電源設計は、電子機器を開発する上で重要な工程です。しかし電源設計には「仕様変更」という課題がつきものです。
ここでは電源設計時に発生する仕様変更の原因と課題についてご紹介します。
目次
仕様変更の原因とは
電源設計は電子機器の開発において必要不可欠な工程です。
しかしたびたび仕様変更に見舞われることもあります。
仕様変更のほとんどは、技術的な問題によるものだとされています。
特にプロジェクトが開始する際に正確な電源仕様が分かっていない場合に起こりやすいです。
開発途中で競争勢力や外部市場が関わってくることにより、変更が引き起こされる場合もあります。
また仕様に関連する法律が変更され、競合他社が新製品を発売するケースも起こります。
その場合、現在開発している製品について仕様を見直さなくてはいけない可能性もあります。
このように開発開始時点で技術や仕様に問題はなくとも、外部からもたらされる原因によって仕様変更をしなくてはいけないケースが増えているとされています。
仕様変更の課題
開発中に仕様が変更になっても、エンジニアはそれに対処しなくてはいけません。
仕様の変更はプロジェクトの進行を遅らせ、コストが増大してしまいます。
エンジニアに仕様変更の課題について調査したところ、ほとんどのエンジニアはプロジェクトの時間短縮に苦しんでいるとされます。
また約7割のエンジニアが、製品ライフサイクルが短縮したことによる技術刷新を経験しています。
そして調査対象者の半数以上は、製品仕様の変更が電源設計に大きな影響を与えていると考えています。
また同じく半数以上のエンジニアは変更を経験していますが、それが当たり前と考えている人も多く、さらに問題が悪化する可能性も考えられています。
またコスト面でも大きな影響があります。
たとえば5年間の製品寿命を持つ新しいシステムから、2年以内に返済を開始するOEMアプリケーションがあったとします。
このプロジェクトの開発には8ヶ月がかかるとされるため、2ヶ月の遅延でもリターンは20%減少するかもしれません。
コストは基本的に顧客の負担となるため、競争力も低下させてしまいます。
エンジニアの約半数は2ヶ月以上の遅延を経験しているとされます。
影響は顧客や企業だけでなく、エンジニア個人の自信を損ない、士気を下げることにもつながります。
仕様変更に対処できるエンジニアに
電子機器が進化し続けている以上、仕様変更はある程度避けられないでしょう。
そのためインフラエンジニアは、仕様変更の原因と課題についてある程度理解しておく必要がります。
また変更の影響を小さくする戦略を練る必要があるでしょう。
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