
Javaのバージョンを確認する2つの方法|アップデートや複数切り替えも説明
- SE
- Javaのバージョンを確認する方法が知りたいです。
- PM
- Javaのバージョン確認方法やアップデートなどについて説明しますので、一緒に学習していきましょう。
目次
Javaとは
Javaはオブジェクト指向型の代表的なプログラミング言語です。
Javaは仮想マシン上で動作させることによってOSに依存せずに動かせる言語です。汎用性が高いことから、さまざまなジャンルの開発に使用されています。
また、Javaは世界的にも高いシェアを誇っており、日本でのJavaの案件数も豊富にあるため、これからJavaを学ぼうと考えている方も多いのではないでしょうか。
Javaの主な種類4つ
Javaには4つの種類があります。
Javaを学び始めたばかりの方の中には、Javaにはさまざまな種類があるため、どれが何なのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
ここではJavaの主な種類4つをご紹介していきますので、正しく開発環境を整えるためにも、それぞれのJavaの違いについて理解を深めてみましょう。
Javaの種類1:Java SE
Java SE(Java Platform, Standard Edition)は、Javaを使用したプログラミングに必要になる仮想マシンやAPI、ライブラリなどをまとめたものです。
APIとは「Application Programming Interface」を略した言葉で、この場合のAPIはJavaの機能などを利用するためのインターフェースです。Java SEを利用することでアプリ開発が可能になります。
Javaの種類2:Jakarta EE(旧Java EE)
Jakarta EE(旧Java EE)は、大規模システム開発を行う場合に必要になるAPIなどをまとめたものです。
Jakarta EEはJava SEの拡張機能となっているため、Java SEがなければ開発を行うことはできません。
基本的にJavaの開発自体はJava SEがあれば行えますが、企業のシステムなどの規模の大きな開発を行う場合には、Jakarta EEと合わせて利用することになります。
Javaの種類3:JDK
JDK(Java Development Kit)はJavaの標準的な開発環境です。
開発元であるOracle社が提供しているもので、Javaを使ってプログラム開発や実行を行うために必要なものが入っています。
JDKを利用することにより、アプリケーションの開発、コンパイル、デバッグなど、作成から実行までのすべてを行うことが可能になります。
Javaの種類4:JRE
JRE(Java Runtime Environment)はJavaのプログラムを実行するための実行環境です。
JDKと違い、JREにはプログラム実行のための必要最低限のソフトウェアがセットになっています。APIや仮想マシンなどは含まれていますが、コンパイラは含まれていないため、JREのみでは開発を行うことはできません。
また、JDKの中にはJREも含まれています。
Javaのバージョンとは
Javaにはバージョンが設けられています。
Java SEは定期的にバージョンアップが行われており、どのバージョンを使用しているかわかるように「Java SE 8」というように番号が付いています。また、JDKやJREも対応するJava SEに合わせて番号が付いています。
Javaを使用する場合は最新バージョンのJavaにアップデートする必要があり、アップデートの周期はデフォルトで毎月チェックすることとなっています。
Javaのバージョンを確認する2つの方法
Javaのバージョンは簡単に確認することができます。
Javaを使用する場合、常に最新バージョンのJavaをインストールしておくことが重要です。それでは現在使用しているJavaのバージョンはどのようにして確認すればよいのでしょうか。
ここではJavaのバージョンを確認する2つの方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
コマンドプロンプトで確認する方法
Javaのバージョンはコマンドプロンプトで確認できます。
WindowsでJavaのバージョンを確認する場合、「cmd」からコマンドプロンプトを立ち上げて、「java」というコマンドを入力することで、簡単に現在インストールしているJavaのバージョンが確認可能です。
Macの場合はターミナル
Macの場合はターミナル・ウィンドウを使用しましょう。
MacでJavaのバージョンを確認する場合は、ターミナルに「/Library/Internet\ Plug-Ins/JavaAppletPlugin.plugin/Contents/Home/bin/java -version」を入力するとバージョンがわかります。
コマンド以外の方法
JavaのバージョンはJavaコントロールパネルや「About Java」などから確認できます。
WindowsでもMacでも、Javaコントロールパネルにアクセスすることでそこに記載されているバージョン情報を確認することが可能です。また、Javaフォルダにある「About Java」からでもバージョン情報が確認できます。
詳細な手順に関しては、Windows10とMacでそれぞれご紹介していきます。
Windows10でJavaのバージョンを確認する4つの手順
Windows10ではどのようにしてJavaのバージョンを確認すればよいのでしょうか。
Windowsで確認する場合、XP、7およびVista、8、10でそれぞれ手順が異なります。特にWindows10からは、それまでのコントロールパネルから確認する方法とは手順が大きく異なります。
ここではWindows10でのJavaのバージョンを確認する4つの手順をご紹介していきますので、参考にしてみてください。
Javaのバージョン確認1:スタートメニューをクリックする
Windows10の場合、まずは左下にあるWindowsのスタートボタンをクリックしましょう。
Windowsボタンをクリックすると、PCで使用できるアプリケーションやプログラムの一覧が表示されます。一覧では「最近追加されたアプリ」、「よく使うアプリ」が上位に表示され、それ以降はアルファベット順に表示されます。
Javaのバージョン確認2:プログラムを確認する
アプリケーションやプログラムの一覧の中からJavaプログラムを確認しましょう。
リストに上がってきているアプリケーションやプログラムを、Javaフォルダが表示されるまでスクロールしていきます。
「Javaの構成」や「更新の確認」などの同じJavaアイコンのフォルダもありますが、「Java」フォルダを確認するようにしましょう。
Javaのバージョン確認3:Javaを選択する
Javaフォルダが見つかったらJavaを選択しましょう。
アプリケーションおよびプログラムのリストの中からJavaフォルダが見つかったら、フォルダを選択しましょう。Javaフォルダを選択することで、下位層に「About Java」が見つかります。
Javaのバージョン確認4:About Javaでバージョン情報を確認する
About Javaに記載されているバージョン情報を確認しましょう。
About Javaのダイアログでは、画面の中央付近に現在使用しているJavaのバージョン情報が記載されています。これでJavaのバージョン情報を確認することができました。
なお、Windows10でもコントロールパネルからAbout Javaを開くことは可能です。
MacでJavaのバージョンを確認する3つの手順
Macの場合はどのようにしてJavaのバージョンを確認すればよいのでしょうか。
Macの場合はJavaコントロールパネルからJavaのバージョンを確認することができますが、Windowsとはまた違った手順でコントロールパネルを開くことになります。
ここではMacでJavaのバージョンを確認する3つの手順をご紹介していきますので、どのような手順で確認できるのか参考にしてみてください。
Javaのバージョン確認1:システム環境設定を開く
Macの場合、まずはツールバーにある林檎マークから「システム環境設定」を選択しましょう。
ターミナルではなく画面操作でバージョンを確認したい場合は、システム環境設定から進みます。システム環境設定を選択するとアイコンが並んだ画面が表示されます。
Javaのバージョン確認2:Javaのアイコンをクリックする
システム環境設定にあるJavaのアイコンを探しましょう。
ディスプレイやソフトウェアアップデートなどさまざまなアイコンがある中に、Javaのアイコンが混ざっています。どちらかといえば下の方に表示されているため、Javaのアイコンを見つけてクリックしましょう。
クリックすると「Javaコントロール・パネルが別ウィンドウで開きます。」という画面が出るため、触らずにコントロールパネルが開くのを待ちましょう。
Javaのバージョン確認3:バージョン情報を開く
Javaコントロールパネルからバージョン情報を開きましょう。
Javaコントロールパネルが表示されたら、一般タブにある「バージョン情報」をクリックしましょう。Windows10のAbout Javaと同じように別画面でJavaの詳細画面が表示されるため、記載されているバージョン情報を確認しましょう。
また、更新タブからでもJREのバージョン情報を確認することが可能です。
Javaのアップデート方法
Javaのアップデートは自動更新もしくは手動更新で実施することができます。
Windowsの場合、「Javaの構成」からJavaコントロールパネルを開き、更新タブの「今すぐ更新」をクリックすることで手動でアップデートすることができます。
また、更新タブの「更新を自動的にチェック」にチェックを付け、通知の設定などを行うことで、任意の頻度で更新をチェックしてアップデートできるようになります。
バージョンダウンや切り替えて使うことはできる?
Javaをバージョンダウンしたりバージョンを切り替えて使用することも可能です。
バージョンダウンする場合、インストール済みのJavaの削除を行い、公式サイトからダウンロードした古いバージョンのJavaをインストールしましょう。
また、複数のJavaを保持して切り換えて使用したい場合には「alternatives」コマンドを使用することでバージョンを切り替えることが可能です。
Eclipseで利用するには
EclipseはJavaのIDE(統合開発環境)です。
Eclipseを使用することでJavaでの開発を効率化することができます。EclipseでJavaを更新する場合、Eclipseの環境設定から「Java」、「インストール済みのJRE」と進んでいき、右にある欄の「追加」をクリックしてJREホームに最新版のJavaを選択して適用させましょう。
- SE
- WindowsやMacそれぞれの場合のJavaのバージョンを確認する方法がよく分かりました。
- PM
- ご自身のパソコンのOSの種類に合わせて、Javaのバージョンを確認してみましょう。
Javaのバージョンを確認しよう
Javaを使用する場合はバージョン管理をしっかりと行い、最新版を利用するようにしましょう。
ぜひこの記事でご紹介したJavaのバージョンを確認する方法や、WindowsやMacでバージョンを確認する手順などを参考に、使っているJavaのバージョンを確認してみてはいかがでしょうか。