クラウドウォッチってなに?メリット6つや無料版の主なスペックを紹介

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目次

「クラウドウォッチ」ってなに?

クラウドウォッチ(CloudWatch)とはAWSで実行されるアプリケーションとAWSのリソースを監視するサービスです。

クラウドウォッチのシステム監視は死活監視や性能監視、キャパシティー監視を実行し、リソースの状況をグラフ化して視覚的に確認できます。

クラウドウォッチは異常を検知すると自動的な復旧もサポートします。

AWSとは?

AWS(Amazon Web Services)はAmazonが提供しているクラウドサービスで、インターネットを利用して仮想サーバーやストレージ、データベースなどが利用できます。

AWSの代表的なサービスは仮想サーバーのEC2や大量のデータ保存ができるS3、データベースが利用できるRDS、AIを利用したデータ分析ができるAmazon Personalizeがあります。

クラウドウォッチはAWSのシステムやログ監視を目的に開発されたサービスです。

クラウドウォッチを使うメリット6つ

クラウドウォッチを使うメリットは、費用をかけずにAWSに適したシステムで監視ができ、運用工数を削減できることです。

クラウドウォッチは有料プランもありますが、無料でも十分対応可能です。AWS用に開発されたサービスなので使いやすく、AWS全般をカバーできます。

他社で開発された監視システムの導入が不要になるので、経費と運用の手間を削減できます。

クラウドウォッチを使うメリット1:使用料がかからない

クラウドウォッチは従量課金制を導入していますが、多くのサービスが無料で利用できます。

EC2やS3などAWSの多くで利用する際のメトリクスに関する料金は無料です。カスタムメトリクスに対してのみ課金対象ですが、初期費用や固定使用料はありません。

クラウドウォッチは試用期間に無料枠を使って体験し、必要なサービスはオファーを無期限無料に設定して利用できます。(2020年8月時点)

クラウドウォッチを使うメリット2:導入が簡単にできる

クラウドウォッチはAWSのサービスにあらかじめ設定されているので、導入が簡単にできます。

クラウドウォッチの使い方は、クラウドウォッチコンソールにサインインして、ナビゲーションバーからAWSのサービスごとにメトリクスを有効にするだけです。

導入に際し、ダウンロードやAWSのサービスとリンクさせるなどの作業は必要ありません。

クラウドウォッチを使うメリット3:運用工数を削減できる

クラウドウォッチは、監視ツールや状況確認をするためのスクリプトの作成が不要なので、運用工数を削減できます。

クラウドウォッチは単一のプラットフォームを利用して、ログまたはスクリプト形式に作成されたデータ収集を行うので、個別のモニタリングが不要です。さらに、ほぼリアルタイムでシステムの稼働状況を可視化することができます。

この仕組みによってログの信頼性を高め、人による作業を必要としないので運用工数が削減できます。

クラウドウォッチを使うメリット4:AWSのサービスをフル活用できる

クラウドウォッチは収集したログの解析などAWSのサービスをフル活用できます。

ログデータはS3にエクスポートして処理や分析が可能になります。クラウドウォッチに使用できるログ解析ツールやAWSの専門家に依頼するサービスがあります。

スキルがなくても、クラウドウォッチを通じてAWSのサービスをフル活用できます。

クラウドウォッチを使うメリット5:polling型ではなくpush型である

クラウドウォッチの監視タイプはpolling型ではなくpush型なので、AWSのオートスケールに自動対応できます。

従来の監視サービスはpolling型なので最初に設定を行い、対象の追加やスケールの変更に対し、その都度設定が必要でしたが、クラウドウォッチはpush型なので、監視対象のほうから通知されます。

push型は、監視を始めるまでの作業と開始してからの作業を省略できます。

クラウドウォッチを使うメリット6:AWSのマネージメントサービスに対応している

クラウドウォッチはサーバーレスで利用できるので、AWSの約40以上のマネージメントサービスに対応できます。

従来の監視ツールはサーバー経由が前提ですが、AWSはS3やLambdaなどサーバーレスのシステムもあるので、監視対象から外れるサービスが出てきます。

バックアップやスケール変更、パッチ適用できるマネージメントサービスに対して、クラウドウォッチは設定なしで対応できるので、業務に集中できます。

【無料版】クラウドウォッチの主なスペック7つ

これから、無料で使えるクラウドウォッチの主なスペック7つを紹介していきます。

主なスペック(性能)は、メトリクスとダッシュボード、アラームとログ、イベントです。

無料版で利用できるサービスや基本的な性能を、専門知識がなくてもわかるように解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。(紹介内容は2020年8月時点のものです。)

クラウドウォッチの主なスペック1:メトリクス

メトリクスとは、データそのものではなく分析や計算など加工して定量化したもので、クラウドウォッチではシステムの稼働状況に関するデータです。

クラウドウォッチの無料版では、基本のメトリクスの監視間隔は5分、詳細にした場合は1分間隔でそれぞれ10個までです。あらかじめ標準メトリクスで設定されているものが取得できます。

メトリクスデータの保存期間は最長15か月で、最新データだけでなく履歴も確認可能です。

クラウドウォッチの主なスペック2:ダッシュボード

ダッシュボードは、データを表示して管理する画面で集計や可視化に使用し、クラウドウォッチではコンソール内にありカスタマイズできます。

本来は自動車や飛行機のダッシュボードのように計器類が並んだもので、パソコンの1つの画面に必要なデータを効率よく表示します。

無料版では毎月50個までのメトリクスに対応するダッシュボードを3個まで利用できます。

クラウドウォッチの主なスペック3:アラーム

アラームは操作に誤りがあった場合に発せられる警告や警報のことで、クラウドウォッチではメトリクスなどが設定されたしきい値を超えた場合に実行されます。

クラウドウォッチのアラームは、メールを送信することで知らせられることやダッシュボードに追加して色を変えるなど視覚的にモニタリングさせることができます。

無料版では、10件のアラームメトリクスが利用可能です。

クラウドウォッチの主なスペック4:ログ

ログとはコンピューターの日記のようなもので、日時と操作、データの内容が保存され、クラウドウォッチログにエージェントをインストールして取得します。

オンプレミスサーバーやアプリケーションに対応するので、標準メトリクスの監視項目にあたらない場合に使え、クラウドウォッチログスインサイトを利用した高度な分析もできます。

無料版は取得やストレージのアーカイブなど全部で5GBまで利用できます。

クラウドウォッチの主なスペック5:イベント

イベントは処理を始めるきっかけのことで、クラウドウォッチイベンツでは設定方法が簡単なルールを基にイベントを複数のターゲットやストリームに振り分けます。

特定のイベントのモニタリングに、アクションを自動的に実行するルールの定義も可能です。オペレーションの変更にも自動でアクション修正を行うので、AWSの環境の変化に柔軟に対応します。

無料版はカスタムイベント以外のイベント全てが対象です。

クラウドウォッチの主なスペック6:Contributor Insights

Contributor Insights はクラウドウォッチログのデータを時系列に簡素化して分析します。

Contributor Insightsを利用すると、システムとアプリケーションを運用している時にパフォーマンスに影響を与えている原因の人やもの(コントリビューター)の特定と分析が素早くできます。

無料版は1か月に1つのContributor Insightsに対して最初の100万ログイベントが対象です。

クラウドウォッチの主なスペック7:Synthetics

Syntheticsは模擬モニタリングサービスで、設定したCanaryを実行してエンドポイントとAPIを監視します。

アプリケーションにユーザーからのトラフィックがまったくない状態でも、年中無休で1分ごとに Canaryを実行してユーザーと同じアクションで検証し、アプリケーションエンドポイントが想定通りに動作しない場合はアラート通知します。

無料版は1か月につき100回のCanaryを実行できます。

クラウドウォッチを使う際のデメリット3つ

クラウドウォッチを使用する際のデメリットは、監視対象がAWS限定であることと、標準メトリクスでは監視できるものが少ないことです。

クラウドウォッチはAWSのサービスの1つなので、監視対象が限定的でAWSのサービスが停止した場合、クラウドウォッチも停止してしまいます。

標準メトリクスの監視は無料ですが、利用できるものが少なく、保存期間も少ないというデメリットがあります。

クラウドウォッチを使う際のデメリット1:監視対象がAWSに限られる

クラウドウォッチは監視対象がAWS限定なので、オンプレミスのリソースと連携させているとシステム全体の監視ができません。

クラウドウォッチはAWSのクラウド基盤を監視するので、CPUメモリ使用率やディスクへの書き込みなどインフラ面だけで、サーバーOSの値を知るためには外部監視ツールも必要です。

ユーザーはシステム全体を監視したいので、連携させているEC2だけを監視するクラウドウォッチでは、物足りません。

クラウドウォッチを使う際のデメリット2:標準メトリクスでは監視できるものが少ない

クラウドウォッチの標準メトリクスでは監視できるものが少なく、きめ細かい監視はできません。

標準メトリクスはEC2のCPU使用率、ネットワークやディスクの利用状況などを監視できますが、問題が発生していることまでしか把握できません。

カスタムメトリクスを利用すればアプリケーションの状態まで確認できるので、監視対象が少ない標準メトリクスは問題発生時に対応が遅くなる可能性があります。

クラウドウォッチを使う際のデメリット3:収集したメトリクスの保存期間が短い

クラウドウォッチで収集したメトリクスの保存期間が短いので、十分な比較分析ができません。

メトリクスの保存期間は1時間ごとのデータポイントは455日(約15か月)ですが、5分ごとのものは63日、1分ごとのものは15日です。

季節ごとの要因や毎月の変化、前年同期との比較など長期的視野に立った分析を行うためには、ユーザー自身が保管作業を行わなければなりません。

クラウドウォッチについての知識を身に着け活用してみましょう

クラウドウォッチはAWSのメモリ使用率のチェックやアプリケーションのログ監視を自動で行います。年中無休で監視し異常な状態を検知して、自動復旧のサポートも行い、不具合が発生した場合の解決時間短縮にも役立ちます。

クラウドウォッチはAWSの監視がセットアップ不要でできるので、AWSユーザーは知識を身に着けて無料版を活用してみましょう。

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