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人工知能業界への転職|AIエンジニアの仕事内容や必要なスキル6つ

2020年05月28日

SE
AIエンジニアの仕事内容は、どのようなものがあるでしょうか?

PM
最新技術の収集・研究、アルゴリズム・モデル開発、PoC実験があります。

人工知能とは

人工知能(AI)とは「人間しかできなかったような高度に知的な作業、判断をコンピュータを中心にしたシステムにより行うことができるようにしたもの」です。人工知能は機械学習ともよばれており、推論機能の適用によって結論を導き出すことができるエキスパートシステムやパターン認識力をもつニューラルネットワーク、生物学から導き出された手法の進化的計算など、ほかにもいろいろな種類が存在しています。

AIエンジニア

AIエンジニアとは人工知能開発に携わるエンジニアのことです。同じAIエンジニアでも、人工知能を使ったシステム開発やデータ解析をする人を指すこともあれば、要素技術研究やその開発をするエンジニアを指すこともあります。AIエンジニアは機械学習を分析し未知のデータを予測し、ディープラーニングで分類モデルを構築するなど行うために、ITスキルに加えて数学や統計、アルゴリズムといった知識も必要になります。

AIエンジニアの仕事内容

AIエンジニアは人工知能に特化したソフトウェア開発や研究に取り組むエンジニアのことですが、その仕事内容にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではAIエンジニア(人工知能開発)の仕事内容についてみていきます。

最新技術の収集・研究

AIエンジニアの仕事内容には人工知能開発のための最新技術の収集や研究があります。AI技術は日々進歩をしており、AIエンジニアは人工知能開発の最新の情報に敏感でなくてはなりません。AIエンジニアにとっては、つねにAI技術を研究し、海外論文をリサーチしたりして情報収集をすることも重要な仕事のひとつといえるでしょう。

アルゴリズム・モデル開発

AIエンジニアの仕事内容にアルゴリズム・モデル開発があります。人工知能開発は、ただプログラミングスキルを身につければできるというものではなく、機械学習を行うためのデータ構造やアルゴリズムやモデル開発を行うスキルも必要になってきます。また、人工知能開発のためのアルゴリズム・モデル開発には論理的思考が必要になります。

PoC実験

AIエンジニアの仕事内容にはPoC実験があります。PoC実験とは実証実験のことで、従来のシステム開発の場合は実証実験までは行わないことが多いですが、人工知能開発プロジェクトにおいて実証実験は必須となります。いくらアルゴリズムが正確で完璧だったとしても、人工知能は実験してみないとわからない部分が多いからです。そのため、AIエンジニアはPoC実験に重きをおいています。

AIエンジニアへの転職に必要なスキル6つ

ここまではAIエンジニアの仕事内容をみてきました。AIエンジニアは一般的なエンジニアと違って、さまざまなスキルを身につけなければならないことがわかったと思います。では、実際にAIエンジニアに転職する場合にはどういったスキルを身につける必要があるのでしょうか。ここからはAIエンジニアへの転職に必要なスキル6つをご紹介します。

必要なスキル1:統計の知識

AIエンジニアへの転職に必要なスキルに統計の知識があります。機械学習においてはライブラリやAPIとして公開している学習済のモデルを開発する際に利用することがあります。そのため、AIエンジニアは機械学習ライブラリを扱い、それを統計し、計算する知識が必要になってきます。AIエンジニアに転職を希望する場合は統計の知識も身につけましょう。

必要なスキル2:データ解析スキル

AIエンジニアへの転職に必要なスキルにデータ解析スキルがあります。データ解析スキルとは大量のデータを扱い、データ収集やデータ操作、データのモデリングといったことを行うスキルです。AIエンジニアは人工知能に学習させるために大量のデータを読み込ませる必要があり、その大量のデータを解析しなければなりません。また、機械学習のための環境構築やクラウドサービスなどのインフラ知識も身につける必要があります。

必要なスキル3:数学

AIエンジニアへの転職に必要なスキルに数学スキルがあります。数学スキルとは、具体的にいえば確率統計、微分積分、線形代数といった大学レベルの数学の知識になります。AIエンジニアは膨大な量のビッグデータを解析し、統計することが必要なため、統計や確率、微分積分といった数学知識が重要になってきます。そのため、AIエンジニアの転職は理系で数学知識のある人に有利といえます。

必要なスキル4:プログラミングスキル

AIエンジニアへの転職に必要なスキルにプログラミングスキルがあります。AIエンジニアになるにはプログラムを書いてから実装することができるスキルが必要です。AIエンジニアに転職するということは一般的なITエンジニア経験がある人が多いでしょうから、プログラミングスキルはある人がほとんどだと思われます。AIエンジニアでは機械学習によく利用されるプログラム言語を習得するということも必要になってきます。

必要なスキル5:機械学習の知識

AIエンジニアへの転職に必要なスキルに機械学習の知識があります。機械学習ではアルゴリズムを覚え、データ解析や統計などの知識も身につける必要があります。また機械学習に応用性を持たせた「ディープラーニング」もAIエンジニアにとって重要です。これはデータから基準をもとに認識する技術で、顔認証やドローンなど幅広く活用されています。

必要なスキル6:論理的思考力

AIエンジニアへの転職に必要なスキルに論理的思考力があります。AIエンジニアの仕事は、ITエンジニアのようにユーザーを意識してプログラミングするというより機械学習のためのデータ分析や処理など理論的部分が重要で、論理的思考が求められます。ITエンジニアはコミュニケーションスキルや文章作成スキルが求められますが、AIエンジニアの場合は数学知識や論理的思考が必要で理系出身者が多くなっています。

人工知能(AI)業界の現状

人工知能(AI)を開発するAIエンジニアはどういった現状となっているのでしょうか。ここでは人工知能業界における現状として、人材不足、転職難易度、将来性についてご紹介します。AIエンジニアを目指している場合、現状と将来性を把握することが重要となります。

人材不足

最近人工知能の需要が伸びてきており、このままの状態でいくと需要と供給のバランスが崩れていき人材不足となる可能性が高いです。また、現在注目されているAIエンジニアはすでに需要に対して人材不足が発生しており、今後も人材不足は続くと考えられます。

転職難易度

AIエンジニアは人材不足といわれていますが転職難易度は高いといえます。というのは、人材不足が発生するほどであっても、AIエンジニアになるためには多くのスキルを要し、また一定の基準に達していない場合には不採用になることが考えられるからです。もし、AIエンジニアとしてのスキルがある場合は転職も可能ですが、何のスキルもなく、転職しようとしてもなかなか難しい職種だといえます。

将来性

AIエンジニアは人工知能が重要になってくる自動運転車やドローンなどの開発に置いて活躍することが期待されており、将来性が高いといえます。また、将来、AIエンジニアの需要が高まることが予想され、需要に対する供給(採用)が少なくなることからも、AIエンジニアは将来性のある職種だといえます。

SE
AIエンジニアの転職は、チャンスに満ち溢れているのですね!

PM
そうですね。高度なスキルや知識が要求されるので、求められるスキルや知識を身に付けて挑戦しましょう!

人工知能(AI)分野への転職を実現しよう

人工知能(AI)分野のエンジニアはITエンジニアに比べて、数学知識や論理的思考など理系分野の知識を要します。そのため、AIエンジニアへの転職はハードルが高いと捉えられがちです。しかし、ハードルが高い分、人工知能分野特有の知識を高めることで、AIエンジニアへの転職が有利になるともいえます。AIエンジニアにどういったスキルが必要かをよく確認してから、必要なスキルを身につけてAIエンジニアへの転職を実現させましょう。


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