PowerShellのコマンドを紹介!エイリアスを自分で定義する方法とは?

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PowerShellのコマンドとは?

PowerShellはMicrosoftが開発したシェル機能です。シェルとはウィンドウでコマンドを入力して様々な処理を行うことができる機能で、大昔からあるUNIXのシステムをパソコンで再現したものです。PowerShellはWindowsに前からあるシェル機能の、コマンドプロンプトの改良版と言えます。

PowerShellのコマンドはコマンドレットと呼ばれますが、コマンドでも通じます。PowerShellのコマンドは以下のように「動詞-名詞」となっていて、直感的にわかりやすくなっています。

Get-Help

わからないコマンドはGet-Helpで調べよう

最初に紹介するコマンドはヘルプコマンドのGet-Helpです。PowerShellでこのコマンドを入力すると、様々な情報が表示されます。簡単な使い方は以下のように、

Get-Help Set-Location

とすれば、Set-Locationコマンドの使い方が出てきます。内容が不十分な場合はヘルプファイルが不足しているので、管理者権限でUpdate-Helpを実行すれば更新できます。やり方はスタートメニューのWindows PowerShellを右クリックして「管理者として実行する」を選びます。

ただUpdate-Helpは取得が失敗したり、説明が英文だったりとあまり使い易いヘルプではありません。以下のようにすればオンラインのヘルプが表示されますが、それも英文です。こういったところはマイクロソフトらしさでしょうか。

Get-Help Set-Location -Online

Set-Locationはフォルダを移動するコマンド

上で出てきたSet-LocationはPowerShellのコマンドの基本です。これは現在のフォルダ位置を移動するコマンドです。PowerShellを起動するとコマンドラインに以下のように表示されますが、

PS C:\Users\(ユーザー名)>

ここで以下を実行すると、

Set-Location Documents

以下のようにDocumentsフォルダに移動できます。

PS C:\Users\(ユーザー名)\Documents>

Set-Locationの便利な使い方

Set-Locationは以下のようにCドライブの頭からフルパスで指定することもできます。

Set-Location C:\Users\(ユーザー名)\Downloads\

また以下のようにすると、一つ上の階層に移動できます。

Set-Location ..

ちなみにコマンド名や長いパスの入力が面倒な場合は、Ctrl+Spaceキーを押すと自動的に補完してくれます。また↑キーを押すと一つ前のコマンドを入力できます。これを知っているとPowerShellの操作がずっと早くなるので覚えておきましょう。

Get-ChildItemはファイル一覧を表示する

PowerShellでSet-Locationと並ぶ基本コマンドはGet-ChildItemでしょう。これを実行すると、以下のように現在のフォルダにあるフォルダとファイルの一覧を表示します。

ディレクトリ: C:\Users\(ユーザー名)

Mode LastWriteTime Length Name
—- ————- —— —-
d-r— 2020/11/12 8:44 3D Objects
d-r— 2020/11/12 8:44 Contacts
d-r— 2020/11/18 9:54 Desktop

Get-ChildItemもパス名を指定できます。以下のように*を使ったマッチング指定も可能です。この場合は拡張子txtのファイルだけを表示します。

Get-ChildItem c:\test\*.txt

コマンドプロンプトのcdやdirも使える

ここまで読んでコマンドプロンプトを使っている人は、Set-Locationはcd、Get-ChildItemはdirと同じ機能だと思うでしょう。PowerShellの長いコマンド名ではなくそちらの短い名前で使いたいのではないでしょうか。

実はPowerShellはそれも可能で、cdやdirと入力しても同じように利用できます。それができるのは、PowerShellにはエイリアスと言う名前を置き換える機能があるからです。

エイリアスにより別の名前でコマンド入力できる

PowerShellで以下のように入力してください。

Get-Alias

するとエイリアスで置き換えられたコマンド一覧がずらっと表示されます。その中に以下のようにcdやdirがあります。このような定義があるので、コマンドプロンプトと同じ名前のコマンドを入力しても利用できるのです。

Alias cd -> Set-Location
Alias dir -> Get-ChildItem

なおGet-Aliasでなくaliasと入力しても同じように一覧が出てきます。

自分でエイリアスを定義することも可能

エイリアスは自分で定義することもできます。例えばlと一文字打つだけでGet-ChildItemを呼びたい場合は、

Set-Alias -Name l -Value Get-ChildItem

とすれば可能になります。エイリアスを削除したい場合は、

Remove-Item alias:l

とすれば消すことができます。なおエイリアスにパラメータを含めることはできません。例えば以下のようにしても、定義はできるもののdirrを実行してもエラーになります。

Set-Alias -Name dirr -Value Get-ChildItem -Recurse

ファイルの作成

PowerShellのコマンドの紹介に戻りましょう。PowerShellで多く使うコマンドはフォルダとファイルの操作です。空ファイルの作成は以下のようにします。

New-Item tmp.txt

ただしファイルの作成は以下のような方法もあります。

Write-Output あいうえお > tmp.txt

これで中身が「あいうえお」のテキストファイルができます。>はコマンドの出力をファイルに書き込む機能で、リダイレクトと言います。>だけだと上書きですが、>>だと追記になります。

様々なファイルやフォルダの操作

フォルダの作成は以下のようにします。

New-Item tmp -Type Directory

ファイルとフォルダのコピーは以下です。

Copy-Item tmp.txt tmp2.txt
Copy-Item tmp tmp2

ファイルとフォルダの移動・改名は以下です。

Move-Item tmp2.txt tmp3.txt
Move-Item tmp2 tmp3

ファイルやフォルダの削除は以下です。

Remove-Item tmp.txt
Remove-Item tmp

フォルダの削除でサブフォルダがあるフォルダの場合は警告が出ます。強制的に削除する場合は「Remove-Item -Recurse フォルダ名」とします。

テキストファイルのマッチングを行うコマンド

ここまで見てきて、Windowsのエクスプローラーでできることばかりと感じたかもしれません。そこでエクスプローラーでできないことを可能にするコマンドを紹介しましょう。PowerShellにはSelect-Stringと言うファイルの中身に指定された文字列があるかチェックするコマンドがあります。

例えば以下のような内容のtext.txtがあるとします。

あいうえお
かきくけこ
さしすせそ

Select-Stringを活用しよう

text.txtのあるフォルダで以下を実行しましょう。

Select-String test.txt -Pattern きく

すると以下のように指定した文字列がある行を表示してくれます。

test.txt:2:かきくけこ

以下のようにフォルダ内にたくさんのテキストファイルがある場合、*指定で全てチェックすることもできます。

Select-String *.txt -Pattern きく

これはエクスプローラーには無い機能なので役立ちます。ただしコマンドプロンプトにはfindstrという同じ機能のコマンドがあるのですが、これからはPowerShellを利用してはいかがでしょうか。

PowerShellのコマンドをフル活用しよう!

PowerShellのコマンドを紹介しましたが、ご理解頂けましたでしょうか。どれも基本的なコマンドでしたが、他にも様々なコマンドがあります。PowerShellのコマンドを是非マスターしてください。

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