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メールサーバとは?Linuxでの構築方法や基本的な知識を解説

2020年07月03日
SE
メールサーバとはどのようなものですか?
PM
メールを送受信するサービスが動作しているサーバのことを言います。

メールサーバーとは?

メールサーバとは、メールを送受信するサービスが動作しているサーバのことです。送信・受信はそれぞれ別々に動作しているため、両方のサービスをサーバにインストールし、構築する必要があります。

送信に使用するサービスとして「SMTP」、受信に使用されるサービスとして「IMAP」と「POP」があります。まずはこの基本的な用語について理解しましょう。

SMTPとは?

「Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)」の略でSMTPと言います。SMTPが動作しているサーバをSMTPサーバと言います。

SMTPとはメールを送信するための通信プロトコルで、簡単に言うとメールを送信するためのサービスです。このサービスが動作していることで、相手のメールアドレス宛にメールが送信できます。

IMAPとPOPとは?

IMAPとPOPとは、簡単に言うとメールを受信するためのサービスです。

IMAPとは「Internet Message Access Protocol(インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル)」の略です。スマートフォン、タブレットなど複数の場所でメールを受信する際に使われます。IMAPプロトコルに対応している受信サーバのことをIMAPサーバといいます。

POPとは「Post Office Protocol(ポスト・オフィス・プロトコル)」の略です。PCでよく使われます。POPプロトコルに対応している受信サーバのことをPOPサーバといいます。

IMAPとPOPの違い

IMAPはサーバ上にあるメールをスマートフォン等の端末にはダウンロードしてもサーバ上から削除されません。

POPはサーバ上にあるメールをPC等の端末にダウンロードしてきます。一度受信するとサーバ上から削除されます。

それでは、メールサーバでどちらのサービスを使えるようにしておけばいいのかという疑問が湧きます。これは、利用者が選択することになりますので、IMAP、POP両方が利用可能であることが望ましいでしょう。

メールサーバ構築に必要なサービスのご紹介

それでは、メールサーバを構築する前にどのようなサービスがあるのかをご紹介します。サーバとしてLinux(Debian)が動作している前提で説明していきます。

SMTPサーバにはPostfixというソフトウエアがよく利用されます。一般的に使われており、資料も多くありますので扱いも簡単です。

POP/IMAPの両方が動作するサーバにDovecotというソフトウエアがあります。こちらは、IMAPとPOPの両方が利用できるサーバを構築するのに向いています。

メールサーバの設定方法

基本的な用語とサービスを理解したら、さっそく構築に進んでみましょう。

設定方法に加えて、インストールの方法も紹介しています。参考にしてみましょう。

メール送信サービス(Postfix)のインストール

Linuxサーバが構築済みの場合、簡単にサービスのインストールが可能です。

まずは、サービスをインストールする権限(root権限)に昇格します。

user@linux# su – root
(rootのパスワードを入力)

その後ルート権限で以下のコマンドを入力します。

root@linux# apt-get install postfix

インストールの途中で、メールサーバの用途を問われます。用途に合わせて「ローカルのみ」「インターネットサイト」のどちらかを選びましょう。

次に、メールサーバのFQDN(完全修飾ドメイン)を問われるので、お持ちのドメインを入力しましょう。DNSサーバがない場合は、ドメインも持っていないかと思いますので、そのまま「次へ」をクリックしインストールを完了させてください。

※メールを送受信する際、「@」の後ろにつく文字列がFQDNです。例えば、@google.co.jpや@yahoo.co.jpのように、@から後ろの「google.co.jp」や「yahoo.co.jp」と入力します。メールサービスに独自のホスト名(mail)を付けて管理する場合は、「mail.example.com」、「ホスト名」+「ドメイン名」にしましょう。

以上でPostfixのインストールは完了です。

Postfixの設定

インストール後に必要な設定をご紹介します。※FQDNは「mail.example.com」に設定済みの前提で記載します。

root@linux# cp /usr/share/postfix/main.cf.dist /etc/postfix/main.cf
(設定の大元のファイルをコピーします。)

コピー後のファイルを、以下のように編集してください。

root@linux# vim /etc/postfix/main.cf

# 78行目:先頭の「# 」を削除
mail_owner = postfix
# 94行目:先頭の「# 」を削除しホスト名指定
myhostname = mail.example.com
# 102行目:先頭の「# 」を削除しドメイン名指定
mydomain = example.com
# 123行目:先頭の「# 」を削除
myorigin = $mydomain
# 137行目:先頭の「# 」を削除
inet_interfaces = all
# 185行目:先頭の「# 」を削除
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost, $mydomain
# 228行目:先頭の「# 」を削除
local_recipient_maps = unix:passwd.byname $alias_maps
# 270行目:先頭の「# 」を削除
mynetworks_style = subnet
# 287行目:自身のネットワークを先頭に「# 」を追記
mynetworks = 127.0.0.0/8, 10.0.0.08, 172.16.0.0/12, 192.168.0.0/16
# 407行目:先頭の「# 」を削除
alias_maps = hash:/etc/aliases
# 418行目:先頭の「# 」を削除
alias_database = hash:/etc/aliases
# 440行目:先頭の「# 」を削除
home_mailbox = Maildir/
# 576行目:コメントにしてその下の先頭の「# 」を削除
#smtpd_banner = $myhostname ESMTP $mail_name (Debian)
smtpd_banner = $myhostname ESMTP
# 650行目:先頭に「# 」を削除
sendmail_path = /usr/sbin/postfix
# 655行目:先頭に「# 」を削除
newaliases_path = /usr/bin/newaliases
# 660行目:先頭に「# 」を削除
mailq_path = /usr/bin/mailq
# 666行目:先頭に「# 」を削除
setgid_group = postdrop
# 670行目:コメント化
#html_directory =
# 674行目:コメント化
#manpage_directory =
# 679行目:コメント化
#sample_directory =
# 683行目:コメント先頭に「# 」を追記

以上で設定の変更は完了です。(「Esc」→「:wq」と入力し、記載した内容を保存し、vimエディターを終了します。)

以下のコマンドでPostfixを再起動しましょう。

root@linux # newaliases
root@linux # systemctl restart postfix

以上でPostfixの構築が完了です。

メール受信サービス(dovecot)のインストール

次に、dovecotをインストールします。ルート権限で以下のコマンドを入力します。

root@linux# apt-get install dovecot-core dovecot-pop3d dovecot-imapd

インストールの途中で同意文が表示されるので、「Y」を入力し進めます。

以上でdovecotのインストールは完了です。

dovecotの設定

root@linux# vim /etc/dovecot/dovecot.conf

# 30行目:先頭の「# 」を削除
listen = *, ::
root@mail:~# vi /etc/dovecot/conf.d/10-auth.conf
# 10行目:先頭の「# 」を削除し変更
disable_plaintext_auth = no
# 100行目:追記
auth_mechanisms = plain login
root@mail:~# vi /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf
# 30行目:Maildirに変更
mail_location = maildir:~/Maildir
root@mail:~# vi /etc/dovecot/conf.d/10-master.conf
# 107-109行目:先頭の「# 」を削除し追記
# Postfix smtp-auth
unix_listener /var/spool/postfix/private/auth {
mode = 0666
user = postfix
group = postfix
}

root@linux# systemctl restart dovecot

以上でdovecotの構築が完了です。

SE
自分でサーバを構築することが出来るのですね。
PM
今回の方法は、簡単に構築することが出来るものなので、設定してみるのもいいですね。

メールサーバを構築しよう

メール送信・受信それぞれのサービスをインストールし設定することで、メールサーバの構築が完了します。あとはoutlookやThunderbird などのメールソフトを使い、送受信の確認をしてみましょう。

他にもメールのサービスはいくつかあります。今回ご紹介したものは簡単で、機能が豊富です。ぜひ活用してみてください。


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