WordPressとは?メリット9つ|始める際に必要なものや費用・注意点

WordPressとは?メリット9つ|始める際に必要なものや費用・注意点
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WordPressとは何か


WordPress(ワードプレス)とは、オープンソース(無料公開)のブログソフトウェアです。

CMS(コンテンツ管理基盤)というプラットフォームによって作られています。HTMLやCSS、PHPなどのプログラミング言語の知識がなくても、初心者が作ったとは思えない本格的なブログ作成が可能です。

WordPressには2種類あります。wordpress.comとwordpress.orgがあり、その違いとは拡張性(機能を変更追加できるかどうか)という点です。

wordpress.comは簡単なサイトが作成可能です。一方wordpress.orgはデザインや機能を追加してカスタマイズできます。一般的に使われるWordPressとは後者のwordpress.orgのことを指します。

WordPressが注目されている理由とは

WordPressが注目されている理由とは、初心者でも使いやすい仕様やコストがかからない、高品質のデザインが多いといったメリットが多くあるためです。

ではWordPressのメリットとは具体的にどんなものがあるのでしょうか。

WordPressのメリット9つ


WordPressはブログやサイトを作成する際に多くのメリットがあります。そのため初心者でも簡単にブログやサイトの作成・管理ができ、個人から企業まで幅広く使用されています。

メリットが多い故に、多くの企業のHP作成にも使われています。どの企業においても使えるWordPressのメリットとは何かを理解しましょう。

1:無料で利用することができる

WordPressは基本的に無料で利用できます。

オープンソースとは誰でも利用登録できるシステムで、高品質なデザインにもカスタマイズも可能です。その利便性故に世界中で使われており、世界のWebサイトの34.3%はWordPressが利用されています。

2:テーマのデザインテンプレートが豊富である

WordPressはデザインテンプレートが豊富な点も特徴です。テーマとは、「デザインのひな形」のことを指します。好きなものを選ぶことでレイアウトやデザインを簡単に変更できます。

基本的には無料のテーマも多く、有料のテーマも含めると幅広いデザインが用意されています。無料テーマでも十分高品質なテーマが多く、管理画面で管理できるのでとても簡単です。

3:デザインの変更が簡単にできる

デザイン変更も簡単にでき、豊富なデザインテンプレートから自分の好きなものを選ぶことでデザインの変更ができます。

通常Webサイトのデザインを変更する際はプログラミングの知識が必要だったりしますが、WordPressなら管理画面でテンプレーとを選んでインストールするだけでとても簡単です。

4:プログラミング言語にPHPが使用されている

WordPressは主にPHPというプログラミング言語で構成されています。

PHPとは、一般的にWebアプリと呼ばれるものを開発するために作られたプログラミング言語です。リアルタイムに表示更新されるサイトにはよく使用されており、PHPがHTMLを生成できる点が特徴です。

自分の欲しいテーマや機能がある場合、PHPを使ってカスタマイズすることで実現できます。

5:たくさんの人に利用されている

WordPressは世界中のたくさんの人に利用されています。世界での利用率はインターネット全体の34.4%、日本だけで見るとそのシェアは82.4%と世界的に見ても高い水準となっています。

ネット上や書籍で多くの情報があるため、WordPressを学びたいときや困ったときなどはネットで検索して自分で解決が可能です。

6:機能の追加が簡単である

WordPressはプラグインが豊富なので機能の追加が簡単です。

「プラグイン」とは、欲しい機能を追加できる「追加機能プログラム」です。例えば、自動で目次を作成したり、人気記事を表示したり、といった機能のプラグインが多く用意されています。

プラグインを追加するには管理画面からインストールし管理します。検索もできるため、初心者でも簡単です。

7:情報を集めやすい

WordPressは世界中で多くのユーザーに使われているソフトウェアです。

ユーザーが多いということは、ネット上にWordPressについて多くの情報もあります。何か困ったことや知りたいことがあれば検索すればすぐに解決します。また、WordPressをテーマにした書籍も多く出版されています。学ぶのが手軽な点がメリットのひとつといえます。

8:ブログやサイトを作成できる

WordPressを利用すれば、初心者でも簡単にブログやWebサイトを作成できます。

ホームページ作成とは基本的にプログラミング言語の知識が必要ですが、WordPressではそういったHTMLやCSSの知識がなくても利用できます。豊富なテンプレートを選ぶだけでこだわったWebサイトを作成が可能です。プラグインを追加すれば機能も充実します。

サイト作成のソフトウェアは、WordPressの他にもHTML型のホームページビルダーなどもあります。内容を分析した上で使用するソフトウェアを決めましょう。

9:記事の追加や更新がしやすい

サイトやブログを作成するというと難しく感じそうですが、WordPressは記事の追加や更新がしやすく、管理が簡単にできるというメリットがあります。

管理画面で記事投稿の管理ができます。記事の追加をする場合、新規記事の画面を編集しボタンを押すだけですぐにブログに反映されます。また、既に投稿している記事を書き直したいときも投稿画面から書き直し、更新することですぐに更新表示が可能です。

WordPressを始める際に必要なもの3つ


WordPressは簡単に始められますが、始める際に必要なものとは何でしょうか。

3つご紹介します。ひとつずつ見ていきましょう。

1:レンタルサーバー

WordPressを始める際には、まずレンタルサーバーが必要です。

サーバーとは、WordPressの記事や画像のデータを格納しておくスペースのことです。一般的には多くの人が大型のサーバーをレンタルして使用します。「mixhost」や「エックスサーバー」「ロリポップ」などのサーバーでWordPress設置可能なプランを選択しましょう。

WordPress設置可能なプランの条件は主に「PHPに対応している」「MySQL(文章や画像の格納データベース)に対応している」の2つです。

また、レンタルサーバーを選ぶ際には、処理速度やセキュリティ面もチェックして選びましょう。

2:独自ドメイン

サーバーを用意したら、次は独自ドメインが必要となります。

ドメインとは、ホームページ上の住所のようなものでURLの末尾に使われます。ドメインによって価格が異なり、価格も安くわかりやすい「.com」や「.net」などのドメインは良く使われています。

「お名前.com」や「ムームードメイン」などのドメイン取得サービスを使用して用意できます。

3:テーマ(デザインテンプレート)

WordPressでは様々なテーマ(デザインテンプレート)が用意されています。

テーマとは、Webサイトやブログのデザインを決めるデザインテンプレート(デザインのファイル)をまとめたものです。デザインテンプレートとは「投稿記事用テンプレート」「固定ページ用テンプレート」「カテゴリー別表示用テンプレート」といったものがあります。

WordPressには無料テーマも多くあり、デザインも優れています。有料テーマになるとデザイン性が上がることに加え、セキュリティに強いテーマやSEOに強いテーマなどもあります。

自分のWebサイト・ブログに合わせて検討しましょう。

WordPressにかかる費用5つ


WordPressは基本的に費用がかかりません。利用するにあたり必要な費用とは主に下記の5つです。ひとつずつ確認していきましょう。

1:サーバーの初期費用

WordPressを始めるにあたりまずはレンタルサーバーの契約が必要です。初期費用とは契約時にかかる費用のことです。

契約期間は1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月とサーバー会社によって様々です。

2:サーバーの利用料金

レンタルサーバーを契約すると、初期費用と合わせて月々の利用料金も発生します。

サーバー会社を選ぶ際には、初期費用と合わせてランニングコストとなる利用料金も必ずチェックしましょう。

3:ドメイン取得費用

ドメインを取得する際にも費用が発生します。

独自ドメインとは、会社や個人独自に割り当てられたドメインのことを指します。サーバーを契約すると、レンタルサーバーに割り当てられたドメインを利用することもできますが、セキュリティや信頼性を考慮すると独自ドメインの購入をおすすめします。

ドメインはドメイン名(種類)によって価格が異なるため、取得する際には価格も確認しましょう。また、レンタルサーバーのキャンペーンによっても価格変動します。

中古ドメインも出回っていますが、セキュリティトラブル等のリスクも考えられるため可能であれば新規ドメインがおすすめです。

4:ドメイン更新料金

ドメイン更新料金とは、ドメインを取得すると必要になる更新料です。

1年目は契約時に支払った金額ですが、2年目以降はドメイン名や契約年数に応じて「更新料」として支払います。

5:有料テーマ購入費

サーバーとドメインを用意してWordPressをインストールした後に、サイトやブログを作成するデザインのベースであるテーマを用意します。

WordPressのデザインテーマは無料のものでも十分スタイリッシュで機能的なものが多く揃っています。より本格的に高機能なWebサイトするならば、有料テーマを選びましょう。

WordPressの注意点8つ


コストもほぼかからず初心者でも利用できるメリットの多いWordPressですが、運用する上で注意点とは何でしょうか。

簡単に使えるツールですが、セキュリティ面や知識習得についても検討しましょう。企業での運用においてはより高機能なWebサイトにするため追加機能やカスタマイズが必要となってきます。またコスト面に関してもメンテナンスや更新費用については把握が必要です。

注意点も理解した上で活用していきましょう。

1:セキュリティ対策を自身で行わなければならない

WordPressでは自分でセキュリティ対策をしておく必要があります。世界中で使われているWordPressですが、ユーザー数が多いことはメリットに繋がる一方で、デメリットにもなります。

WordPressがセキュリティ面において弱いと言われている理由は主に「多くのユーザーが使うCMSであるため」「使用しているユーザーは初心者が多数のため」「オープンソースでセキュリティホールが見えやすいため」の3点です。

セキュリティ対策とは、パスワードの定期的な更新、セキュリティ対策のプラグインの導入・最新版に随時更新、不使用プラグインの整理の3点があります。

オープンソースであるWordPressのデメリットも理解しセキュリティ対策をとっておきましょう。

2:SEO対策を行う必要がある

WordPressにはSEO対策がなされています。ただそれは最低限のものであり、自分自身でも対策を行う必要があります。

SEOとはSearchEngineOptimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleなどの検索エンジンにおいて検索結果の上位表示をさせるためのマーケティング戦略の1つです。

SEO対策のひとつとしては、WordPressでの記事更新頻度が大きく関係してきます。そのため定期的にブログ記事を追加更新することをおすすめします。

また、追加機能でSEO対策を行うプラグインもあるため、管理画面でインストールすることでより手厚い対策を自動的に行うことも可能です。

3:サーバーにインストールしなければならない

WordPressの注意点として、サーバーにインストールすることもあげられます。

サーバーによっては簡単な手順でインストールするだけですが、データベースをダウンロードする、WordPressのプログラムをサーバーにアップデートするなどの段階をふんでインストールしていきます。

4:システムのバージョンアップの必要

WordPressは定期的なシステムのバージョンアップが必要です。バージョンアップとはプログラムや機能の修正をアップデートすることです。

バージョンアップには「マイナーバージョンアップ:細かなプログラムの修正更新(1ヶ月に1回程度)」と「メジャーバージョンアップ:機能の修正削除など大きな更新(3ヶ月から1年に1回程度)」の2種類があります。

バージョンアップをすることで、セキュリティ対策にもなり、新しい機能も使えるようになります。

5:コストがかかる

WordPressのメリットは通常のWebサイト運用よりコストをかけずブログを運営できますが上記でも紹介しているとおり運用コストはかかります。

メンテナンスや更新費用などはしっかりと管理した上で運用をしていきましょう。

6:個人で運営する場合専門知識が必要

個人でWebサイトやブログを運営する場合、専門知識が必要となります。専門知識とは、主にプログラミング言語やWordPressの構造や操作のことです。個人運営ではどうしてもカスタマイズやエラーの際も自分自身で行います。

WordPress独自の「テーマ関数」と呼ばれる関数や、HTML・CSSの知識があれば安心です。また、プラグイン機能を充実させたいときはJavaScriptやPHPが必要です。

目的に合わせて必要な知識や技術を習得していきましょう。

7:カスタマイズの際に関数の知識が必要

WordPressでWebサイトを作成し、より機能の追加やデザインを変えたいときなどカスタマイズする際には関数の知識が必要となります。

関数とは、「何らかの入力に対して、結果として何らかの出力を行う」、「複雑な処理をまとめてまるごと再利用できるようにする」などの指示を行うプログラミング言語のことです。

基本的にプログラミング言語の知識は必要ありませんが、カスタマイズしたい人は関数の習得が必要です。

8:エラー対応を自身で行わなければならない

WordPressでエラーが出たら、自分自身で対応する必要があります。エラー対応とは、WordPress内で起きたトラブルに対して適切に処理し対応することです。

エラーが発生すると基本的にはエラーメッセージが出るので、エラーメッセージで具体的な原因を特定しましょう。こういった対応を全て自分自身で行うため、運営をしていく中である程度知識を習得してきましょう。

WordPressを勉強する方法とは?


WordPressを学びたいと考えたときどのように勉強したらよいでしょうか。WordPressの勉強方法とは、「独学」と「スクールに通う」の2パターンがあります。

1つは独学で学ぶ方法です。多くの人が使うWordPressはネット上に多くの情報が公開されており、WordPressについて書籍も多く出ています。

ネットや本を読みながらうまく身に付けていくことも可能です。独学のメリットは費用がかからないことですが、しっかりとした知識を習得するには時間が必要です。

もう1つはスクールに通う方法です。費用は掛かりますが初心者の自分で学ぶよりプロに教えてもらう方が習得は早い可能性が高いです。またプロに教えてもらうため、深い知識や実践的な技術も習得できます。実際に通学するスクールもありますし、オンラインでも開催しています。

費用や時間、目的などを考慮し、自分に合った勉強方法を選びましょう。

WordPressへの理解を深めて転職に活かそう


WordPressとは世界中で使われているオープンソースシステムです。その使い易さと高品質なテーマデザインのため、初心者でも簡単に目的別・用途別のWebサイトやブログを作成でき、需要は高まっています。

そして、自分で情報検索しながら問題解決できる学び易さもあるため、手軽に習得できるスキルでもあり、WordPressへの理解も深められます。

WordPressでのサイト作成も需要が拡大している中、そうしたスキルは転職や就職の際にも有利な武器になるでしょう。

インフラエンジニア専門の転職サイト「FEnetインフラ」

FEnetインフラはサービス開始から10年以上『エンジニアの生涯価値の向上』をミッションに掲げ、多くのエンジニアの就業を支援してきました。

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