Pythonでのeval関数の使い方|基本的な使い方からコマンド実行まで解説
- SE
- Pythonでのeval関数の使い方について詳しく教えていただけませんか。
- PM
- それでは、Pythonでのeval関数の使い方について解説いたしましょう。
目次
Pythonでのevalの使い方とは?
今回は、Pythonでのeval関数の使い方について説明します。eval関数は、第1引数を式として評価します。例えば、eval(‘2 + 3’)とすると、5を返します。
ここでは、
・基本的な使い方
・引数
・execとの違い
・関数実行
・literal_evalとの違い
・コマンド実行
について紹介します。
Pythonでのeval関数の使い方に興味のある方はぜひご覧ください。
基本的な使い方
Pythonでのeval関数の基本的な使い方を紹介します。eval関数は、第1引数を式として評価します。実際のコマンドを見てみましょう。
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>>> eval('2 + 3')
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>>> eval('2 * 3')
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evalは式の結果を戻り値として返します。
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>>> val = eval('2 + 3')
>>> val
5
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変数をevalの中で使うこともできます。
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>>> val = eval('2 + 3')
>>> val = eval('val + 3')
>>> val
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evalを使って文字列の結合もできます。
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>>> eval("'my' + 'string'")
'mystring'
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式を評価するので、以下のような使い方もできます。
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>>> eval('type("mystring")')
<class 'str'>
>>> eval('type(1)')
<class 'int'>
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式ではなく文を指定すると、SyntaxErrorが発生します。
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>>> eval('val = 2 + 3')
Traceback (most recent call last):
File "<stdin>", line 1, in <module>
File "<string>", line 1
val = 2 + 3
^
SyntaxError: invalid syntax
|
Pythonでのeval関数の基本的な使い方を紹介しました。
引数
Pythonでのeval関数の第2引数および第3引数について紹介します。第2引数はグローバル名前空間、第3引数はローカル名前空間を指定できます。実際のコマンドを見てみましょう。
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>>> eval('val + 3', {'val': 2}, {})
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>>> eval('val + 3', {}, {'val': 3})
6
>>> eval('val + 3', {'val': 2}, {'val': 3})
6
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変数が同じ場合は、ローカル名前空間が優先されることが分かります。
execとの違い
Pythonでは、eval関数によく似た関数にexec関数があります。exec関数は、第1引数を文として評価します。eval関数は式で評価するので、文を指定するとSyntaxErrorになりますが、exec関数はエラーになりません。
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>>> eval('val = 2 + 3')
Traceback (most recent call last):
File "<stdin>", line 1, in <module>
File "<string>", line 1
val = 2 + 3
^
SyntaxError: invalid syntax
>>> exec('val = 2 + 3')
>>> val
5
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また、exec関数の戻り値はNoneになります。
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>>> print(exec('val = 2 + 3'))
None
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関数実行
Pythonでは、eval関数で関数を実行することができます。実際のコマンドを見てみましょう。
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>>> eval("print('hello world')")
hello world
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以下のように、関数を定義してevalで実行することもできます。
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>>> val = eval("1 + 1")
>>> val
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>>> def func(x): return x + 1
...
>>>
>>> print(func(10))
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>>> eval("func(10)")
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>>> eval("func(val)")
3
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このようにPythonでは、eval関数で関数を実行することができます。
literal_evalとの違い
Pythonでは、literal_eval関数で文字列をリストや辞書に変換できます。プログラムの先頭に「import ast」を記述してください。実際のソースコードを見てみましょう。まずは、文字列をlistに変換します。
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import ast
# 文字列の宣言
mystr = '["item1", "item2", "item3"]'
# 文字列をlistに変換
mylist = ast.literal_eval(mystr)
print(mylist) # ['item1', 'item2', 'item3']
print(type(mylist)) # <class 'list'>
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実行結果は以下のようになります。
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['item1', 'item2', 'item3']
<class 'list'>
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文字列をdictに変換することもできます。
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import ast
# 文字列の宣言
mystr = '{"key1": "value1", "key2": "value2", "key3": "value3"}'
# 文字列をdictに変換
mydict = ast.literal_eval(mystr)
print(mydict) # {'key1': 'value1', 'key2': 'value2', 'key3': 'value3'}
print(type(mydict)) # <class 'dict'>
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実行結果は以下のようになります。
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{'key1': 'value1', 'key2': 'value2', 'key3': 'value3'}
<class 'dict'>
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文字列をsetに変換することもできます。
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import ast
# 文字列の宣言
mystr = '{1, 2, 3}'
# 文字列をsetに変換
myset = ast.literal_eval(mystr)
print(myset) # {1, 2, 3}
print(type(myset)) # <class 'set'>
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実行結果は以下のようになります。
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{1, 2, 3}
<class 'set'>
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コマンド実行
eval関数を使えば、システム関数を実行することもできます。実際のコマンドを見てみましょう。
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>>> eval("__import__('os').system('uname -a')")
Linux user-1 4.15.0-96-generic #97-Ubuntu SMP Wed Apr 1 03:25:46 UTC 2020 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
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>>> eval("__import__('os').system('date')")
Sun Feb 14 13:47:23 UTC 2021
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このように、eval関数でシステムコマンドを実行することもできます。
- SE
- 基本的な使い方や引数、execとの違いについてよく分かりました。
- PM
- ご紹介したソースコードを参考にご自身でもぜひ書いてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。Pythonでのeval関数の使い方について説明しました。eval関数は、第1引数を式として評価します。
ぜひご自身でPythonのソースコードを書いて、理解を深めてください。
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