Salesforceコラム
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SalesforceにおけるSandboxとは?種類や使い方をご紹介

2021年02月19日

Sandboxと何か?


Sandboxとは、本番稼働しているSalesforceの環境をそのままコピーして作成した、””検証用の環境””を指します。

本番環境の設定情報(登録されているユーザ、各オブジェクトの項目やページレイアウト、プロセスビルダーやフロー等の各種自動化処理等)がコピーされ、Sandboxの種類によっては、本番環境に登録されている各データ等もコピーできます。

また、既に作成されているSandbox自体をコピーすることも可能です。

使用例

主な使用用途として、各種設定変更やプログラム開発やそれに伴う動作検証、社内ユーザ向けへのトレーニングを実施する際に使用します。

実際の業務で使用しているSalesforceの本番環境の稼働を止めることなく、その本番環境と同じ環境下で開発作業や操作ができます。

このことにより、改修作業時や改修作業後に、本番環境で発生しうるリスクの低減が期待できるでしょう。

作成できるSandboxの種類

Salesforceの本番環境から作成できるSandboxには、次の4つの種類があります。

1.Developer Sandbox
2.Developer Pro Sandbox
3.Partial Copy Sandbox
4.Full Sandbox

※本番環境のエディションによって、以下の2点に差異があるため、お使いのSalesforce本番環境のエディションをご確認の上、Salesforceの公式ヘルプサイトを参照して下さい。

・無償で利用できるものと有償でのみ利用できるもの
・作成できるSandboxの上限数

1.Developer Sandbox

本番環境に設定されている、アプリケーションの情報とオブジェクトの設定情報(Apex等のプログラムも含む)がコピーされます。

データ容量とアップロードできるファイル容量の上限が、共に200MBとなっており、また、各オブジェクトには何もデータが登録されていない点に注意しましょう。

2.Developer Pro Sandbox

Developer Sandboxと同様、アプリケーションの情報とオブジェクトの設定情報(Apex等のプログラムも含む)がコピーされます。

Developer Sandboxとの違いは、データ容量とファイル容量の上限が、共に1GBである点です。
※各オブジェクトのデータについては、Developer Sandboxと同様、何も登録されていません。

3.Partial Copy Sandbox

アプリケーションの情報とオブジェクトの設定情報(Apex等のプログラムも含む)に加え、本番環境に登録されているデータの一部もコピーされます。

データ容量とファイル容量の上限は、共に5GBです。

但し、1組織につき1環境しか作成できないことに加え、更新間隔が””5日””という制限があるため、1度本番環境の情報を反映(=Sandboxの更新)すると、その後5日間は、本番環境とSandboxとの間で、設定情報や登録データの精度等に差異が出る可能性がある点に注意しましょう。

4.Full Sandbox

本番環境における全ての情報(設定情報や登録されているデータ)がコピーされます。

データ容量とファイル容量については、本番環境と同じ容量で利用できます。

但し、こちらもPartial Copy Sandboxと同様、1組織につき1環境しか作成できず、更新間隔が””29日””という制限があるため、1度更新すると、その後29日間は、本番環境とSandboxとの間で、設定情報や登録データ等に差異が出る可能性がある点に注意しましょう。

Sandboxの作成について


Sandboxを使用するためには、本番環境よりSandboxを手動作成します。ここからは、作成方法やテンプレートについて紹介します。

下記で紹介する内容を参考に、Sandboxを作成しましょう。

Sandboxの作成方法

まずは本番環境へログインし、設定画面内[Sandbox]を開きます。

Sandboxの設定画面へアクセスできたら、その画面内の表示されている「新規Sandbox」ボタンをクリックします。
※既に作成済みのSandboxがあれば、この画面に一覧で表示されています。そのSandboxへの直接ログインや、Sandbox自体の削除もこの画面から操作できます。

その後、作成するSandboxの種別とSandboxの名前を入力し、「作成」ボタンをクリックすれば、Sandboxの作成処理が実行されます。
※作成完了までは少々時間が掛かります。

問題なくSandboxが作成できれば、SandboxへのアクセスURLが記載されたメールが送信されるので、ここからSandboxへアクセスしましょう。

Sandboxのテンプレートについて

Sandboxのテンプレートとは、本番環境からSandboxを作成するにあたり、Sandboxへのコピー対象とするオブジェクトとデータを指定できる機能を指します。

Sandboxの種類の中でも、Partial Copy SandboxとFull Sandboxを作成する際に利用できる機能となります。

特に、Partial Copy Sandboxを作成する際に必ず必要となります。
⇒Partial Copy Sandboxを作成するにあたり、本番環境に登録されているデータを一部コピーできますが、そのコピー対象となるデータをここで指定するイメージとなります。

別のSalesforce環境への設定情報のアップロード


Sandbox上で追加や変更した設定情報については、接続されている別のSalesforce環境へアップロードできます。

この操作のことをリリースと呼び、変更セットと呼ばれる機能を使用して、このリリース作業を実施します。

変更セットについて

変更セットとは、別の組織へアップロードする対象となる設定情報の集まりを指します。

変更セットには、「送信変更セット」と「受信変更セット」の2種類があり、これらを使用することで、あるSandboxで設定変更や動作検証した設定情報を、そのSandboxと接続している別のSalesforce環境へアップロードできます。

1.送信変更セット

送信変更セットとは、リリース元の環境にて作成された変更セットを指します。

ここで作成した送信変更セットを、リリース先の環境へ送信し、リリース先の環境にて受け取ります。

この変更セットに含むことのできる設定情報には制限があるため、詳細はSalesforceの公式ヘルプサイトを参照して下さい。

2.受信変更セット

受信変更セットとは、リリース元の環境より受信した変更セットを指します。

受け取った受信変更セットを、リリース先の環境側で検証し、問題がなければリリースを実施し、設定情報をアップロードします。

変更セット作成~リリースまでの流れ

Sandboxから接続している別の組織へのリリースは、以下の手順で実施します。

1.送信変更セットを作成してリリース先の環境へ送信する
2.リリース先の環境にて受信変更セットを検証する
3.受信変更セットをリリースする

下記で紹介する内容を参考に、リリース作業を実施しましょう。

1.送信変更セットを作成してリリース先の環境へ送信する

まずはリリース元のSandbox環境にて「送信変更セット」の作成が必要となるため、リリース元のSandbox環境へログインし、設定画面内[送信変更セット]を開きます。

次に、「新規」ボタンをクリックし、変更セットの名前を入力し、「保存」をクリックします。

[変更セットコンポーネント]の欄に、リリース先の環境へアップロードする設定情報を追加していき、終わったら「アップロード」ボタンをクリックします。

リリース先の環境を指定し、再度「アップロード」ボタンをクリックすれば、送信変更セットがリリース先の環境へ送信されます。

※問題なく完了すれば、その旨が画面に表示されるので、次はその変更セットをリリースするために、リリース先の環境へログインしましょう。

2.リリース先の環境にて受信変更セットを検証する

リリース先の環境へログインし、設定画面内[受信変更セット]を開きます。

リリース元の環境より送信された「送信変更セット」が、[リリース待ちの変更セット]に表示されていれば、リリース元の環境より正常に変更セットが受信できているので、「検証」ボタンをクリックし、実際のリリースの事前検証を実施します。

実際のリリースが成功するか否かの事前検証ができるため、この操作により、リリースが失敗するリスクの低減が期待できるでしょう。

正常に検証が完了したら、[リリース履歴]に””検証:成功””と表示されるので、最後の操作である「リリース」作業に移りましょう。

3.受信変更セットをリリースする

正常に受信変更セットの「検証」が終われば、次は「リリース」をして、変更セットの内容を、現在ログインしている環境(=リリース先の環境)へ反映します。

「リリース」ボタンをクリックし、実際のリリース作業を実施します。

正常にリリースが終了したら、[リリース履歴]に””リリース:成功””と表示されますので、これでリリース作業は完了となります。

Sandboxを活用しながらシステム改修をしよう!


今回は、Salesforceの標準設定機能の1つである「Sandbox」について紹介しました。

日々システムを運用する中で発生しうる改修作業や、それに伴った動作検証等を、実業務への影響を及ぼすリスクを低減しつつも、自由に操作できる環境を作成できるため、是非活用できるようにしておきましょう。


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