SNMPとは?基礎知識6つとSNMPを取り入れるメリット3つ

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SNMPとは?

「SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)」とは、階層別に分割した通信ネットワーク(TCP/IP)上のPC・ルーター・ハブなどの機器を監視や制御するためのプロトコル(規格)をいいます。SNMPのフレームワーク構造は、マスターエージェント・サブエージェント・マネージャの3つの主要な要素によって構成されており、ネットワーク上の多種多様なサブシステムを常時モニターしています。

SNMPマネージャ

SNMPにおいては、ネットワーク管理者が利用する機器の管理や監視を行なうためのコンピュータやソフトウェアをSNMPマネージャと呼んでいます。SNMPマネージャは、クライアント・サーバー型のネットワークにおけるクライアントに相当するものであり、管理者やアプリケーションの管理操作のリクエストをSNMPエージェントに送信するほか、エージェントからのトラップを受信します。

SNMPエージェント

SNMPにおいては、SNMPマネージャの監視や制御を受ける側の機器やソフトウェアをSNMPエージェントと呼び、SNMPマネージャとSNMPエージェントの双方で通信しながら監視や制御を行ないます。SNMPエージェントは、監視対象の機器内にあるMIBから情報を取り出してSNMPマネージャに情報の内容を通知し、受け取った内容を基に監視対象の機器の状態を判断します。

SNMPの基礎知識6つ

SNMPの役割は、マネージャとエージェントの交信によってネットワークの監視や制御を行ない、障害発生時に素早く発生源を突き止めることにあります。マネージャとエージェントの交信は、ポーリングやトラップの監視以外にもCPUの使用率・メモリ使用率・トラフィック量なども監視対象になっています。ここでは、SNMPの基礎知識として6つの用語について概説いたします。

1:トラフィック

SNMPの基礎知識1つ目の「トラフィック」とは、ある期間に流入して処理したデータ量やそのデータ量を単位時間当たりに換算した値をいいます。そもそもトラフィック(traffic)とは、車の交通量や人の通行量を意味する言葉です。Web分野においては、サーバーやサイトへの外部からの接続要求・アクセス数・送信データ量など、あるいはサイトやページの間を行き来する閲覧者のフローを意味します。

2:MIB

SNMPの基礎知識2つ目の「MIB」とは、SNMPを構成する機器の遠隔監視を行なう際、対象機器が自らの設定や状態についてまとめたデータの集合、あるいはそれらの形式や参照方法に関する規格を指します。SNMPでは、現状の設定や状態を格納する値をオブジェクトといい、個々のオブジェクトごとに識別符号(オブジェクトID)が割り付けられます。

3:RMON

SNMPの基礎知識3つ目の「RMON」とは、ローカルエリアネットワーク(LAN)の通信状況を遠隔から監視や制御する仕組みのことをいい、通常は通信機器などの設定や管理を行なうSNMPと併用されています。RMONの仕様はIETFによって標準化されているため、SNMPの監視対象の機器と管理用ソフトウェアが異なるメーカーでも共用性が担保されています。

4:SNMPプロトコル仕様

SNMPの基礎知識4つ目の「SNMPプロトコル仕様」は、狭義にはTCP/IP群のアプリケーションを対象とした簡易ネットワーク管理規格のことを指します。ただし、広義のSNMPプロトコル仕様は、それ以外にもデータの構造仕様や多数のデータオブジェクトを含むネットワーク管理を含む場合があるため、MIBなどのデータ構造や階層管理が含まれます。

5:ポーリング

SNMPの基礎知識5つ目の「ポーリング」とは、ネットワーク上の機器やソフトウェアを円滑に作動させるための制御方式の1つであり、主システムから従システムに対して一定間隔でリクエストの有無を検出する方式を指します。一般的にWebサーバーとブラウザのような非対称な状況においても、双方向の擬似的な交信が行えるようになっています。

6:TRAP

SNMPの基礎知識の6つ目「トラップ」とは、あらかじめ指定された事象発生や状態変化を検知することにより、自動的に対処方法を作動させる仕組みのことを指します。SNMPでは、機器などの障害や通信量の急激な変化が発生した際、管理コンピュータに通報する仕組みをトラップ(trap:罠)と呼んでいます。

SNMPを取り入れるメリット

SNMPは、ネットワーク内で使用される機器やソフトウェアの状態を監視する目的で作られた世界的な業界標準の規格であることから、サーバーやルーターなどの機種を問わず利用可能です。SNMPの利用によって、エージェントの情報管理がマネージャ側で一元管理が可能となることから、以下のようなメリットがあります。

世界基準の規格

SNMPを取り入れるメリットの1つ目は、世界中で共通するプロトコルであるため、ネットワークに繫がる機器のメーカーや機種に拘わらず利用できるところです。SNMPのメリットは、ベンダー機器の拡張MIBを利用することによって、機器特有の監視項目もSNMPを通して確認することが可能です。

エージェントへのインストール不要

SNMPを取り入れるメリットの2つ目は、大概のネットワーク機器においては初期インストールがされているため、Windowsの例では「SNMP Service」を有効にするだけで使用することが可能なことです。

ベンダーの差異がない

SNMPを取り入れるメリットの3つ目は、ネットワーク機器の各ベンダーに共通する世界的な規格であるため、サーバーやルーターなどのメーカーや機種を問わず利用することが可能なことです。

SNMPポーリングで取得できる情報

サーバーやネットワーク機器を監視するSNMPポーリングの取扱いで重要なことは、対象機器が持っている固有のOIDをマネージャコマンドによってそれぞれの状態値を把握することです。ネットワーク機器をSNMP監視する際によく使われるのは、MIBのOID(インタフェース監視)であり、パケットの正常転送のためにも取得しておくことが必要です。

インターフェイス

SNMPポーリングで取得できる情報の1つ目「インターフェイス(IF)」は、ハードウェアIF・ソフトウェアIF・ユーザーIFの3種類があります。IFはパソコンや周辺機器などの「境界」「接点」「橋渡し」などの意味があり、身近によく使われているIFには外付けハードディスク・USBメモリー・キーボード・マウス・プリンターなどがあります。

パケット数

SNMPポーリングで取得できる情報の2つ目「パケット(packet)」は、インターネットやSNSなどの通信情報の伝送単位を指します。パケットは「小包」という意味で使われていますが、情報分野ではある程度の大きさを持つ送受信データのかたまりを意味します。一定程度以上のパケットは、送受信する際に幾つかのパケットに分割されます。

CPU数

SNMPポーリングで取得できる情報の3つ目「CPU(シー・ピー・ユー)」は、コンピュータを構成するハードディスクやメモリなどとならんで、重要なデバイスです。CPUは、演算回路の「コア」と同時に並行処理を行なう「スレッド」が1セットを構成しています。一般的にコンピュータの性能は、CPUのコアとスレッドのセット数によって演算処理能力などの性能が高くなります。

SNMPの知識を深めよう

SNMPは、コンピュータなどのネットワークに繫がる機器のトラブルや故障の有無や故障に繫がる原因などを監視するプロトコル(標準規格)です。自分が使っているパソコンやスマホのCPUやメモリの使用率、機器の正常範囲、ネットワークの異常の有無などを知ることができるため、SNMPに関する基礎知識を持っていると何かと役に立つことがあります。

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