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社内SEにおすすめの資格10選|求められるスキルや将来性をご紹介!

2020年09月04日

SE
社内SEに必要な資格はあるのでしょうか?

PM
必ずしも必要ということはありませんが、基本情報技術者やITパスポートなどの資格を持っていると仕事に役立ちます。

社内SEとは?

「社内SE」とは、企業内のITに関する開発・管理業務に携わる専門職のことです。社内システムやインフラの構築、保守運用など社内システムが常に安定して稼働するように管理しています。

人事、経理、教育、営業など部署ごとの業務に合わせてシステムを設計、運用していくのが仕事です。また、社員の使うパソコンのトラブルの対応などもよく頼まれます。

他のSEとの違い

一般的なSEは、企業に所属しています。システム開発を受注し、プロジェクトチームを構成します。要件定義、設計、開発、導入、運用などの業務を請け負い、プロジェクトが終了すればチームは解散します。

プロジェクトによって、クライアントも開発するシステムも変わります。

社内SEは自社システムの専任エンジニアのため、クライアントが変わることはありません。プロジェクトもありますが、終了後は運用・保守という通常業務にもどるだけで、長きにわたって社内システムに携わっていくのです。

社内SEに資格は必要?

社内SEは、企業のシステム企画や開発に関わる仕事をしています。資格がなければできない仕事ではありませんが、資格の勉強で得た知識が業務に役立つこともあります。

社内SEにおすすめの資格10選

社内SEが仕事の上で持っていて役に立つIT資格はあまり多くありません。ITの技術や専門的な知識よりも業務システムに関する知識を求められることが多いためです。

むしろ、コミュニケーション能力やリーダーシップを求められることが多いでしょう。業務を利用するユーザーの真意を汲み取ったり、ユーザーと外部のベンダーのお互いの意見をすり合わせたりと、コミュニケーション能力が必要になります。

ここでは、業務として役に立つIT資格を紹介します。

社内SEにおすすめの資格1:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が運営しています。プログラミング、OSやネットワーク知識、開発手法、プロジェクトマネジメントや経営戦略など、ITに関する基本を一通り勉強できます。

社内SEとして持っていてもあまりアピールにはなりませんが、勉強しておいて損はない資格です。

社内SEにおすすめの資格2:応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験と同じIPAが運営しています。

ハードウェアからプログラミング、システム管理、マネジメント系などIT技術に関する幅広い知識が身に着けられます。20代で応用情報技術者試験をもっていると評価する企業もあります。

社内SEにおすすめの資格3:プロジェクトマネージャ試験

社内SEは、外部のベンダーと一緒に仕事をしてシステム開発を行うことが多いです。外部のベンダーの開発の進捗状況を管理し、納期までにシステムが導入できるようにベンダーと調整します。

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験の一区分で、試験制度のスキルレベル4に相当する、高度情報処理技術者試験です。社内のシステムを開発するような企業においても必要なスキルであるため、資格を求める企業は多いです。

社内SEにおすすめの資格4:システムアーキテクト試験

システムキーアテクト試験は、情報処理技術者試験の一区分で、試験制度のスキルレベル4に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる、大変難易度の高い資格と言われています。システム開発の上流工程を担当するエンジニア向けの資格です。

社内SEの中でも、システムテストを担当する場合はシステムアーキテクト試験の資格取得を目指すとよいでしょう。

社内SEにおすすめの資格5:システム監査技術者試験

システム監査技術者は、情報システム部門の外部から情報システムを監視しています。ITガバナンスの向上やコンプライアンスを確保するためです。

システム監査技術者の需要は多いですが、スキルを有した人が少ないのが現状です。内部にシステム監査の知識を有する人がいるということは、企業にとっても貴重な人材です。社内SEを目指すなら取っておいて損はない資格でしょう。

社内SEにおすすめの資格6:ITパスポート試験

情報処理技術者試験の中では非常に簡単であるといわれています。ITにまつわる幅広い知識やPCの仕組みを理解するのに役立ちます。「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家資格で、CBT方式(四肢択一)で出題されます。

社内SEとして大きなメリットはありませんが、エンジニアとしての一歩として資格取得を目指すにはよいでしょう。

社内SEにおすすめの資格7:簿記

簿記はITの資格ではありません。しかし、会計システムを構築する際、簿記の資格は大変役に立ちます。持っていなくても業務に支障はありませんが、知識をもっているのといないのでは、業務の理解度が変わってくるでしょう。

社内SEに限らず、色々な職種で役立つ資格のため、転職の際のアピールには2級以上があると有効です。

社内SEにおすすめの資格8:PMP試験

米国のPMI(Project Management Institute)が主催するプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。PMPとはプロジェクトマネジメントの専門家であると証明ができるものです。

マネジメントに対する姿勢など実務的な内容も含まれています。国際資格なので、グローバルな働き方をしている企業の社内SEは取得を目指すとよいでしょう。3年ごとに更新の必要な資格です。

社内SEにおすすめの資格9:ネットワークスペシャリスト試験

ITエンジニアとして専門的な知識・技能を有することを国が証明する国家試験です。独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が主催し、経済産業大臣が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の12ある区分の中の一つです。

ネットワークビジネス関係の方、ネットワークの固有技術からサービス動向までを幅広く精通し、大規模で安全なネットワークシステムを構築し、運用できるエンジニアを目指す方におすすめです。社内SEとしても有利な資格と言えます。

社内SEにおすすめの資格10:PMOスペシャリスト認定資格

PMO(プロジェクト・マネージメント・オフィス)は、ミッションを達成するためにPMをサポートするポジションです。プロジェクトを客観的に管理し、ミッション達成までをスムーズにして、PMの負荷が軽減できるメリットがあります。

日本PMO協会(NPMO)が実施している認定資格制度で、受験するにはプロジェクトマネジメント関連の資格を持っていることが条件です

アウトソーシングサービスを提供するケースもありますが、企業内にPMOを設置するケースもあるため、転職などにおいて有利な資格と言えます。2年ごとの更新が必要ですが、更新によって最新の動向を把握できるなどのメリットがあり、学び続けることができます。

社内SEに求められるスキル5つ

社内SEには、企業の業務に関する幅広い知識と最新のITに関する知識やIT戦略に関する知識が必要です。また、社内の成果を上げるためのバックアップがメインの仕事です。

IT関連の情報はもちろん、社内でのコミュニケーションや、他部署の業務の理解など、多くの情報を得る姿勢が大切です。

社内SEに求められるスキル1:ITスキル

社内SEに求められるスキルとして、ITの専門知識を求めている企業は多くあります。システムのプロフェッショナルで、何でも解決してくれると頼りにされる傾向があります。

社内SEに求められるスキル2:マネジメントスキル

社内SEにとってのマネジメントスキルとは、担当しているプロジェクトについてのタスクやスケジュール管理などです。プロジェクトの進捗を常に把握し、管理、推進する能力が求められます。

また、プロジェクトを進める中で起こる問題に対して、原因の究明や解決が必要です。問題を解決したり、プロジェクトのチームをまとめるリーダーシップなども必要なスキルでしょう。

社内SEに求められるスキル3:コミュニケーションスキル

社内SEは、社員との接点が多く、パソコンのトラブルや、システムで困ったことなどの対応をします。また、システム開発においては、要望や提案、解決策などをきちんと伝えなければなりません。

専門的な内容を分かりやすく伝える必要があるため、コミュニケーション能力は重要です。

社内SEに求められるスキル4:運用・保守スキル

24時間365日稼働しているネットワークにおいて、システムやネットワークサービスのダウンは大きな損失になります。

社内SEは、企業の規模に関わらず、ネットワークの可用性を高く保つ必要があります。運用・保守はひたすら目視でツールをチェックして何かあったら上司に報告するのが仕事であり、高度な技術は必要ないでしょう。

社内SEに求められるスキル5:プログラミングスキル

社内SEに必要なスキルとして挙げられるのはITに関するスキルです。

企業の規模や方針にもよりますが、ITのシステムを開発することがあるため、プログラミングやプロジェクトマネージメント、システムの開発、運用などの知識は必然的に持っておくべきでしょう。

資格は社内SEへの転職に役立つ?

社内SEは所属した企業によって仕事内容が様々です。資格を持っているからと言って有利になるとは限りません。もちろん、プロジェクトマネージャ試験やシステム監査技術者試験の資格など評価する企業は多いこともあります。

転職の際は、専門的なITスキルや資格より、前職の実務経験やコミュニケーション能力が評価されることが多いようです。また、簿記やTOEICなどの職種でも通用する資格を評価する企業もあります。

社内SEの将来性とは

社内SEは社内のシステムにしか触れないため、新しい技術に触れる機会が多くありません。そのため、一般的なSEに比べて専門的なスキルが身に付きにくいです。

しかし、新システムの導入の際など、社内の業務をよく知っている人と、システム開発に関して専門的な知識を持っている人がいることで、その会社に合ったシステム開発に繋がります。

外部のベンダーに依頼する際にも、社内の情報を的確に説明できる人がいることで、認識のズレが少なく、効率よく仕事が進みます。

専門的な知識をもった人材を必要とする企業は増えているので、社内SEの需要は増えていくと考えられています。

SE
資格を取ることで新しい専門知識が身につくのですね。

PM
そうですね。社内のシステム以外の知識が身につくことでスキルアップとなり、また社内SEの需要も増えていきます。

資格を取得して社内SEを目指そう!

社内SEは資格がなければできない仕事ではありません。普通のSEほど専門知識が求められることもなく、資格を持っていて必ず活かせるという場でもありません。

しかし、資格の勉強で得た知識が業務で役に立つことはあります。また、社内SEに専門知識を求める企業も多くあります。今後は社内SEを置く企業が増えていくと考えられています。実務経験と資格で自分のスキルをアピールして、社内SEを目指しましょう。


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