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ソフトウェアテストにおすすめの資格4選|資格を取得するメリットとは?

2020年12月17日

ソフトウェアテストをするのはテストエンジニア

ソフトウェアテストをするのはテストエンジニアです。

ソフトウェアテストとは、作ったソフトウェアが正しく動作するか、求められている仕様を満たしているか、意図しない動作をしないかを確認する作業のことです。また、それを証明するために、仕様にない動作やバグをできる限り多く見つけることもあります。

実際のテストでどのような作業を行うのか解説します。いきなりプログラムを動かしてテストを行う前に計画を立てる必要があり、その中にはリソースの配分や、スケジュールの設定、テスト終了基準の決定などがあります。

その他には、テスト対象の何をテストするのかを決めたり、テスト条件を網羅できるようにテストケースを設計したりします。

テストエンジニアにおすすめの資格4つ

ここでは、テストエンジニアにおすすめの資格(ソフトウェアテスト)4つについて詳しくご紹介いたします。

テストエンジニアにおすすめの資格(ソフトウェアテスト)には、「JSTQB認定テスト技術者資格」「IT検証技術者認定試験(IVEC)」「基本情報処理技術者試験」「ソフトウェア品質技術者資格」などが挙げられます。

以下でテストエンジニアにおすすめの資格(ソフトウェアテスト)について詳しく解説しますので、ぜひ参考にして下さい。

テストエンジニアは、テスト技法に基づいたテストケースの設計や実行、開発サイドと連携して不具合の再発防止策を提案するといった業務も行います。

資格1:JSTQB認定テスト技術者資格

テストエンジニアにおすすめの資格1つ目は、「JSTQB認定テスト技術者資格」です。

テストエンジニアにおすすめの資格「JSTQB認定テスト技術者資格」は、テスト設計や分析、テスト工程のマネジメントなどの知識を習得できる資格です。ISTQB(International Software Testing Qualifications Board)と連携しているため、海外でも通用する資格です。

JSTQB認定テスト技術者資格の試験は、基礎的な内容のFoundation Levelと応用的な内容のAdvanced Levelに分かれています。

さらに、Advanced Levelはマネジメントスキルを問われるテストマネージャーと、分析スキルを問われるテストアナリストの2種類に分かれています。

Advanced Level

テストエンジニアにおすすめの資格「JSTQB認定テスト技術者資格」です。

テストエンジニアにおすすめできる資格「JSTQB認定テスト技術者資格Advanced Level」の出題範囲は、ISTQBテスト技術者資格制度Advanced LevelシラバスやISTQBテスト技術者資格制度Foundation Levelシラバスに準拠しています。

試験時間は180分で、複数の選択肢から正解を選ぶタイプの問題となっています。また、テストマネージャーからは65問出題され、テストアナリストからは60問出題されます。

Foundation Level

テストエンジニアにおすすめの資格「JSTQB認定テスト技術者資格」です。

テストエンジニアにおすすめできる資格「JSTQB認定テスト技術者資格Foundation Level」の出題範囲は、ISTQBテスト技術者資格制度Foundation Levelシラバスに準拠しています。

試験時間は60分で、複数の選択肢から正解を選ぶタイプの問題となっています。全部で40問出題されます。

また、第28回FL試験より、新シラバス:Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2018.J03を適用しています。

資格2:IT検証技術者認定試験(IVEC)

テストエンジニアにおすすめの資格2つ目は、「IT検証技術者認定試験(IVEC)」です。

テストエンジニアにおすすめの資格「IT検証技術者認定試験(IVEC)」は、ソフトウェアの検証に関する知識を習得できる資格です。IT検証技術者認定試験には、「エントリーレベル」「ミドルレベル」「ハイレベル」の3つのレベルが用意されています。

各テストの試験時間は180分で、出題数はとてもボリュームがあります。

エントリーレベル

テストエンジニアにおすすめできる資格「IT検証技術者認定試験エントリーレベル」では、テスト実行計画、テスト環境準備、テストケース準備、テスト実行、不具合報告などが問われます。

IT検証技術者認定試験エントリーレベル1・2の出題内容の詳細は、テスト実行計画、テスト環境準備、テストケース準備、テスト実行、テスト実行記録、不具合報告、テスト実行報告、プロジェクト管理(個人進捗管理も含む)となっています。

ミドルレベル

テストエンジニアにおすすめできる資格「IT検証技術者認定試験ミドルレベル」では、テスト詳細設計、テスト実装、テスト報告が問われます。

IT検証技術者認定試験ミドルレベル出題内容の詳細は、仕様の把握、仕様管理、網羅性設計①(テスト要素抽出)、網羅性設計②(テスト変数抽出)、テストの種類、テスト実装①(基本フロー)、テスト実装②(組み合わせ)です。

また、テスト実装③(期待値設計)、モニタ設計、テスト環境設計、プロジェクト管理(個人進捗管理も含む)、テスト報告以上となっています。

ハイレベル

テストエンジニアにおすすめできる資格「IT検証技術者認定試験ハイレベル」では、テスト要求分析、テストアーキテクチャ設計、テスト評価が問われます。

IT検証技術者認定試験ハイレベル出題内容の詳細は、テストの新技術開発、品質コンサルタント、テスト要求分析、テストアーキテクチャ設計、プロセス評価、テスト評価/報告となっています。

また、IT検証技術者認定試験ハイレベル(レベル5)を受験するにはIT検証技術者レベル4認定者の必要があります。

資格3:基本情報処理技術者試験

テストエンジニアにおすすめの資格3つ目は、「基本情報処理技術者試験」です。

テストエンジニアにおすすめの資格「基本情報処理技術者試験」は、ITエンジニアに求められる基礎知識を幅広く習得することができる資格です。

ハードウェアやネットワークの仕組み、ソフトウェア開発手法、テスト技法などが範囲に含まれており、テストエンジニアに求められる基礎知識を身につけることができます。

ITエンジニアの登竜門的な資格といわれており、エンジニアが必ず取得しておきたい資格でしょう。基礎的な内容を問われる試験ですが、合格率は決して高くありません。効率的に勉強したい人は、資格の習得講座を提供しているスクールを活用しましょう。

資格4:ソフトウェア品質技術者資格

テストエンジニアにおすすめの資格4つ目は、「ソフトウェア品質技術者資格」です。

テストエンジニアにおすすめの資格「ソフトウェア品質技術者資格」は、ソフトウェアの品質向上技術に関する知識を習得できる資格です。

ソフトウェアの品質全般に関する知識が問われます。具体的には、品質の概念やソフトウェア品質モデル、品質マネジメント、セキュリティ、リスクマネジメント、レビューマネジメントなどです。

こちらの試験は、リーダーやマネージャー向けの内容となっていますが、リーダー職以上へのキャリアアップを目指す際に役立つでしょう。

資格を取得するメリット3つ

ここでは、ソフトウェアテスト関係の資格を取得するメリット3つについてそれぞれ詳しくご紹介します。

ソフトウェアテスト関係の資格を取得するメリットには、「知識を業務に活かせる」「収入アップを目指せる」「キャリアアップが期待できる」などが挙げられます。

以下で、ソフトウェアテスト関係の資格を取得するメリットについてそれぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にして下さい。

メリット1:知識を業務に活かせる

資格を取得するメリット1つ目は、「知識を業務に活かせる」です。

資格を取得するメリット「知識を業務に活かせる」とは、品質スキルを身に着けることで、ソフトウェアの品質を向上させることができるということです。資格を持っているメンバーが増えることで、開発チーム内の働き方が変わるということも期待できるでしょう。

また、高品質なテストを行えるようになるとキャリアアップが期待できます。さらに、ソフトウェアのテストが重要視される現代の現場では、QAマネージャーの需要も大きくなっているため、一般的なテストエンジニアよりも年収も高くなるというメリットがあります。

メリット2:収入アップを目指せる

資格を取得するメリット2つ目は、「収入アップを目指せる」です。

資格を取得するメリット「収入アップを目指せる」とは、資格を持っているだけで一定のスキルを証明することができ、収入アップを目指せるようになるということです。

資格がなくても実績だけを評価される現場も少なくありませんが、資格を保有していることはスキルを磨いていることの証となります。相手の信頼を得やすくなるということを考えると、大きなメリットとなるでしょう。

メリット3:キャリアアップが期待できる

資格を取得するメリット3つ目は、「キャリアアップが期待できる」です。

資格を取得するメリット「キャリアアップが期待できる」とは、ソフトウェアの品質を向上させるという意識を多くのメンバーが持つことができ、開発の現場でのスキル向上が期待できるということです。

また、資格を獲得することだけを目標とするのではなく、取得するまでに身に付けた知識を大切にすることが大切です。試験対策で身に付けた知識やスキルを評価するのが資格であり、その知識やスキルを仕事に活かし磨き続けることで、より大きな信頼につながるでしょう。

ソフトウェアテストに役立つスキル5つ

ここでは、ソフトウェアテストに役立つスキル5つについてそれぞれ詳しくご紹介します。

ソフトウェアテストに役立つスキルには、「開発に関するスキル」テスト環境を構築するスキル」「問題解決のスキル」「プレゼンスキル」「コミュニケーションスキル」などが挙げられます。

以下で、ソフトウェアテストに役立つスキル5つについてそれぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

スキル1:開発に関するスキル

ソフトウェアテストに役立つスキル1つ目は、「開発に関するスキル」です。

ソフトウェアテストに役立つスキル「開発に関するスキル」とは、テスト工程において、入出力確認など、どのようなテストを行うべきかを理解しているということです。

また、テスト設計技法の知識とスキルも必須でしょう。テスト設計技法を適切に使うことで、膨大なテスト項目を効率よくテストできたり、テストの正確性を向上させたりすることができます。

スキル2:テスト環境を構築するスキル

ソフトウェアテストに役立つスキル2つ目は、「テスト環境を構築するスキル」です。

ソフトウェアテストに役立つスキル「テスト環境を構築するスキル」とは、テスト自動化ツールを使いこなすことで、単純作業の反復や画面入力テストが効率化され、短納期・高品質なテストが可能になるということです。

代表的なテスト自動化ツールとしては「Selenium」や「Appium」「Ranorex」などです。またテスト自動化は、システム・ソフトウェア開発の工期短縮・品質担保に役立つ技術として注目されています。

スキル3:問題解決のスキル

ソフトウェアテストに役立つスキル3つ目は、「問題解決のスキル」です。

ソフトウェアテストに役立つスキル「問題解決のスキル」とは、効率よく不具合を潰していくスキルのことです。テスト工程における人員や工期には限りがあるため、効率よくテストを行わなければなりません。

また、機能と機能の境界線は「バグの多発地帯」として認識されています。こういった箇所に対してランダムテストを集中的に実施する必要があります。

スキル4:プレゼンスキル

ソフトウェアテストに役立つスキル4つ目は、「プレゼンスキル」です。

ソフトウェアテストに役立つスキル「プレゼンスキル」とは、ワード、エクセル、パワーポイントを使った資料作成スキルや、プレゼンテーションスキルも鍛えておく必要があるということです。

ソフトウェアテストに役立つスキルプレゼンスキルには、テスト結果のレビューや品質改善提案といったプレゼンテーションが含まれます。

スキル5:コミュニケーションスキル

ソフトウェアテストに役立つスキル5つ目は、「コミュニケーションスキル」です。

ソフトウェアテストに役立つスキル「コミュニケーションスキル」とは、開発者と日ごろからコミュニケーションを積極的にとることで、設計書や仕様書を読み込みことができるということです。それぐらいコミュニケーションスキルはソフトウェアテストに役立つスキルです。

また、対象となるシステムや機能の仕様を素早く的確に把握できるかどうかで、作業効率が変わってくるといえるでしょう。

ソフトウェアテストに役立つ資格に挑戦しよう

今回は、テストエンジニアにおすすめの資格や、ソフトウェアテストに役立つスキルなどについて詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

テストエンジニアは、システムやソフトウェア開発におけるテスト工程全般を担当する職種です。またテストエンジニアには、テスト技法や品質管理、テスト自動化ツールなどに関する専門的な知識・スキルが求められます。

実務経験を積みながら、資格制度などを活用し効率的に学習を進めていきましょう。


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