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Javaのdateを扱った日付を編集する4つのパターンを解説!

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Javaのdateを扱った日付を編集する4つのパターンを解説!
この記事でわかること
    システム
    エンジニア
    Javaのdate使用して、どのように日付を編集すればよいのでしょうか。
    プロジェクト
    マネージャー
    dateを扱った日付編集のパターンを解説しますので、一緒に見ていきましょう。

    Javaのdateを扱った日付を編集する4つのパターン

    Javaの日付に関して昔から扱われているのがjava.utilパッケージに備わったDateクラスです。

    JavaのDateクラスを使って、日付を編集するのによく扱われるパターンを4つ掲載していきたいと思います。

    ただし、Dateクラスの関数では、年、月、日、時、分、秒の値が人間の認識する日付とは違う値となり、そのままでは扱いにくい点もあります。
    そのため、Calendarクラス、SimpleDateFormatクラスを併用していきます。

    dateの基本

    Dateクラスを扱うには、前段で記載したjava.utilパッケージをインポートする必要があります。
    インポートクラス:java.util.Date

    まず、Dateクラスのオブジェクトを生成してみましょう。
    Date date = new Date();
    newによりインスタンス化されたdateオブジェクトを扱います。

    Dateクラスには年、月、日、時、分、秒を取得するgetメソッドがあります。

    getメソッドで取得してみる

    試しに、現在の日を取得してみましょう。
    先程作成したdateオブジェクトを扱って現在の日を表示させてみます。

    コード:System.out.print(date.getDay());
    実行結果:2

    実行した日は3日だったのですが、結果が2と出ました。

    実行した日と結果にズレがあるのは、
    Dateクラスが持つフィールドの初期値が0から開始されるためです。
    日付というのは1から開始ですが、
    Dateから返される値とはズレているので、日付を表示させるには工夫が必要になります。

    また、OracleのJava API仕様では非推奨となっており、
    Calendarクラスに置き換わっていると説明があります。

    日付を編集するためのCalendarクラス

    先程のズレに関しては、実行日と結果とで1つズレていますので、
    単純に結果を+1すればよいかと考えもしますが、
    Dateクラスには加算するメソッドはありません。
    なぜなら、Dateクラス自体は経過時間を保持する目的のために存在するからです。

    そのため、Dateクラスのオブジェクトを活かすために、
    JavaのCalendarクラスとを併用していきます。

    Calendarクラスには日付の計算を行うメソッドが用意されています。

    dateを扱う① 日付を加算減算する方法

    よく扱われる日付の編集方法として加算減算があります。
    例として、先程のdateオブジェクトを使ってCalendarクラスと併用し、
    現在の日を加算減算してみます。

    まず、Javaクラスのインポートから始めます。
    import java.util.Date;
    import java.util.Calendar;

    オブジェクトとインスタンスを生成します。
    Date date = new Date();
    Calendar cal = Calendar.getInstance();

    ここで作成したCalendarインスタンスのcalにdateオブジェクトを設定します。
    cal.setTime(date);

    このcalインスタンスを使って加算減算を行ってみます。

    日付の加算

    Calendarクラスの定数を使って現在の日を+1してみます。
    1番目の引数に加算したい単位(日、月など)を入れます。
    2番目の引数に加算したい値を入れます。
    cal.add(Calendar.DATE, 1);

    最後に、Calendarインスタンスから時間を取得後、Date型にします。
    Date date2 = cal.getTime();

    この状態で、date2オブジェクトの中身を表示させます。
    System.out.print(date2);
    実行結果:Wed Nov 04 23:18:54 JST 2020

    実行日は11月3日です。結果はNov 04 と出て11月4日を意味しますので、
    1日加算されたことが証明できました。

    日付の減算

    Calendarクラスの定数を使って日を-2してみます。
    先程の日付の加算と同じ要領で1番目、2番目の引数を設定します。
    cal.add(Calendar.DATE, -2);

    ここも同様にCalendarインスタンスから時間を取得後、Date型にします。
    Date date2 = cal.getTime();

    この状態で、date2オブジェクトの中身を表示させます。
    System.out.print(date2);
    実行結果: Sun 01 23:24:46 JST 2020

    実行日は11月3日です。結果はSun 01 と出て11月1日を意味しますので、
    2日減算されたことが証明できました。

    ただし、表示された実行結果は、「2020/11/01」というように
    一般的な西暦の表示形式ではないため、フォーマットを変換する必要があります。
    変換方法を次項で説明します。

    dateを扱う② フォーマットを使った形式化

    表示形式を変えるために使用するのは、
    Javaのtextパッケージに用意された SimpleDateFormatというクラスです。
    このSimpleDateFormatクラスを使って自由に表示形式を作ることが可能です。

    まず、Javaクラスのインポートからです。
    import java.text.SimpleDateFormat;

    次にインスタンスを生成し、形式を設定します。
    ここでは「YYYY/MM/DD」の形式にしてみます。
    SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat(“”yyyy/MM/dd””);

    前項で作成した加算のdate2オブジェクトを
    formatというメソッドで設定した形式に変換し、表示させてみます。
    System.out.println(sdf.format(date2));

    実行結果:2020/11/04

    先程の実行結果と違って西暦表示となったことがわかります。

    dateを扱う③ 日付の比較方法

    続いて、日付の比較をご紹介いたします。
    Dateクラスにはbefore、after、equalsというメソッドがあります。
    これらを使って比較します。結果はboolean(真偽)値で戻ってきます。

    ・before → 引数よりも過去であればtrue、未来ならfalse
    ・after → 引数よりも未来であればtrue、過去ならfalse
    ・equals → 引数と同値ならtrue、違う値ならfalse

    例えば、beforeメソッドを使って比較してみます。
    まず、先程ご紹介したSimpleDateFormatクラスを扱います。
    SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat(“”yyyy/MM/dd””);

    比較したい日付をparseメソッドで設定します。
    Date d1 = sdf.parse(“”2020/11/03″”);
    Date d2 = sdf.parse(“”2020/11/04″”);

    d1とd2を比較し、結果をresult変数に入れて表示させます。
    boolean result = d1.before(d2);
    System.out.print(result);

    実行結果:true

    上記のように、比較結果が真偽値なため分かりやすいです。

    dateを扱う④ 日付の差分日数を計算

    以前、dateクラスの目的は経過時間の保持ということを記載しましたが、
    ミリ秒単位で保持しています。

    そのため、日付同士の差分を計算する前に、
    まず、保持されたミリ秒を日に直す必要があります。

    ・ミリ秒から日への換算
    long oneDayTime = 1000 * 60 * 60 * 24;
    ※数値上、long型を用います。

    SimpleDateFormatクラスを使い、形式を「YYYY/MM/DD」とします。
    SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat(“”yyyy/MM/dd””);

    差分計算したい日付をparseメソッドで設定します。
    Date d1 = sdf.parse(“”2020/11/03″”);
    Date d2 = sdf.parse(“”2020/11/04″”);

    d1とd2の時間を取得します。
    long d1_Time = d1.getTime();
    long d2_Time = d2.getTime();

    取得したd2とd1を引いた値を、(ミリ秒から日へ)時間換算した単位で割ります。
    long oneDayTime = 1000 * 60 * 60 * 24;
    long diffDays = (d2_Time – d1_Time) / oneDayTime;

    最後にintキャストを使って整数へ変換します。
    System.out.print((int)diffDays);

    実行結果:1

    ポイントは単位の変換です。
    そのポイントを抑えていれば問題なく差分計算が行えます。

    システム
    エンジニア
    Javaのdateを扱った日付編集のパターンについて理解できました。
    プロジェクト
    マネージャー
    非推奨となっているメソッドに気をつけながら、必要に応じてdateを使い分けていきましょう。

    Javaでdateを扱う注意点

    最後に注意点を記載します。

    JavaのAPI仕様にも述べられてますが、
    ここまで何度も説明しましたが、非推奨となっているメソッドが多いです。

    そのほとんどはCalendarクラスへ置き換えられているため、併用する必要があります。
    ただし、経過時間を取得したい場合には使えます(※取得した値はミリ秒に注意)ので、
    必要に応じて使い分けを判断してください。

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