Microsoft Azureを使うメリット10個|基礎知識や利用手順を紹介

Microsoft Azureを使うメリット10個|基礎知識や利用手順を紹介のアイキャッチイメージ

Microsoft Azureとは?


Microsoft Azure(マイクロソフト・アジュール)とは、マイクロソフトが提供しているクラウドプラットフォームです。膨大なサーバーが設置された多数のデータセンターからなる設備や機能を、クラウドプラットフォームサービスとして提供しています。

リリースされた時期について

Microsoft Azureは、旧名Windows Azureの名称で2010年2月1日に正式リリースされました。2013年4月にIaaSの提供を開始、2014年2月には国内データセンターが開設しました。同年3月には、名称がWindows AzureからMicrosoft Azureに変更されました。2015年12月になるとARM(Azure Resource Manager)がリリースされ、今に至ります。

クラウドサービスとは

クラウドサービスは、システムやデータの管理をインターネット経由で利用するサービスを指します。ユーザーは、システムやデータがあるサーバーの場所を意識する必要がありません。まるで雲(クラウド)の中にある各サービスやデータを、アプリケーションやURLによって識別し、サービスを利用できます。各サービスは、IDやパスワードによる認証で個々のユーザーの識別を行っています。

Microsoft Azureの基礎知識3つ


ここからはMicrosoft Azureの基礎知識として知っておくと良いことをご紹介します。クラウドサービスはどのような分類があり、Microsoft Azureはどのようなサービスの提供をしているのか解説します。次にMicrosoft Azureの代表的なサービスは、どのようなものがあるのか、また料金体系はどのようになっているのか、という内容をご紹介します。

1:サービス形態

クラウドサービスには、IaaSとSaaSというサービス形態があります。このサービスには、クラウドサービスの提供者であるマイクロソフト社と利用者とで管理する範囲が異なります。次の見出しでは、IaaS・SaaSとはどのような点が違うサービスなのか、具体的にご紹介します。

IaaSとは

IaaS(イァース)は、Infrastructure as a Serviceを略した語で、仮想マシンをインターネット経由でクラウド上に作成して利用できるサービスです。仮想化レイヤーより下の管理は提供者マイクロソフトが実施し、仮想マシンのOSより上の管理は利用者が実施する形態となっています。

SaaSとは

SaaS(サース)は、Software as a Serviceを略した語で、提供者がソフトウェアの稼働と管理を実施するサービスです。利用者が基盤を準備する必要はありません。利用者はネットワークを経由して、提供者が提供するサービスの機能を利用・活用できます。Microsoft Azureでは提供されていませんが、OutlookのメールサービスやOffice 365などはSaaS形態のサービスです。

2:代表的なサービス

Microsoft Azureが提供しているサービスは、データベース、コンピューティング、ストレージやAIなどがありますが、その他にもMicrosoft Azure環境自体を管理するためのサービスや、ハイブリッドクラウド向けのサービスなどもあります。これらのサービスは、常に新しいサービスの追加やアップデートが繰り返されています。ここからは、その中でも代表的な6つのサービスについてご説明します。

Azure DevOps

Azure DevOpsは、チームがアプリケーションを作成、デプロイ、運用するまでをサポートするさまざまなサービスです。プロジェクト管理などを行うAzure Boards、容量無制限のGitリポジトリが利用できるAzure Repos、さまざまなプラットフォームでビルドやデプロイができるAzure Pipelines、テストソリューションのAzure Test Plansなどのサービスを提供しています。

Azure AI

Azure AIは、簡単にAIの開発と利用ができる、さまざまなサービスを提供しています。Azure Machine LearningはPythonベースの機械学習サービスで、Azure Cognitive Searchは写真や動画などの解析が可能なナレッジマイニングのサービスです。また、チャットボットにAIを搭載した、AIアプリとエージェントのサービスなどが利用できます。

Azure Storage

Azure Storageは、Microsoft Azure用のクラウドストレージサービスで、以下のようなサービスがあります。Azure BLOBはオブジェクトストレージで、HTTP/HTTPS経由でのアクセスが可能です。Azure FilesはSMBプロトコルに対応したファイルストレージサービスです。他にはメッセージストレージのAzureキュー、NoSQLデータのAzureテーブルなどがあります。

Azure Functions

Azure Functionsは、サーバーレスでプログラムの実行ができる、イベントドリブン型のコンピューティングサービスです。サポートされているプログラミング言語は.NETやnode.js、またJava、PowerShell、Pythonなどがあります。プログラムの実行に必要なメモリは使用する量に応じて自動で拡張され、インフラの管理を考えずに開発に注力できます。

Azure Virtual Machines

Azure Virtual MachinesはMicrosoft Azureの仮想マシンサービスです。リモートデスクトップ接続やSSHで接続可能な仮想マシンを構築できます。また、Webサーバーやデータベース管理システムなどをインストールしてシステムを構築することも可能で、OS(Windows、Linux)やスペックも用途に合わせて選択できます。さらに、Marketplaceからダウンロードしたマシンイメージも利用できます。

Azure Data Explorer

Azure Data Explorerは、フルマネージドのデータ分析サービスです。アプリケーション、Webサイト、IoTデバイスなどからの大量のストリーミングデータを、ほぼリアルタイムに分析できます。また、さまざまなログデータや利用統計などのデータが収集・分析され、製品の改良やカスタマーエクスペリエンスの強化、デバイスの監視が可能になります。なお、データを取得するクエリ数に制限はなく、時間単位で課金されます。

3:料金体系

Microsoft Azureの利用料金は課金制のため、どのように利用するのかで変動します。データセンターに入るデータは課金対象ではありませんが、IaaSサービスの仮想マシン・ディスク・ネットワークの中には課金対象もあります。月額利用料金の試算は、マイクロソフトのWebサイトでできます。もっと簡単に参考費用を算出したい方は、Azure IaaS簡単コストシミュレーションツールを活用してみましょう。

無料アカウントでも使える?

Microsoft Azureは、1ヵ月間のみ22,500円分リソースを無料で利用できます。無償版から自動的に有償版に切り替わることはありませんので、安心して利用できます。試しに使用することで、どれがどういった機能なのかなど把握できるので、最初の1ヵ月間を無料で利用してから継続利用を検討してみましょう。

Microsoft Azureを使うメリット10個


Microsoft Azureは多様な機能性から、たくさんのメリットを持っています。利用することで得られるメリットは大きく分けて10個ありますので、その内容を確認しておきましょう。

1:140ヶ国で利用可能なネットワークが使える

Microsoft Azureのメリット1つ目は、強大なネットワークがあることです。マイクロソフトはネットワークに対して積極的な投資をしており、世界中にデータセンターを保有しているため、世界140ヶ国で利用できます。強大でグローバルなネットワークで疎通ができるため、世界に向けた広いサービス展開やVDI環境で良い効果が生じると言われています。また、Office 365へのアクセス時にも利用できます。

2:強靭なセキュリティ対策

Microsoft Azureのメリット2つ目は、強靭なセキュリティ対策が設けられていることです。コンプライアンスやネットワークセキュリティの対策を備え、人工知能によるサイバー攻撃対策・不正トラフィックの自動検知や遮断の仕組みを導入しています。データセンター内への脅威にも、入館者制限・多層セキュリティゲート・自動化による人為的作業の削減など対策が取られています。

3:IoTとAIを最大限活用

Microsoft Azureのメリット3つ目は、IoTとAIを簡単に活用できることです。PaaSの利用でOSSと親和性が上がり、柔軟なビジネス展開が可能になります。PaaSでは、ビッグデータ保存・クラウド予測・カメラと画像認識などを採用すると、店舗状況のデータ化が簡単にできます。ここに過去システムと互換性がありコントロールが楽なIaaSを入れて役割分担させると、効率的なシステムを構築できます。

4:ハイブリッドクラウドの実現に最適

Microsoft Azureのメリット4つ目は、ハイブリッドクラウド(クラウドと他サービスのインフラを組み合わせた利用形態)の実現に最適なことです。組み合わせのパターンは用途・目的に応じてさまざまなかたちが考えられるので、アドバイスが必要な時は専門家に相談してみましょう。

5:さまざまなOS・ DB・言語に対応

Microsoft Azureのメリット5つ目は、さまざまなOS・DB・プログラミング言語に対応していることです。オープンプラットフォームとして広く、さまざまな利用者が活用できるように、多くの言語に対応しています。対応している例として、オープンソースのLinuxや、Oracleなどの製品があります。また、開発言語のPython・Ruby・.NET・PHP・Java・Node.jsなどにも対応しています。

6:業種業態に特化したラインナップ

Microsoft Azureのメリット6つ目は、業種業態に特化したラインナップがあることです。多様なソリューションを提供することで、利用者のデジタルトランスフォーメーションの実現を支援しています。提供ソリューションのカテゴリには、業務系・ワークスペース・分析系・セキュリティなどがあります。それぞれいくつかのサービスがありますので、その中から適した機能を持つものを活用してみましょう。

7:オンプレミスと連携できる

Microsoft Azureとオンプレミスシステムにアクセスする場合、それぞれのIDとパスワードでログインする必要があります。ID・パスワード管理を二重に管理するのは、運用管理の手間がかかりますが、Microsoftでは、Microsoft Azureと自社オンプレミスのADの連携が可能です。

8:日本の企業にメリットがある

料金の支払い方法は、基本クレジットカード決済です。海外企業が提供しているサービスの場合、米ドルで請求されるためドル円相場の影響を受け、支払う金額が変動し為替リスクを背負うことになります。しかし、Azureは日本円での支払いも可能なため為替リスクを背負う事なく支払いが可能になります。

9:将来性がある

クラウドサービスの中で有名なAzureとAWSですが、シンガポールの調査会社Canalysの2019年の調査によると、世界クラウドインフラ市場でAzureが16.9%に対してAWSが32.3%とひらきがあります。しかし、Azureのシェア率は世界第2位です。成長率を見るとAWSが約50%に対してAzureの成長率は約90%と高い成長率を誇っています。今後、多くの企業がAzureを導入していく可能性が高いことが分かります。

出典:Global cloud infrastructure market Q4 2019 and full year 2019|Canalys
参照:https://www.canalys.com/newsroom/canalys-worldwide-cloud-infrastructure-Q4-2019-and-full-year-2019

10:従量課金制である

Azureの料金形態は毎月使用した分だけを支払う、従量課金制をとっています。なお、毎月の利用時間やリソース使用料、さらに拡張機能やサポートの利用などによって変動します。

Microsoft Azureを利用する手順4つ


初めてAzureを利用する場合にはAzureアカウントの登録が必要です。ここからは登録方法についてご紹介します。Azureの無料アカウントを登録すると、最初の30日間利用できる22,500円分のクレジットが提供され、さまざまなAzureサービスの利用が可能です。無料で使い続けられるサービスもありますが、一部のサービスは12ヵ月までの制限があります。なお、登録には電話番号とクレジットカードが必要です。

1:Microsoftアカウントを作成

まずは、Microsoftアカウントのサイトを開き、「Microsoftアカウントを作成」を選択して進みます。「アカウントの作成」画面では、画面の指示に従いメールアドレスとパスワードを登録しましょう。MicrosoftアカウントはMicrosoft社の製品を利用する際に使い、各種製品を取り扱うMicrosoft StoreやOutlook.com、OneDriveへサインインする際にも利用できます。

2:Azureサイトの「無料で始める」をクリック

Microsoftアカウントの登録が完了したら、まずはAzureアカウントを作成しましょう。Microsoft Azureのサイトから、「無料で始める」というボタンを選択すると、Microsoftアカウントのログイン画面が表示されます。先ほど作成したMicrosoftアカウントでログインします。無事にサインインできたら、続いて「自分の情報」を入力する画面が表示されます。

3:Azureアカウントを作成

Azureアカウントに登録する個人情報を入力します。「自分の情報」ページで、適切な国や地域を選択し、 氏名、電話番号、メールアドレスを入力しましょう。「電話による本人確認」画面では、国コードを選択し、すぐに利用できる電話番号を入力すると、テキストメッセージまたは通話で確認コードを取得できます。「確認コード」ボックスに受信したコードを入力して、「コードの確認」 を選びます。

4:Azureの管理用ポータルサイトにサインイン

確認コードが正しい場合は、有効なクレジットカードの情報入力画面に移動します。カード情報を入力し、「次へ」 を選択し、最後に利用規約とプライバシーに関する声明を確認してから、「サインアップ」 を選択します。アカウントが正常にサインアップされたことが表示されます。その後、Azure portalへの移動ボタンが表示されたら、これでAzureの管理用ポータルサイトにサインイン可能です。

Microsoft Azureに関する資格


Microsoft Azureには、マイクロソフトが認定した資格があります。この資格は、ITプロフェッショナルと開発者の技術面や専門的知識をはかるものです。資格は3つのレベルで構成されており、Fundamentals・Associate・Expert といった段階が存在しています。資格を得るためには、対応の試験に合格する必要があります。また、資格により複数の試験での合格が必要になることもあります。

Microsoft Azureについて詳しく知ろう


Microsoft Azureは、多様なサービス提供で多数の利用者のニーズに応えられるように作られているため、IT業界では触れることが多いでしょう。そのため、詳しく知っておけば、実際に利用した時にその知識が役に立つと考えられます。Microsoft Azureについてよく学び、実用的な理解を深めておきましょう。
とはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとはとは

インフラエンジニア専門の転職サイト「FEnetインフラ」

FEnetインフラはサービス開始から10年以上『エンジニアの生涯価値の向上』をミッションに掲げ、多くのエンジニアの就業を支援してきました。

転職をお考えの方は気軽にご登録・ご相談ください。