Azure Storage Explorerの特徴4つ|使い方をOS別に解説

Azure Storage Explorerの特徴4つ|使い方をOS別に解説のアイキャッチイメージ

Azure Storage Explorerとはどんなツール?

Azure Storage Explorerとはセキュリティ管理が整い、Azureクラウド機能をどこからでもストレージを管理できる機能です。WindowsやmacOS、Linuxに対応しています。

ストレージアカウントAzure、Azure Stack、Azure Governmentと複数のサブスクリプションのストレージ管理が効率的にできます。

いずれもアカウントを連動させて使用できるツールです。

Azure Storage Explorerの特徴4つ

Azure Storage ExplorerはWindows、Linux、macOSのプラットフォームを問わず使用が可能です。ストレージの状態に影響されず拡張性があります。

視覚的にわかりやすい操作性と高度なセキュリティ対策が万全で自動的に暗号化される環境で使用できます。

では特徴について詳しくご紹介します。

特徴1:プラットフォームを問わない

Azure Storage ExplorerはWindows、macOS、Linuxいずれのプラットフォームでも利用ができるスタンドアロンアプリです。

Azure Storage Explorerの対象は、Windows7、8、10(推奨)の各バージョン、macOS10.12 Sier以降になります。LinuxはSnapStoreからのStoreage Explorerスナップインストールが推奨されています。

特徴2:ストレージの状態に影響されない

Azure Storage Explorerはクラウドストレージです。ダウンロードして使用します。Azureストレージアカウントまたは各機能のストレージアカウントを使い作業します。

手元にあるPCなどのストレージ状態に左右されること無く、ハードウエアが故障した場合でもデータはクラウド上に保管されます。その為、機器が使用停止した場合でも高可用性を発揮します。

アプリケーションのデータストレージの拡張性があります。

特徴3:視覚的な情報操作に配慮されている

Azure Storage Explorerは直感的な画面操作ができます。視覚的な表示画面や検索と操作性がありWindowsはNVDAのスクリーンリーダー、 macOSはVoiceOverのスクリーンリーダーの使用をサポートします。

Linuxについては、スクリーンリーダーはサポートされていないので注意が必要です。他にはZoom機能でテキストの拡大、ハイコントラストテーマ機能により画面上の色の設定調整ができます。

特徴4:データを自動的に暗号化

Azure Storageは、データをクラウド上に保存するとき自動的に暗号化の後に保護します。保護されたデータは、ブロック暗号の256ビットAES暗号化によって管理されます。

Azureのデプロイ(配置)および管理サービスのResource Managerとストレージアカウントの両方が暗号化の範囲となり、無効にはできません。

プライマリとセカンダリ両方のリージョンのすべてのデータが暗号化されます。

Azure Storage Explorerを利用するメリット5つ

Azure Storage Explorerは、エミュレータ使用時にオフラインでも作業ができ便利です。複数のサブスクリプションでストレージの管理ができます。

各ユーザーに対し役割(ロール)ベースで情報セキュリティ管理が可能で、Azure Storageに記録保管されるデータはセキュリティが徹底しています。

直感的な操作性にすぐれたデザインになっています。では詳しくご紹介しましょう。

利用するメリット1:エミュレータ使用時にオフラインでも管理が可能

Azure Storage Explorerは、エミュレータ機能を使ってオフライン作業ができます。エミュレータは、英語でemulate(真似る)という意味が語源になっています。

対象になるOS向けに開発されたソフトウエアを、本来とは異なるオフライン環境下で疑似的に実行させられる機能です。ローカルエミュレータといいます。

使用可能なローカルエミュレータ

Azure Storage ExploreのローカルエミュレータはWindows、macOS、Linuxの動作環境下で利用できる「Azurite」と、Windowsのみサポートしている「Azureローカルストレージエミュレータ」の2種です。

Azuriteは、AzuriteはGitHubから使用ができ、AzureローカルストレージエミュレータはAzure Blob、Queue、Table開発支援をしています。

利用するメリット2:複数のサブスクリプションでストレージを管理できる

Azure Storage ExplorerにはストレージアカウントとしてAzure、Azure Stack、Azure Governmentの各アカウントと複数のサブスクリプションのリソースにアクセスして管理できます。

Azure Storage、Azure BLOB Storage、Azure Cosmos DB、Azure Data Lake Storageの各リソースの作成や表示・編集・削除など機能を管理できます。

利用するメリット3:役割ベースで管理制御できる

Azure Storage Explorerユーザーの役割(ロール)ごとに、リソースのアクセス権限をAzure RBACロール定義に基づき管理できます。

Azure RBACロールは、各ユーザーやチームの役割(ロール)を管理しているアクセス許可一覧を表示できます。

アクセス権限のステータスがある場合は、表示・編集・削除など許可や除外されている操作が確認できます。

アカウントレベルのSASサインインを取得可能

SASとはshared access signatureの略称でAzure Storageの管理単位で各新しい種類のアクセスを可能にします。

アカウントSASはAzure Storage Explorerから取得できます。ストレージアカウントから右クリックしShared Access Signatureの取得を選択、SAS URLの開始時刻と有効期限、およびアクセス許可と作成を選択、URL とクエリ文字列が提供されます。

利用するメリット4:セキュリティが最高レベル

Azure Storage Explorerはセキュリティガイドラインに沿う運用を推奨しています。その上で多層構造のセキュリティを提供しています。

Azure Security CenterはAzure仮想マシン、Azure以外のサーバー、Azure PaaSサービスなど各管理グループ、サブスクリプション全体、テナントに対して各セクションのセキュリティポリシー設定とコンプライアンス管理を設定できます。また、準拠しているか継続的に監視します。

利用するメリット5:直感的な操作ができる

Azure Storage Explorerは豊富な機能を備えたGUIによって直感的な操作が可能です。WindowsのNVDAとMacのVoice Overのスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)使用をサポートしています。

Zoom機能はイン、アウト、リセットの設定がありテキストの調整ができます。ハイコントラストのテーマ機能は配色の調整が可能です。そのほかにショートカットキーが利用できます。

Azure Storage Explorerの使い方3つ

Azure Storage ExplorerはAzureアカウントが既にある場合はサインインができます。アカウントが無い場合はAzure無料アカウントを取得しましょう。その際200ドル(約22,500円相当)のクレジットが取得でき課金制の機能を30日間クレジット付与分利用が可能です。

各OSのWindows、Linux、macOSのインストールに必要な条件を確認します。主な使い方についてご紹介します。

使い方1:Linuxの場合

Azure Storage Explorerを使用するにはLinux のSnap Storeから入手する方法をMicrosoftは推奨しています。Snap Storeに新バージョンが公開されると依存関係とプログラムがインストールされるためです。

パスワードマネージャーが求められる場合は、手動で接続が必要です。コマンドを実行し接続します。公式サイト画面の上下部分からOSを選択し、ダウンロードできます。

使い方2:Windowsの場合

Windowsの場合は、バージョンが7.8.10で.NET Framework 4.7.2以降ご必要です。インストールは、公式サイトからOSを選択し、ダウンロードをクリックします。

ストレージアカウントの接続方法は、Azureにサインイン後、サブスクリプションとリソースにアクセスする方法と、特定のストレージやCosmosDBリソースをアタッチする方法で実行できます。

使い方3:macの場合

Azure Storage ExplorerはmacOS 10.12 Sierra 以降のバージョンよりサポートされています。インストール方法は、公式サイトのOSを選択し、ダウンロードボタンをクリックすると可能です。

公式サイトからOSを選択しダウンロード後にインストールする方法と、ストレージアカウントから接続する方法があります。

Azureサインイン後、ご自身のサブスクリプションと対象のリソースにアクセスし、接続します。

Azureアカウントの作成方法

公式Microsoft AzureアカウントページからMicrosoftアカウントを作成します。Azureアカウントは、12か月間は無料で使用でき、課金制の機能に対し1カ月間約22,500円分無料になるお試し版付です。

公式アカウントの作成画面から無料で始めるボタンをクリック後、サインイン画面に切替わります。画面の指示に従って内容を入力して作成します。本人確認のため有効なクレジットカードの入力が必要です。

Azure Storage Explorerを利用しよう

Azure Storage Explorerの主な特徴についてお伝えしました。ストレージに影響されないクラウドのメリットとオフラインの作業を兼ね備えたところは作業の効率化に大きなメリットになるでしょう。

外部からの攻撃を防御するセキュリティ環境があり、あらゆる情報に対してセキュリティポリシーが各ユーザーのステータスに対し設定と管理が可能です。

Azure Storage Exploreを利用してDX時代を乗り切りましょう。

インフラエンジニア専門の転職サイト「FEnetインフラ」

FEnetインフラはサービス開始から10年以上『エンジニアの生涯価値の向上』をミッションに掲げ、多くのエンジニアの就業を支援してきました。

転職をお考えの方は気軽にご登録・ご相談ください。