仕事効率を上げるキーボードの選び方|エンジニア向けキーボード5選も紹介

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エンジニア向けのキーボードとは


エンジニアにとって、パソコンは必須アイテムです。最近のリモート業務や、リモート会議の中でも、パソコンが無いと何もできません。入力デバイスのキーボードもエンジニアにとっては重要な必須アイテムです。

スマホやタブレットの使用が多くなっていますが、仕事となれば、パソコンとキーボードに切り替えることが多いのではないでしょうか。プログラマーの操作入力や、デバッグ作業は、タッチパネルを使ったものでは、作業効率が非常に悪いからです。

キーボードには、いろいろな種類や方式があるために、自分の好みに合っていないキーボードを使用していると、ストレスを感じてしまう場合があります。

ここでは、キーボード専門メーカーが販売している、エンジニア向けに最適のキーボードの選択方法について、解説しています。

これを読むと、エンジニアとして最適なキーボードの選択を行えるだけではなく、ストレスが無く、モチベーションも上がって、さらに健康で楽しく仕事が出来るようになるでしょう。

エンジニア用キーボードを選ぶ3つのメリット


エンジニアとして、使用キーボードの選定が合っていると、作業の効率は上がります。ミスも低減できるでしょう。

しかし、メリットはそれだけではありません。ポイントごとにメリットを解説していきます。

1:ミスタッチを減らせる

例えば、東プレ社製REALFORCE(リアルフォース)シリーズのキーボードは2重入力になりにくい構造のため、ミスタッチが減らせます。

このようなキーボードはプロの間でも使用され、パソコン入力コンクールの公認キーボードにもなっています。

2:疲労を軽減できる

キーボードの打ち込みが多い作業の場合、パソコン本体に付属している標準キーボードのままでは疲れやすい場合があります。そのような場合は、キーボード専門メーカーのエンジニア向けキーボードの使用をおすすめします。

エンジニア向けキーボードを使うと、指と手首の負担が軽減され疲れにくくなります。

3:仕事のモチベーションが上がる

例えば、HKW Technology社製タイプライター風メカニカルキーボードは、レトロな独特なデザインをしています。これを見るだけでもワクワクし、モチベーションが上がり効率も上がるでしょう。

キー操作の「カチカチ」という音が鳴り、それを聴いただけでも心地良いタイピングが出来そうなキーボードです。

エンジニア向けキーボードの選び方4選


では、具体的に、エンジニア向けキーボードの選定方法を解説します。「キー配列」と「キースイッチの構造」、「接続方式」がエンジニア向けキーボード評価のポイントになります。

1:好みや癖に合ったキー配列を選ぼう

エンジニアは、文字入力方式にもこだわりを持つ人が多いです。このようなエンジニア向けキーボードは、好みや癖に合ったキー配列のものから選ぶことをおすすめします。

キー配列には大きく分けて、日本語JIS配列と英語US配列のものがあります。キー配列の違いだけで、キーの大きさや形や配置がかなり変わるため、よく確認することが必要です。

ローマ字入力の日本語であれば、USキーのキーボードのままでも問題はありませんが、日本語入力のJISキーを使用した方が、日本語特有の文字入力も可能になるので便利でしょう。

JISキー(日本語配列)

日本語JISキーでは、日本語漢字入力は、カナ入力とローマ字入力が行えます。日本語JISキーにはあって、usキーにはないものというと、「全角/半角キー」「カナ表記」「カタカナ/ひらがな」があり、エンターの形も違います。

USキー(英語配列)

前述の通り、ローマ字の文字変換での日本語入力には、このUSキーの使用でも問題はありませんが、このキUSーには無いものを認識しておく必要があります。例えば「全角/半角キー」「カナ表記」が無く、エンターの形も違います。

基本的に、プログラマーや英文を中心とした文字入力に適したキーボード配列です。

2:キーのタッチ感でキースイッチ構造を選ぼう

キーボードのキーを押してスイッチ動作する部分の構造は、キースイッチ構造といいます。キースイッチ構造の方式で、キーのタッチ感が大きく変化します。その構造と特徴を解説します。

カチカチと確実な入力がしたいエンジニアの方は「メカニカル方式」を、入力音が静かなキーボードを使いたいエンジニアの方は「静電容量無接点方式」のキースイッチ構造を選択するのが良いでしょう。

その他にも、安価なキーボードを希望される場合は、「メンブレイン方式」や「パンタグラフ方式」のキースイッチ構造を選択するのも良い選択です。

1:メカニカル方式

メカニカルなキースイッチをそれぞれのキーに使っている方式です。そのため、キークリックや押した感覚は抜群で、構造的にもしっかりしていて、各エンジニアに最適なものが選べ、壊れても一個のスイッチを交換するだけで良いメリットがあります。

例えば、Cherry製のキースイッチは、軸色でクリック感の有無と、重いか軽いかが一目瞭然です。

このような、キーを押した時の微妙な感覚を大事にしたいエンジニアには、おすすめです。ただし、機械的な構造は、製造とメンテナンスの手間で製造的は手間がかかり、高価なものになってしまうデメリットはあります。

2:静電容量無接点方式

構造的に機械接点は全く無く、キーを押した時の静電容量の変化をスイッチにした方式です。そのため、押した感じは軽く、機械的な故障はほとんどなく、安定した操作が期待できます。

この方式は、キーボード操作を疲労感なく長時間使用したいエンジニアにおすすめです。

ただし、エンジニアによっては、キーを押した感覚が軽すぎると感じたり、機械的なクリック感が無いことに不満を持つことがデメリットにもなります。

3:メンブレン方式

メンブレン式キーボードは、デスクトップパソコンに標準添付のものです。キーは高さがあり、カチャカチャと高音が出る傾向があり安価な製品が多いです。

メンブレンとは、薄膜のことです。 メンブレン方式は2層~3層フィルムで構成され、キーを押すと上の層が下の層に触れ電流が流れます。すべてのキーを1シートに実現した構造です。

キーが一体構造のため、安価に生産し易いのが「メンブレン方式」のメリットです。キー入力は特に多くなく、安価なものでも問題ないエンジニア向けです。

キーを押し戻す仕組みは、シリコンキャップのラバードームを使います。そのため、キータッチは、ポコポコした感じでしょう。キーの真ん中をずれて押すと、認識率が悪くなる時があります。ラバードームの劣化でキーを戻す力が弱くなるデメリットもあります。

4:パンタグラフ方式

パンタグラフ方式の静音キーボードは、薄いキーで、クリックも軽く静かに入力が可能です。静音性とコスパ性の両方が欲しいエンジニアにおすすめです。

パンタグラフ方式は、ノートパソコンで採用されているスイッチ構造で、薄型のキーボードですが、キーストロークが浅くても、クリック感は確保出来ています。これも安価に生産が可能なのがメリットです。

なお、キーを押し戻す機構は、メンブレン式と同様のラバードームで、ラバードームの周りにパンタグラフが付いただけの構成のため、安易に清掃分解などを行うとツメが折れ戻せなくなります。やらない方が賢明です。

3:エンジニアにはメカニカル・静電容量方式がおすすめ

キータッチやクリック感でエンジニア向けキーボードを選択する場合には、「メカニカル方式」または、「静電容量方式」のキーボードから選択するのが良いと言えます。

感覚の違いであるため、ただ単にカタログの情報だけではなく、量販店などの店頭のサンプルを操作して確認した結果でエンジニア向けキーボードを選択するの良いでしょう。

4:職場環境に合わせて接続方式を選ぼう

キーボードの接続方式の選定も重要です。操作が楽な無線接続、動作が確実な有線接続があります。両方式対応も存在します。

周囲の環境に合わせてキーボードの接続方式を選択することが大切です。無線接続の場合はタイムラグや電池切れの心配があります。有線接続はそれらの心配はありませんが、接続配線が時として邪魔に感じる場合は、無線方式を選択するのが良いということです。

有線接続モデルは、電源が不要でいつでも使えますが、ケーブルが邪魔で持ち運びは面倒に感じる場合があります。無線接続モデルは、ケーブルにしばられないため、レイアウトも持ち運びも自由ですが、電池交換が必要になるということです。

エンジニア向けのキーボード5選


エンジニアにとって、キーボードを使う作業は多いです。しかし、手首や肩、腕などに負担がかかってしまって、腱鞘炎や腰痛、肩こりになる健康問題も発生する可能性があります。

そのような場合、キーボードを替えてみましょう。キーボードの感度がよくなり、ミスタイピングが改善され、仕事効率がアップすることでしょう。

エンジニアにおすすめのキーボード5選を紹介します。キーボード選定には、キースイッチの方式やキータッチ感度の確認と、その他に「キー配列」と「接続方式」も確認しておきましょう。

1:東プレ REALFORCEシリーズ

東プレのREALFORCEシリーズのキーボードは、人間工学を基にした入力の静かさと、キータッチ感には定評があります。金融機関や計算センターでも使用されているプロ用と同じ静電容量無接点方式の人気が高いキーボードです。疲れにくく、耐久性も高いです。

2:PFU HHKB Professional HYBRID Type-S

PFU社のHHKBブランドのキーボードは、接続が、Bluetooth接続と、USB接続(Type-C)の両方から選択できて、高速タイピング性と静粛性や、キーマップ変更機能などの機能もあります。名前の通り、プロのエンジニア用のキーボードになっています。

3:FILCO Majestouch Convertible 2シリーズ

FILCOのキーボードは、Windows用で有線USB接続と無線Bluetooth接続に対応しています。無線Bluetooth接続の場合は、単三電池2本で約6ヶ月使用でき、4台のPCとペアリング可能です。キーファンクションの変更もできます。

4:Mistel BAROCCO MD770

このエンジニア向けキーボードは、左右分離が可能なメカニカル系キーボードです。また、文字が消えないキーキャップ、キーの配置変更も可能です。左右ユニット連結・PC接続用のUSBポートは全てUSB-Cポートでケーブル着脱式になっています。

PCは、WindowsとMacに対応しています。

キーボード自体が左右に分離できるため、肩や腕を広げた自然なフォームでのタイピングが可能になります。

5:Microsoft Ergonomic Keyboard

Microsoft社製の海外製のエンジニア向けキーボードです。有線、Windows用で左右分離していて、クッション付きパーム レストと専用ショートカットキーを搭載しており、疲れが軽減するスリムで洗練されたデザインが特徴です。

これでエンジニアは、一日中快適に作業が行えます。

キーボード選びの他にタイピング疲れを軽減する方法3つ


このように、エンジニア向けのキーボードの交換によって疲労を軽減できる方法がありました。その他にも、操作の姿勢や正しいタイピング方法をマスターすることや、手首が疲れないパームレスト、アームレストを使用することなどで、疲労を軽減できる方法があります。

1:正しい姿勢のタイピングを身につける

タイピングの正しい姿勢の身につけ方について解説します。まず、肘を下げ過ぎず、軽く曲げるくらいに椅子の高さを調整することです。目とディスプレイの距離は40cm以上ぐらい離す、背筋は伸ばすこと、これらが正しい姿勢でのタイピングです。

2:パームレスト・アームレストを使用する

キーボード作業で手首に負担がかかったり手首が痛む場合は、「パームレスト」や「アームレスト」を使用すると良いでしょう。キーボードやマウスの前において手首を載せるクッションにします。キーボードやマウスとの段差をなくし、手首の痛みや疲労を軽減することができます。

3:タイピングの悪い癖を改善する

タイピングの悪い癖をなくすため、正しい手の置き方を覚えましょう。手は優しく、猫のような手で操作しましょう。手首が反らないよう、また、手の巻き込みにも注意したほうが良いでしょう。

あまりに極端でなければ良く、手首に負担がかからないように、自分のやりやすい手の置き方で大丈夫です。

自分に合ったエンジニア用キーボードで快適な作業を!


このように、自分に合ったエンジニア用キーボードに交換することで、パソコン入力作業の効率化やミスの低減が期待できます。さらに、気分転換、疲労軽減、腱鞘炎の予防にもなって、モチベーションアップと、いいこと尽くめです。

あなたも、快適になエンジニアキーボードに交換して、エンジニアとして活躍してみてはいかがでしょうか。

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