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データベースのイメージ

データベースエンジニアとは?活躍するために必要な資格やスキル

2020年09月04日

昨今、ビッグデータが注目されています。膨大な量のデータを集め、ディープラーニングなどを駆使してそれらを解析し、企業経営に活かすことがこれからの時代には必要です。その礎となるデータを管理するために最適なのがデータベースです。データベースを管理するデータベースエンジニアは、これからますますニーズが増えることが予想される職業です。ここではデータベースエンジニアとして活躍するために必要なスキル・資格などをまとめていきます。

SE
最近、データベースエンジニアの職業が気になっています。なるために資格は必要でしょうか?
PM
弁護士のような「士業」ではないので、絶対に資格が必要という訳ではありません。ですが、データベースの知識は求められるので、勉強は必要になってきますよ。

ビッグデータ解析に必要!データベースエンジニアの仕事とは

データベースエンジニアの仕事は、大きく分けて主に以下の3つに分類することができます。

    • ◆データベース開発・設計

クライアントから挙げられた要望をもとに、データベースの開発・設計を行います。Oracle DatabaseやMySQL、Microsoft SQL Serverなどがよく利用されるデータベースです。

    • ◆データベース管理者

長期間、大量のデータを保存するために必要なストレージの最適化を行います。
ストレージを効率的に活用するための調整業務といったハードウェアに関係する業務が多くを占めます。

    • ◆データベース運用者

データベースの運用方法の検討や稼働しているデータベースの運用、データの流出を防ぐためのセキュリティ設計、データのバックアップなどを行います。

主なデータベースの情報

データベース

ここでは代表的なデータベースについて解説していきます。

Oracle Database

Oracle Databaseは世界トップのシェアを誇り、知名度も高いデータベースです。大きな特徴は「堅牢性」です。Oracle Data Guardと呼ばれるデータを保護するためのシステムが構成されています。他のデータベースより費用は高い傾向にあります。

MySQL

こちらもOracleがリリースしているデータベースですが、Oracle Databaseとの違いはオープンソースのデータベースであることです。
「Linux」+「Apache」+「MySQL」+「PHP」を組み合わせたLAMP環境でよく利用されています。サーバーの構築費用が安く抑えられるので、LAMP環境を利用する企業は増加中です。

Microsoft SQL Server

Microsoftが開発・リリースしており、Windows環境で動作するシステムと相性がよく、Oracle、MySQLに次いで第3位のシェアを誇っています。データベース初心者の方でも、SQL Server Management Studio (SSMS)をインストールすれば、マウス操作で簡単にデータベースを扱うことが可能です。

PostgreSQL

オープンソースのデータベースの代表的存在でもあります。すべてのソースは公開されており、用途を問わず無料で利用できます。独自に機能の変更や追加を行っても公開義務がないので、自由にカスタマイズできるのが特徴です。

データベースエンジニアが勉強すべき資格

資格の勉強

データベースエンジニアになるために、必ず取得しなければならない資格は特にありません。取得しておく方が就職や転職の際に有利に働く資格について、ここで紹介します。

基本情報技術者試験/応用情報技術者試験

データベースエンジニアを目指す前に、まずはITエンジニアとして働くための基礎知識をつけなければなりません。その際に活用するのが、情報処理推進機構が運営する国家資格の「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」です。次項のデータベーススペシャリスト試験を受ける前に、こちらの試験勉強からはじめてみましょう。

データベーススペシャリスト試験

こちらも情報処理推進機構が運営する国家資格で、高度情報処理技術者試験に分類されます。データベース関連の内容がすべて網羅されているのが特徴で、企画から要件定義、開発、運用、保守まで、高度な知識と実践的な能力が問われる試験です。
こちらの資格を取得することで、技術動向を理解したうえでの目的に応じた技術選定を行い、標準化やリポジトリシステムの開発や運用・保守までできる能力を証明できます。
資格取得の難易度は非常に高いですが、取得できれば就職や転職活動では有利に働くことでしょう。

オラクルマスター

Oracle社が開発・リリースを行っているOracle Databaseに関する認定資格です。Oracle Database は世界でもトップシェアを誇るデータベースですので、取得しておけば資格を活かせる場所は多いはずです。

以下、オラクルマスター試験の分類です。

    • ◆Bronze

難易度はそれほど高くなく、Oracle Databaseに関する基本的な知識が問われる試験です。

    • ◆Silver

データベースの管理からパフォーマンスやセキュリティなど、問われる内容は多岐にわたります。

    • ◆Gold

プロフェッショナルとしての知識やスキルが問われ、講習受講も必要です。

    • ◆Platinum

難易度が一番高い、実技試験です。

オラクルマスター試験は、下位資格から順番(Bronze→Silver→Gold→Platinum)に取得する必要があります。

OSS-DB

こちらはオープンソースデータベースの知識と技術を認定する資格です。オープンソースのデータベースも昨今はシェアを急速に拡大しており、取得しておいて損はないでしょう。

以下、OSS-DB試験の分類です。

    • ◆Silver

下位資格で、データベースシステムの設計、開発、運用といったことの知識や技術が問われます。

    • ◆Gold

上位資格で、データベースシステムの改善や管理、またはコンサルティングができるレベルの知識や技術が問われます。

データベースアクセスに必要なスキルとは

データベースのアクセスに必要なスキルで一番大切なのがSQLの知識です。データベースの製品によってはSQLの命令で使える、使えないはありますが、基本的には「SELECT:抽出」「UPDATE:更新」「INSERT:追加」「DELETE:削除」は行えるようにしましょう。

また、自分で開発を行う際には、データベースで動作するプログラムをコーディングできるストアドプロシージャの知識も必要です。ストアドプロシージャを実装するには、Oracle DatabaseではPL/SQLの知識が、SQL ServerではTransact-SQL(T-SQL)の知識がそれぞれ必要になります。

SE
データベースエンジニアはこれから需要が増えそうですね。今からでもデータベースについての知識は深めておきます。
PM
エンジニアとして働き続けるためには、データベースに限らず知識のアップデートは常に必要です。どんどん新しいスキルも出てきていますので、できることは増やしておきましょう!

データベースエンジニアは需要が増えています

近い将来、ビッグデータが本格的に多くの企業で使われることが予想されます。そうなればデータベースエンジニアの需要は増すばかりです。知識を増やすには業務を行いながら増やすのが一番ですが、資格などを有効活用して勉強することもおすすめします。そこにプラスαする形で、データサイエンスの勉強も行うと一石二鳥になるかもしれません。

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