CCNA試験の改定情報!改定された内容6つや効率的な勉強方法を紹介

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CCNA試験はなぜ改定された?


CCNA試験は2020年2月24日から試験内容が改定されました。

なぜCCNA試験が改定されたのかというと、デジタルネットワークの管理がこれまで以上に重要になり、以前よりも幅広く知識やスキルを身につける必要があるからです。
そのために、CCNA試験の内容が変更され、範囲も広がりました。

また、社会の変化に合わせて試験内容をアップデートすることで、CCNA認定の信頼性を増す狙いもあります。

CCNA資格が役立つ仕事とは?


CCNA資格を取得すると、主にITエンジニア系の職業で活かすことができ、その中でも特にネットワークエンジニアの職種で役立ちます。

ITエンジニアには他にもプログラマーやシステムエンジニアなど様々な種類があり、どれもデジタルネットワークに関する幅広い知識や、使いこなすスキルが不可欠です。

それらの知識やスキルの基礎に重点を置いているCCNA資格は、難易度がそれほど高くないこともあり、ITエンジニア系の多くの職種で活かせる入門編として人気があります。

CCNA試験の改定された項目3つ


2020年のCCNA試験で改定された項目は、受験料・試験の内容・試験の区分の3つです。
受験料と試験区分の改定は、CCNA試験を受ける方にとって受験しやすい改定になっています。
特に試験区分はこれまでより大幅な改定が行われています。

1つずつ解説していきますので、これからCCNA試験の受験を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

CCNA試験の改定された項目1:受験料

CCNA試験の受験料は、改定前よりも引き下げられました。
改定後の受験料金は、1試験につき33,600円(税抜)です。
改定前の2019年は39,600円(税抜)ですので、差額は6,000円となります。

受験料が大きく下がったことで、初めての方はもちろん再挑戦の方でも、CCNA試験に挑戦しやすくなったといえます。

CCNA試験の改定された項目2:試験の内容

改定後のCCNA試験では、改定前の試験にはなかった出題範囲が増え、ネットワーク構築に関する知識やスキルを問う出題の範囲が広がっています。

ネットワークエンジニアの現場で即戦力となる人材として、アピールできる試験内容といえるでしょう。また、ネットワークの基礎知識を幅広く扱うので、セキュリティやクラウドの知識も必要となります。

出題範囲については、後で詳しく解説していきます。

CCNA試験の改定された項目3:試験の区分

CCNA試験での大きな改定項目といえるのが、この試験区分です。

改定前はCCNA試験の区分が10の専門分野ごとにありましたが、改定後はすべてまとめて「CCNA試験v1.0(CCNA 200-301)」となりました。

改定前は10区分それぞれに試験を受ける必要がありました。
しかし、改定後はCCNA試験を1回受験するだけで以前と同等の資格を取得できます。

CCNA試験で改定された内容6選


では、新しくなったCCNA試験では内容がどのように改定されたのでしょうか。

新試験の内容は、IP接続、ネットワークアクセス、IPサービス、ネットワーク、セキュリティ、プログラマビリティ・自動化の6つになりました。
このうちプログラマビリティ・自動化が改定後のCCNA試験に追加された出題範囲です。

以下で詳しい内容について1つずつ解説していきましょう。

CCNA試験で改定された内容1:IP接続

IP接続は「IPコネクティビティ」という名称で出題され、主にルーティングに関しての知識やスキルを問われます。このIP接続に関する試験範囲が、全体の25%を占めています。

改定前の試験区分では「CCNA Routing & Switching」認定として出題されていた範囲です。
実際の現場で役立つ知識やスキルのため、出題割合が高くなっています。

CCNA試験で改定された内容2:ネットワークアクセス

ネットワークアクセスでは、主にスイッチングに関する知識やスキルを問われ、コンポーネント設定も出題されます。これらのネットワークアクセスに関する出題範囲は、全体の20%を占めます。

改定前の試験区分である「CCNA Routing & Switching」で出題されていた範囲です。
ネットワークアクセスも実際の現場でよく使用する知識やスキルのため、出題割合が高いでしょう。

CCNA試験で改定された内容3:IPサービス

IPサービスでは、主にネットワークの構築を重視した内容になっています。
試験範囲全体では、IPサービスに関する出題は10%となり、他と比べるとやや少ないです。

改定前では「CCNA Service Provider」の試験区分として出題されていた範囲です。
IPサービスはIPスキルだけではなく、顧客に説明できるような知識も問われます。

CCNA試験で改定された内容4:ネットワーク

ネットワークについては、CCNA試験では「ネットワークの基礎」として出題され、ITエンジニアとして必要となる全体的な基礎知識が問われます。

ネットワークに関する出題範囲は、基礎的な問題が多くCCNA試験全体の20%を占めています。改定前の「CCNA Wireless」で出題されていた範囲も含まれているため、出題割合が高い傾向です。

CCNA試験で改定された内容5:セキュリティ

セキュリティでは、「セキュリティの基礎」として出題され、基礎的な内容からの出題になります。セキュリティの出題はCCNA試験全体の15%となっているため、量は多くありません。

改定前は「CCNA Security」の試験区分での出題範囲でした。
現代社会でのITエンジニアとして必須ともいえる知識を問われます。

CCNA試験で改定された内容6:プログラマビリティ・自動化

プログラマビリティ・自動化は、「自動化とプログラマビリティ」という名称で出題されます。
プログラマビリティ・自動化の出題範囲は、CCNA試験全体の10%であるため、問題量は少ないといえます。

ただ、改定前には出題されていなかった範囲のため、参考書などで独学する場合は最新版の本を利用しましょう。

改定されたCCNA試験の勉強法4選


ここからは、新しく改定されたCCNA試験をどのように勉強すればいいかをみていきましょう。
出題範囲が大幅に改定されているため、どの方法でも最新版を入手するよう気をつける必要があります。

改定後のCCNA試験の効率的な勉強方法は、オンライン学習サイトの利用、参考書、ネットワーク機器での実学、エミュレータの使用の4つです。

それでは1つずつ解説しますので、ぜひご自分に合った勉強方法を探す参考にしてください。

CCNA試験の勉強法1:オンライン学習サイトを利用する

CCNA試験の勉強法として、まずオンライン学習サイトを利用して勉強することをおすすめします。勉強方法としては、まずオンライン学習サイトに登録して、講義の動画コンテンツをみて知識やスキルを身につけ、試験合格を目指します。

オンライン学習サイトなら、ネットワークエンジニア未経験の方でも、動画でみることでわかりやすく勉強できることが強みです。

CCNA試験の勉強法2:参考書で学習する

参考書で勉強する方法は、すでにネットワークやセキュリティなどの基礎知識を持っている方向けの試験対策といえます。

実際の現場で、すでにITエンジニアとして働いている方は、出題範囲をチェックして苦手な分野があればそこを参考書で重点的に勉強しましょう。参考書だけでなく問題集も購入すると、最終的な試験準備に役立ちます。

オンライン学習での仕上げに参考書を活用するのもおすすめです。

CCNA試験の勉強法3:ネットワーク機器を購入する

CCNA試験に確実に合格するために、ネットワーク機器を購入して、実際に機器を動かしながら勉強する方法もあります。

教科書やオンライン学習で講義をみるだけでは、ネットワーク機器を扱う要領がつかみにくいという方におすすめの勉強方法です。

仕事の現場で実際にネットワーク機器を扱うための練習にもなります。
ただ、機器の料金や設置場所をよく確認してから購入することをおすすめします。

CCNA試験の勉強法4:エミュレータを使用する

ネットワーク機器を購入しない場合は、エミュレータを使用する勉強方法もあります。

エミュレータはCCNA試験の参考書に付属していることが多いです。参考書のテキストをみながらエミュレータを使用して、動作をシミュレーションすれば、効率的に勉強できます。

注意点として、エミュレータを使用するにはパソコンが必要です。

改定されたCCNA試験について把握し効率的な勉強をしよう!


これまでより大幅な改定がおこなわれたCCNA試験ですが、内容を把握して効率的に勉強することが大切です。

CCNA試験の出題内容や範囲を知り、ネットワークについて勉強できる環境を整えて、自分に合った勉強方法を試してみましょう。

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