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Oracle Databaseの4つの特徴とは?他データベースとの違いも解説

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Oracle Databaseの4つの特徴とは?他データベースとの違いも解説
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    システム
    エンジニア
    Oracle Databaseについて教えてください。

    プロジェクト
    マネージャー
    分かりました。では、Oracle Databaseの特徴から特徴から見ていきましょう。

    Oracle Databaseとは何か


    Oracle Databaseとは、Oracle社が開発したデータベースのことを指します。

    データベースと言えば、Oracleと呼ばれるように馴染み深い存在でデータベース管理システムとも呼ばれており、蓄積や読み出しが容易にできるデータの集合体とされています。

    Oracle Databaseには特徴が4つあり、レベルロックや堅牢性、読みとり一貫性、移植性などです。これらの特徴については、「Oracle Databaseの4つの特徴」の章で詳しく紹介します。

    データベースの処理にはSQL言語のスキルが必須


    Oracle Databaseに限らず、データベースを処理するにはSQL言語のスキルが必須となります。

    データベース処理を実施するには、SQL言語の利用が必須となります。他のプログラムでよく使われているJavaやC言語などはデータベース上では使えません。このことは、Oracle Databaseだけではなく、他のデータベースも同様となります。

    Oracle Databaseの4つの特徴


    Oracle Databaseには、4つの大きな特徴があります。

    この特徴により、Oracle Databaseはセキュリティ性が高く拡張しやすい仕様と評価され、数あるデータベースの中でもシェア上位を継続しています。

    それでは、Oracle Databaseの様々な特徴を詳しく紹介しましょう。

    1:情報の読み取り時点で保証される読み取り一貫性がある

    データベースにアクセスする際の、読み取り情報を保証する一貫性機能を指します。

    読み取り情報の保証とは、ユーザーが情報を取得する際にシステム管理者が同じ情報を書換えた場合には、情報がアンマッチとなる事象が発生します。防止機能として、書換え前の情報だけを読み取る仕様となっており、この機能により、情報のアンマッチは防ぐことが可能です。

    2:あらゆる障害から保護する高い堅牢性がある

    災害やデータ破壊などの様々な故障から保護する堅牢性を持っています。

    この特徴は、Oracle Detabaseを保護しサービスの継続を図ることが目的です。サービスが中断すると、データベースを参照しているすべてのシステムに影響が及び、業務中断の発生が予想されます。

    また、故障の対策として、バックアップデータをスタンバイ側に常備しており、故障時は切替を実施することで、サービスの継続性を実現しています。

    3:レベルロックで多くのユーザーが利用可能である

    レベルロックとは、複数ユーザアクセス時に参照情報をブロック単位でロックを実施するため、他のユーザーはロックされず利用可能となります。

    レベルロック機能は、多くのユーザーが同時にデータベース情報にアクセスしても、参照先ブロックが違っていれば利用を可能とするために実装されています。

    4:機能拡張などプラットフォームへの移植がしやすい

    Oracle DatabaseのAPIやツールなどは、C言語で造られており他のプラットフォームへの移植がしやすくなっています。

    他にも拡張しやすい機能としては、管理のしやすさや追加機能が豊富であることも他のデータベースと比べて、拡張性にすぐれた運用を実現しています。

    Oracle Databaseと他3つのデータベースの違い


    Oracle Databaseと他のデータベースとの違いは、プラットフォーム環境や機能などに違いがあるでしょう。

    現在では、様々な種類のデータベース製品が提供されており価格や機能、サポート体制や対応プラットフォームなど特徴が違っており、ユーザーの利用形態に応じて選ぶことが重要です。

    それでは、それぞれの製品を詳しく紹介しましょう。

    1:Oracle Database

    Oracle Databaseとは、Oracle社が提供する世界で高いシェアを持つデータベースのことを指します。

    Oracle Databaseの特徴とは、世界中で利用者が多いデータベースで、WindowsやLinuxなどのプラットフォームに対応が可能です。複雑な処理にも問題なく対応でき、導入後のサポート体制も充実しています。

    また、故障時などの堅牢性は優れていて価格は、有償版で他のデータベースと比べると高価となります。

    2:Microsoft SQL Server

    Microsoft SQL Serverとは、マイクロソフト社が提供しているデータベース管理システムのことを指します。

    Microsoft SQL Serverの特徴とは、初心者でも扱い易いデータベースで、対応可能なプラットフォームはWindowsのみです。複雑な処理にも対応でき、導入後のサポート体制も充実しています。故障時の堅牢性は優れており、価格は有償版のみとなっています。

    また、Microsoft製品であり、同社製品との親和性が高いのも特徴です。

    3:MySQL

    MySQLとは、オープンソースで提供されているデータベース管理システムを指します。

    MySQLの特徴とは、大規模なアプリケーションまで対応が可能のデータベースで、対応可能なプラットフォームは、WindosやLinux、Macです。複雑な処理は不向きでサポート体制は、整っています。

    故障時の堅牢性は常備しており、価格は、オープンソースのため無償です。

    4:PostgreSQL

    PostgreSQLとは、オープンソースのデータベース管理システム(RDBMS)を指します。

    PostgreSQLの特徴とは、オープンソースを無料で利用できて、WindowsやLinux、UNIX、macなどの幅広いプラットフォームに対応が可能です。

    複雑な処理はある程度対応が可能で、導入後のサポート体制は、残念ながらほとんど整っていません。故障時の堅牢性は、常備されています。

    Oracleでよく発生するトラブルの原因6つ


    Oracleで発生するトラブルの原因は、人為的または環境によるものが多いでしょう。

    人為的な原因とは、データベース、アプリケーション設計の誤りや知識不足、スキルレベルが低いことや検証環境の不備やサポート体制の問題などが上げられます。

    それでは、発生するトラブルを詳しく紹介しましょう。

    1:誤ったデータベース・アプリケーションの設計

    データベースやアプリケーションの設計不良が原因で、データ不具合やパフォーマンス低下が発生することがあります。

    本来、データベースとは「リレーショナルデータベース」に基づいた設計が必要とされています。しかし、最近ではkey-Value型データベースの普及により、正規のデータベース設計を無視するケースもあって、それが原因で論理矛盾などの問題も発生しています。

    正規化でないデータベースを設計する場合などは、このような論理矛盾などを十分意識して作業を実施して下さい。

    2:SQLのレベルの差

    SQL言語は、経験者と初心者でレベルの差が現れやすいことによりトラブルが多く発生しています。

    SQLとは、経験者と初心者でプログラム作成時にスキルレベルの差がでやすい言語です。一般的に初心者は、多くのSQLとロジックを使い作成しますが、経験者は一つのSQLに直接作成する方法で実施しています。この複数のSQL作成が処理矛盾の要因となっています。

    しかし、SQLを直接書くことはコーディング規約策定などのスキルが必要です。そのため、初心者へのSQL教育の充実が重要となるでしょう。

    3:本番環境と同じ環境で検証できないこと

    本番環境と同じ環境で検証ができないと、そのまま本番検証となるのでトラブル発生時は環境を占有してしまい影響を与えます。

    検証環境を、本番と別にもう一つ構築することはコスト的に大変でしょう。しかし、2つの環境がないとプログラム変更後に、そのまま本番環境で検証することになります。

    もし、トラブルが発生すれば、検証を中断してプログラム対処を実施しなければなりません。その間は、本番環境を占有してしまい他の検証作業にも影響を与えるでしょう。

    4:十分なテストデータを利用していないこと

    プログラム開発時に、テストデータの利用が十分でないために、トラブル発生に繋がることがあります。

    テストデータとは、開発時に利用する参考データです。通常、開発時にコーディング作業で利用しますが、ハードウェア動作やパフォーマンスを確かめるには必要なデータとなります。

    しかし、工期が短い開発などではテストデータを十分に利用できない状況もあるようです。テストデータを十分に利用して開発を実施しないと、パフォーマンスに大きく影響しますので注意しましょう。

    5:知識不足・誤った知識

    Oracleには、多くの機能があるために知識不足や誤った理解が原因でトラブル発生の可能性があります。

    数多くの機能やバージョンを有するOracleは、それぞれを理解して開発を実施する必要があります。開発工程では、思い込みや勘違い、知識不足が大きな問題に繋がることも少なくありません。

    初心者の場合に多いのが、知識不足と誤って習得した知識です。この対策は、十分な再教育を実施すれば解決可能となるでしょう。しかし、経験者の思い込みの対策は容易ではないようです。

    6:サポート外のシステム構成・実績のないシステム構成

    Oracle社のサポート情報でシステム構成や動作環境など周知されていますが、それ以外のシステムを利用する場合にはトラブル対応ができません。

    このように、サポート対象外のシステム環境でトラブルが発生しても、問い合わせなどの対応は受け付けてくれません。このサポート形態は、Oracle社と製品ベンダーとの信頼関係が成り立っている証明となるでしょう。

    Oracle Databaseの今後の需要とは?


    Oracel Databaseの今後の需要とは、クラウド化の加速により影響は受けつつ需要は伸びていくでしょう。

    このように、IT業界が激変の中でデータベースの需要はさらに高まり、クラウドとの連携も進められています。この状況の中、Oracle Cloudと呼ばれるクラウド型データベースの提供が開始されています。

    さらに、IoTやビッグデータの波が業界に大きな変化をもたらしており、今後主流となるこの流れとクラウドサービスの進化がOracle Databaseの更なる需要の高まりとなるでしょう。

    システム
    エンジニア
    柔軟性があり、高い堅牢性があるといった強みがあるのですね。

    プロジェクト
    マネージャー
    今後はクラウド化の流れが加速していきます。その中でOracle Databaseもどのように変化していくのか、しっかり見極めましょう。

    Oracle Databaseとは何か機能をしっかり理解しよう


    Oracle Databaseとは、Oracle社が提供するデータベース管理システムのことで、世界中で高いシェアを保ち続けています。

    利用しやすい便利な機能や多くの拡張機能などが、高いシェアを裏づけています。また、故障時でもデータアクセスが可能なサービス継続機能も重要なポイントでしょう。

    今回紹介したOracle Databaseの機能や特徴を参考にしながら理解を深めてみましょう。

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