Visual Studio 2019のサポート内容とサポート期限

普段の開発でVisual Studioを利用しているエンジニアにとって、Visual Studioのサポート期限を意識している方はそれほどいないのではないでしょうか。
しかし、サポート期限を把握することはとても重要です。サポートが切れたまま使用するとセキュリティ上の問題も発生するので、現在使用中のVisual Studioのバージョンやサポート期限について再確認しておきましょう。
- PG
- サポート期限が切れてもVisual Studioの使用はできるのでしょうか?
- PL
- 使用できますよ。ただ、期限が切れたことによる一番の問題は、セキュリティパッチの無償提供がストップしてしまうことです。IT業界でよく使用する言葉で「パッチを当てる」という言葉があります。これは簡単に言えばシステムを最新版にアップデートするという意味です。セキュリティパッチが提供されないとなれば、セキュリティ面で脆弱性が認識されても修正されないので、システムに不安を抱えたままの運用という問題が発生します。
Visual Studio 2019のサポート内容とは
マイクロソフト製品のサポートは、製品リリースから5年間のメインストリームサポートと5年間の延長サポートを合わせて10年間のサポートが実施されます。
メインストリームサポート期間は、セキュリティ更新プログラムやVisual Studioの仕様変更、追加、プログラムの修正リクエストを受け付けるなどの幅広いサポートを実施してくれます。
延長サポート期間は、セキュリティの脆弱性を解消するセキュリティ更新プログラムが主となるサービス期間です。
Visual Studio 2019のサポート期限はいつ?
以下、各バージョンのサポート期限をまとめました。
[table id=3 /]
すでにサポート期限が切れているバージョンをお使いの方は、セキュリティパッチが適用されないので、すぐにバージョンアップすることをおすすめします。
マイクロソフト社では、Visual Studioのリリース済みのセキュリティパッチや不具合の修正パッチをまとめた「Service Pack」や「Update」を提供しています。
サポートの期限にまだ余裕のあるバージョンをお使いでも、最新のService PackやUpdateが適用されていなければ、サポート期限より早い時期にサポートが終了してしまいますので注意が必要です。
- PG
- Visual Studioはセキュリティパッチや不具合パッチを当てて常に最新版にすることを心がける必要がありそうですね。
- PL
- そうですね。サポートが終了するまでにVisual Studioのバージョンのアップグレードもしておきましょうね!
バージョンアップなどは余裕を持って行いましょう
マイクロソフトの5年間の延長サポート期間は、いわば猶予期間といえます。お使いのVisual Studioのサポートが完全に終了すると、セキュリティバグなどの修正対応がされません。まだ期限に余裕があるからといって先延ばしにするのではなく、余裕を持ってバージョンアップするように心がけましょう。