EGPに分類される2つのルーティングプロトコルとは?EGP導入のメリット

EGPに分類される2つのルーティングプロトコルとは?EGP導入のメリット
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EGPとはどのような分類を示す用語?


EGPとは、インターネットを利用する際のルーティングプロトコルのことで、通信のための最適な経路を導き出してくれます。

EGPは、Exterior Gateway Protocolの略で、ASと呼ばれるネットワークの集合体をまたいで通信する際に、通信に使用されるルーティングプロトコルの総称です。

EGPにより、通信経路を最適化することで、不要なトラフィックを減らせるので、より確実な通信が可能になるでしょう。

分類によるEGPの別名

EGPは、異なるAS間で通信する外部ゲートウェイプロトコルの総称として、EGPsとして表記することもあります。

ASと呼ばれる自立システムは、インターネットのプロバイダや企業内ネットワークなど、ある組織が管理・運用しているネットワークの集合体で、外部のASとはEGPsを利用して通信します。

EGPsには、EGPの他にもBGP4というルーティングプロトコルがあります。

EGPとIGPの違い

EGPとIGPは、どちらも有名なルーティングプロトコルですが、使用される場面が異なります。

EGPは、外部のASと通信する際に利用されるルーティングプロトコルで、外部ゲートウェイプロトコルとも呼ばれます。

IGPは、同一のAS内での通信に使用されるルーティングプロトコルで、内部ゲートウェイプロトコルとも呼ばれ、RIPやOSPFなどのプロトコルが当てはまります。

EGPに分類されるルーティングプロトコルについて


EGPは、外部のAS間での通信に使用されるルーティングプロトコルで、EGPに分類されるルーティングプロトコルを使いこなすためには、ルーティングプロトコルの知識が必要です。

ここでは、ルーティングプロトコルとは、ルーティングプロトコルの種類、ルーティングプロトコルの仕組みという、EGPなどのルーティングプロトコルを利用する上で必要な知識について紹介していきます。

そもそもルーティングとは?

ルーティングとは、インターネットなどのネットワークで通信する際に、最適な経路を探し出す仕組みのことです。

インターネットで通信する際には、複数の通信経路が存在するので、確実にデータを相手に送り届けるためには、正しい経路で通信する必要があります。

ルーティングによって最適な経路を導き出せれば、無駄なトラフィックを減らしてデータを送り届けられます。

ルーティングの仕組み

ルーティングでは、ルーターなどの中継器にあるデータを基に通信経路を決定しています。

ルーターなどの中継機には、ルーティングテーブルと呼ばれる経路情報が保存してあり、ルーティングテーブルの情報と宛先のIPアドレスを照らし合わせて、適切な経路にデータを送ります。

外部のネットワークへ通信する際には、ルーターによる通信を繰り返して経路を探し出します。

ルーティングプロトコルの種類

ルーティングプロトコルは、ルーティングのための通信規約のことで、さまざまな種類があります。

同一AS内での通信に利用されるIGPには、小規模なネットワークに使用されるRIPやIGPR、中規模以上のネットワークに使用されるOSPFやIS-ISなどの種類があります。

外部のASとの通信に利用されるEGPには、EGPやBGPなどの種類があり、現在ではBGPが広く普及しています。

ルーティングプロトコルの仕組み

ルーティングプロトコルは、経路情報を自動的に学習して、最適な経路を導き出します。

ルーティングには、手動で経路を設定するスタティックルーティングと、自動で経路を決定するダイナミックルーティングがあり、ルーティングプロトコルは、主にダイナミックルーティングで使用されます。

ルーティングプロトコルでは、ルーティングテーブル内の情報を最新の状態に保つことで、ルーティングを可能にしています。

ルーティングテーブルとの関わり

ルーティングテーブルは、ルーティングプロトコルによって得られた情報を基に、最新のデータに更新されます。

ダイナミックルーティングと呼ばれる自動で経路を最適化するルーティング方法では、通信を最適化する過程でどのルーターにデータを送れば良いかを探し出し、ルーティングプロトコルにより最適化されたルートの情報を基に、ルーティングテーブルを最新化しています。

EGPに分類されるルーティングプロトコル


EGPとは、異なるAS間での通信に使用されるルーティングプロトコルで、EGPに分類されるルーティングプロトコルは、EGPとBGPの2つです。

近年のAS間のルーティングには、主にBGPと呼ばれるプロトコルが使用されています。

ここでは、EGPに分類されるルーティングプロトコルであるEGPとBGPについて、それぞれ紹介していきます。

EGP

EGPは、インターネットが普及し始めたころからあるEGPsの1つです。

EGPには、外部ゲートウェイプロトコルの総称としてではなく、ルーティングプロトコルとしてのEGPもあります。

インターネットが普及し始めたころは、AS間の通信にプロトコルのEGPが使用されていましたが、性能面でさまざまな問題があったので、現在ではBGPと呼ばれるプロトコルに置き換えられています。

BGP

BGPは、現在標準的に使用されているAS間のルーティングプロトコルです。

BGPは、Border Gateway Protocolの略で、データと共に通信の際に経由したAS番号を運び、一連のAS番号に基づいて最適経路を導き出します。

BGPは、通信経路のループを検知して改善したり、ルーターとTCPで経路情報を調整したり、最適な経路で確実にデータを送り届けるような仕組みがあります。

EGPを導入するメリット


EGPは、通信の際の経路を最適化して、より確実な通信方法を確保してくれ、EGPを導入するメリットにはさまざまなものがあります。

ここでは、実装が容易である、ルーターの記憶容量が少なくて済むという、EGPを導入するメリットについて2つ紹介していきます。

実装が容易である

1つめのEGPを導入するメリットは、実装が容易であることです。

EGPは、ルーターのルーティングプロトコルを有効化するだけで利用でき、複雑な設定などの手間がかからないので、簡単に実装できます。

実装後にも、経路情報を自動的に学習してルーティングテーブルに反映し、ルーティング情報を更新できるので、実装だけでなく運用のための労力も抑えられることでしょう。

ルーターの記憶容量が少なくて済む

2つめのEGPを導入するメリットは、ルーターの記憶容量が少なくて済むことです。

EGPでは、膨大な経路の中から最適なものを探し出し、経由するASが少ない経路を採用するので、ルーターの記憶容量が少なくても通信できます。

また、ルーティングの際のネットワークに変更があった場合には、差分情報だけを送信することで、ネットワークの帯域幅を必要以上に使用しないような仕組みもあります。

EGPを導入するデメリット


EGPは、自動的に最適な通信経路を探し出して、ルーティングテーブルを更新してくれるルーティングプロトコルですが、EGPを導入する際のデメリットもあります。

ここでは、経路情報の収束が遅いという、EGPを導入するデメリットについて紹介していきます。

経路情報の収束が遅い

EGPは、経路情報の終息が遅いというデメリットもあります。

EGPでは、経路情報に変更があった際に経路情報の差分を送信して更新していますが、定期的にKeep Alive通信というピア間の生存確認のための通信を行っています。

Keep Alive通信で障害があるかどうかを判定する時間が長く、障害の発生しているピアを経路から外していると、経路情報を収束させるのに時間がかかってしまいます。

EGPについて理解しよう


ここまで、EGPのルーティングプロトコルなどについて紹介してきました。

EGPは、企業内ネットワークなどからインターネットを介して通信するために、重要なルーティングプロトコルです。

エンジニアとして活躍したい方は、EGPについて深く理解して、ルーティングプロトコルを使いこなしてみてください。

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