Zabbixのインストール方法3つ|インストール後の設定方法とは?

Zabbixのインストール方法3つ|インストール後の設定方法とは?
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Zabbixとはどんなソフトウェア?


Zabbixとは、ラトビアに本社を持つZabbix LLC社が開発したオープンソース統合監視ソフトウェアです。

Zabbixは、ネットワークやデータベース、サーバーやアプリケーション、クラウドなどのあらゆるコンピューターリソースを監視して、障害の検知や通知などを実行する機能があります。

あらゆるデータを統合的に監視して、マーケテイングや金融、教育や航空産業などのあらゆる分野に役立てられています。

Zabbixの特徴4つ


Zabbixは、オープンソースの統合監視ソフトウェアで、Zabbixの特徴には、さまざまなものがあります。

ここでは、さまざまな機器を監視できる、監視対象のトラブルを通知してくれる、監視項目をカスタマイズできる、すべての機能を無料で利用できるという、Zabbixの特徴について4つ紹介していきます。

Zabbixの特徴1:さまざまな機器を監視できる

1つめのZabbixの特徴は、さまざまな機器を監視できることです。

Zabbixは、さまざまな機器を統合監視でき、サーバーや記憶装置などの機器から、ネットワークやITインフラストラクチャー、データベースやアプリケーションなどのリソースも監視できます。

Zabbixでさまざまな機器を監視することで、問題が発生した際の迅速な対処や、パフォーマンスの改善などに役立つことでしょう。

Zabbixの特徴2:監視対象のトラブルを通知してくれる

2つめのZabbixの特徴は、監視対象のトラブルを通知してくれることです。

Zabbixでは、監視対象で障害が発生した場合に、素早くトラブルを検知してメッセージを送信し、監視対象のトラブルを通知してくれます。

通知に使われるメッセージはユーザーによってカスタマイズでき、通知条件を正確に定義しておけば、トラブル通知の誤送信などに悩まされることなく問題解決に注力できます。

Zabbixの特徴3:監視項目をカスタマイズできる

3つめのZabbixの特徴は、監視項目をカスタマイズできることです。

Zabbixでは、利用目的に応じて監視項目をカスタマイズでき、アプリケーションやリソースに対してより質の高い監視を実行すれば、ビジネスにおけるさまざまな課題解決のために役立つことでしょう。

Zabbixの監視項目では、しきい値を定義してトラブルを検知したり、トラブルの重要度レベルを設定したりできます。

Zabbixの特徴4:すべての機能を無料で利用できる

4つめのZabbixの特徴は、すべての機能を無料で利用できることです。

Zabbixは、オープンソースの統合監視ソフトウェアで、ビジネスにおけるパフォーマンスを改善するための優れた機能も無料で利用できます。

無料ながらも優れた機能で高レベルな監視を実行でき、無料なので試験的に導入もしやすく、初めて統合監視ソフトウェアを使用するという方でも、気軽に導入できることでしょう。

Zabbixのインストール前に確認することは?


Zabbixは、気軽にインストールして利用できるソフトウェアですが、Zabbixのインストール前に確認するべきことがいくつかあります。

ここでは、Zabbixの実行環境を確認する、使用しているPCのOSは最新の状態か確認するという、2つのZabbixのインストール前に確認することについて紹介していきます。

実行環境を確認する

Zabbixをインストールする前に、Zabbixの実行環境を確認しておく必要があります。

Zabbixをインストールしても、CPUやメモリ、OSなどの実行環境によってはZabbixを利用できないこともあるので、Zabbixをインストールする前に実行環境を確認して整えておくことが大切です。

Zabbixの公式サイトにあるマニュアルなどで、Zabbixに必要なリソースなどの要件を確かめられます。

OSは最新の状態か確認する

Zabbixをインストールする前に、インストールするPCのOSが最新状態かどうかを確認しておく必要があります。

Zabbixは、LinuxやWindows、macOSなどのOSに対応していますが、使用しているOSが最新状態でないと、不具合が生じてZabbixが利用できなくなる可能性があります。

Zabbixをインストールして利用するためには、それぞれのOSのバージョンをチェックすることが大切です。

Zabbixのインストール方法3つ


Zabbixは、サーバーなどにインストールして利用するソフトウェアで、Zabbixのインストール方法は、大きく分けて3つのものがあります。

ここでは、同一サーバー上にインストールする場合、サーバー・Webで別のサーバーにインストールする場合、オフラインの環境でインストールする場合の、Zabbixのインストール方法について3つ紹介していきます。

Zabbixのインストール方法1:同一サーバー上にインストールする場合

1つめのZabbixのインストール方法は、同一サーバー上にインストールする場合です。

Zabbixは、サーバーとWebフロントエンドのパッケージを同一サーバー上にインストールして利用できます。

Zabbixを同一サーバー上にインストールするためには、リポジトリをインストールして、yumコマンドでZabbixをインストールすることで、インストールが完了して利用できるようになります。

リポジトリをインストールする

Zabbixを同一サーバー上にインストールするためには、リポジトリをインストールする必要があります。

OSやデータベースなどの実行環境に合わせてZabbixのリポジトリをインストールし、Zabbixのファイルをインストールできるようにしておきます。

リポジトリをインストールする前に、OSを最新の状態にしたり、Zabbixを動かすために必要なプログラムをインストールする必要があります。

yumコマンドでZabbixをインストールする

Zabbixは、yumコマンドを使用して同一サーバー上にインストールします。

リポジトリをインストールしたら、yumコマンドを使用してリポジトリ内にあるZabbixをインストールします。

Zabbixをインストール後、初期データベースの作成やZabbixサーバー用のデータベースの設定などをすれば、Zabbixの利用を開始できます。

Zabbixのインストール方法2:サーバー・Webで別のサーバーにインストールする場合

2つめのZabbixのインストール方法は、サーバー・Webで別のサーバーにインストールする場合です。

Zabbixは、サーバー・Webフロントエンドを別のサーバーにインストールして、それぞれを組み合わせてツールの監視ができます。

ZabbixのサーバーとWebフロントエンドは別のパッケージとして提供されているので、別々の場所にインストールして利用できます。

Zabbixサーバーを別サーバーでインストールするには?

Zabbixサーバーを別サーバーでインストールするには、別サーバーにリポジトリをインストールして、Zabbixサーバーをインストールします。

Zabbixサーバーをインストールする手順は、同一サーバー上にインストールする際の手順と同じです。

ただし、ZabbixのWebフロントエンドのインストールは不要なので、Webフロントエンドのインストールはしません。

Zabbix Webを別サーバーでインストールするには?

Zabbix Webを別サーバーでインストールするには、別サーバーにリポジトリをインストールして、Zabbix Webをインストールします。

Zabbix WebとZabbixサーバーは別のパッケージになっているので、サーバーごとに分けてインストールします。

Zabbix Webのパッケージをインストールしたら、Zabbixサーバーを起動させてWebフロントエンドの設定などをします。

Zabbixのインストール方法3:オフラインの環境でインストールする場合

3つめのZabbixのインストール方法は、オフラインの環境でインストールする場合です。

オフラインの環境でもZabbixをインストールでき、インターネットに接続できなくても環境を構築できます。

オフラインの環境でZabbixをインストールする場合には、予めインターネットに接続した状態でrpmやリポジトリを入手しておく必要があります。

ローカルリポジトリを構築する

オフラインの環境でZabbixをインストールする場合には、ローカルリポジトリの構築が必要です。

ローカルリポジトリを構築するためには、デフォルトのyumリポジトリを無効化して、ローカルリポジトリの所在や名称を設定します。その後、createrepoをインストールして、createrepoを使用してローカルリポジトリを作成します。

Zabbix Serverを導入する

オフラインの環境でローカルリポジトリを作成したら、Zabbix Serverを導入します。

Zabbix Server関連のパッケージを、yumコマンドでリポジトリからインストールします。その後、サーバーやSQLを起動して、データベースの作成やZabbixのソースの取得、スキーマの作成などを実行します。

Zabbix Agentを導入する

オフラインの環境でZabbix Serverを導入したら、Zabbix Agentを導入します。

ローカルリポジトリからyumコマンドを使用して、Zabbix Agentをインストールします。Zabbix Agentをインストールしたら、データベースの設定やZabbixサーバーの設定などを実行します。

Zabbixのインストール後の設定方法とは?


Zabbixをインストールしたら、初期設定が必要です。

Zabbixのセットアップウィザードにて、Zabbixの動かすために必要な要件を確認して、ステータスに問題があればphp.iniを修正します。

その後、Zabbixで利用するデータベースとアカウントを設定して、Zabbixサーバーのアドレスとポート番号とサーバー名に問題が無ければ次に進みます。

最後にFinishボタンを押したら設定が完了します。

Zabbixのインストール方法を確認しよう


ここまで、Zabbixの特徴やインストール方法などについて紹介してきました。

Zabbixは、サーバーなどのリソースを統合管理できる便利なソフトウェアです。

Zabbixの利用を考えている方は、ぜひZabbixのインストール方法を確認して、正しくインストールして使ってみてください。

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