AWSコラム
AWSエンジニアのためのブログメディア

AWSのVPSサービスAmazon Lightsailの利用法

2021年08月27日

VPSとは?


VPSとはVirtual Private Serverの略で、仮想マシン技術によって物理的には1台のサーバ上に複数作られた仮想的なサーバのことです。

AWSではAmazon VPC上でEC2などの各サービスを組み合わせて、自分でVPSを構築することもできます。

しかし、より容易にVPSを構築できるよう専用のVPCに必要なサービスを組み込んでパッケージ化されたVPS環境を提供するAmazon Lightsailが、サービスとして提供されています。

本記事では、AWSのVPS提供サービスであるAmazon Lightsailに注目して話を進めていきます。

Amazon LightsailはAWSの提供するVPSサービス


Amazon Lightsailは初心者でも簡単にAWS上でVPSを構築できるサービスです。

通常AWS上でVPSを構築するにはEC2にインスタンスを作成し、Amazon EBSでストレージを用意するなど複数のサービスを組み合わせる必要がありますが、AWSを初めて使う際にそれらを最適な組み合わせで構築するのは難しく、学習コストが高くなります。

Lightsailは必要なサービス群がパッケージ化されているため、設定をクリックするだけで数分の間にAWS上でVPSを構築できます。

Amazon Lightsailの料金


Amazon LightsailでAWS上にVPSを構築する場合、基本料金は月額で3.5~240$まで14種の料金プランが用意されています。

必要なサービス群がデフォルトとしてパッケージ化されている分、自分でEC2などを利用するより安価に設定されており、データ転送量も大きくなっています。

Linux/UNIXとWindowsで7種ずつプランがあるので、自分に合った料金を選択しましょう。

また、月のデータ転送量がプラン上限を超えた場合は従量課金されるので、転送量が大きい場合には注意が必要です。

Linux/Unix

Linux/Unixベースの場合は月額3.5~160USDの料金プランが設定されています。

OS自体がOSSなためWindowsのプランより安価に設定されており、OS及びOS+アプリのインスタンスイメージの選択肢が多いことが特徴です。

月次料金(USD) メモリ コア数 SSD容量 転送量
3.5 512MB 1 20GB 1TB
5 1GB 1 40GB 2TB
10 2GB 1 60GB 3TB
20 4GB 2 80GB 4TB
40 8GB 2 160GB 5TB
80 16GB 4 320GB 6TB
160 32GB 8 640GB 7TB

Windows

Windowsベースの場合は月額8~240USDの料金プランが設定されています。

こちらはライセンスの必要なOSのためLinux/UNIXに比べて月額料金が高めに設定されていますが、GUI操作がパソコンのWindowsと同様で初心者でもパソコンのように操作できるメリットがあります。

月次料金(USD) メモリ コア数 SSD容量 転送量
8 512MB 1 30GB 1TB
12 1GB 1 40GB 2TB
20 2GB 1 60GB 3TB
40 4GB 2 80GB 4TB
70 8GB 2 160GB 5TB
120 16GB 4 320GB 6TB
240 32GB 8 640GB 7TB

Amazon Lightsailでインスタンスを作成する


Amazon Lightsailを使用すると、数ステップでAWS上にVPSを構築できます。

AWSサービスコンソールのコンピューティングからAmazon Lightsailを選択すると、初回アクセス時に言語設定を選択できるので日本語を選択します。

Lightsailのホームが表示された後「インスタンスを作成する」をクリックすると、インスタンス作成に必要な選択肢が表示されます。

インスタンスロケーションを選択する

最初に、AWS上にVPSインスタンスを作成するロケーションを選択します。

サービスを提供するターゲットのロケーションを選択するとユーザに対するレイテンシが少なくなるため、基本的には東京(ap-northeast-1)を選択します。

既にAmazon VPCを構築している場合は、VPCを構築したリージョンと同じロケーションを選択します。

インスタンスイメージを選択する

AWS上にVPSインスタンスをどのOSで構築するか選択します。Linux/UnixとWindowsを選択できます。

Linux/Unixを選択した場合はWordPress、LAMP(PHP 7)、node.js等各種アプリとLinux/Unixベースの各種OS(Ubuntu、CentOS等)を、Windowsを選択した場合はOSのバージョンとSQLサーバ使用の有無を選択できます。

インスタンスプランを選択する

AWS上にどのスペックでVPSインスタンスを構築するか選択します。先述した14プランから選択し、最初の1か月(最長750時間)は無料で使用できます。

無料期間があるため、無料期間中にVPSインスタンスを削除した場合料金はかかりません。

インスタンス名を確認する

AWS上でVPSインスタンスを識別するLightningリソース名を設定します。デフォルトのままでもよいですが、独自で指定する場合は識別しやすいように一意のリソース名を設定します。

ここまで設定ができたら「インスタンスを作成する」ボタンをクリックするとAWS上にVPSインスタンスが作成され、数分でインスタンスが使用可能になります。

ネットワークの設定

AWS上でVPSインスタンスを作成した初期設定ではパブリックIPアドレスが動的となっているため、静的IPアドレスを使用する場合はネットワークの設定が必要です。

Lightsailホーム画面から作成したインスタンスを選択し、ネットワーキングタブをクリックします。ネットワーキングタブ内IPv4 ネットワーキングカテゴリのパブリックIPから静的IPの作成をクリックすると静的IPアドレスを取得できます。

インスタンスにアタッチしている間は、無料で5つまで静的IPアドレスを取得可能です。ここまでの設定が完了したらSSLの設定など、用途にあった作業を実施してください。

Amazon Lightsailを利用する際の注意点


Amazon Lightsailでは簡単にVPS環境を作成できるようパッケージ化されているため、Amazon VPCを利用して独自のVPS環境を構築するよりも設定の自由度が低いので注意が必要です。

使用したい機能が使えないという場合は、Amazon VPC上に自分でAWS上のサービスを選択・作成してVPS環境を構築することを検討してください。

VPCピアリングの設定が自由にできない

Amazon LightsailでVPCピアリングを使用する場合、接続できるのはデフォルトVPCのみとなっています。

Lightsailインスタンスを作成した後、ページ上部のアカウントから「アカウント」を選択し、「アドバンストタブ」を表示することでVPC ピアリングの設定が可能です。

設定後にAmazon VPCのコンソールでピアリングの設定を確認すると、Lightsailインスタンスへのピアリング設定が一覧に追加されます。

注意点として、デフォルトVPCのリージョンとLightsail インスタンスのリージョンが異なる場合は、VPCピアリングは使用できないので一覧に表示されることはありません。

ログなどの一部機能が簡略化されている

Amazon Lightsailでは、VPS内のログやメトリクスといった機能が簡略化されています。

通常VPCではログ解析にAWS CloudTrailを使用できますが、Lightsailでは各インスタンスのhistoryで確認するのみとなります。

同様にメトリクスの解析はAWS CloudWatchを使用できず、各インスタンスのMetricsで簡易的なものを確認するのみとなります。

AWSでVPS環境を構築する際はまずAmazon Lightsailから!


Amazon Lightsailを利用すると、AWS上でVPS環境を手軽に構築できます。AWSにVPS環境を構築してみたいけど、サービスの数が多くてどこから手を付けていいかわからないというような場合は、まずAmazon Lightsailを利用してみましょう。

構築してから1か月は無料なので、無料期間中に削除した場合は料金が発生しないため気軽に始められます。料金も独自VPS環境を構築するよりも安価に設定されているため、まずはLightsailインスタンスを作ってみて機能が十分であれば管理費もリーズナブルです。

Amazon Lightsailを利用して、手軽にAWS上でVPS環境を構築してみましょう。


AWS分野でのキャリアアップをお考えの方は、現在募集中の求人情報をご覧ください。

また、直接のエントリーも受け付けております。

エントリー(応募フォーム)
FEnetからご応募→夢テクノロジー入社でお祝い金最大120万円プレゼント

Search

Popular

reccomended

Categories

Tags