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ダックタイピングのコードの例3つ|使いこなすコツと有用なケース

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ダックタイピングのコードの例3つ|使いこなすコツと有用なケース
この記事でわかること
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    システム
    エンジニア
    ダックタイピングのコードを使いこなすにはどうしたらいいのでしょうか?

    プロジェクト
    マネージャー
    ダックタイピングのコードは便利なプログラミング言語ですが、使いこなすためにはコツがあります。詳しく解説していきましょう。

    ダックタイピングとは

    ダックタイピングとは、動的型付けオブジェクト指向プログラミング言語で使われる型付けのやり方のことです。名前の由来は、ダック・テストから来ていると言われています。より具体的に説明すると、Go言語におけるダックタイピングとは、明らかに実装していなくても、インタフェースの定義を満たしていれば、実装しているとみなすことができるというものです。

    具体的には

    より具体的な説明でダックタイピングを分かりやすく説明した言葉の代表例は、アヒルのように歩き、鳴くのであれば、それはアヒルだということです。この言葉は、Rubyコミュニティでデーブ・トーマスが使ったと言われています。ダックタイピングの考え方では、どんなメソッドであっても、応答できるオブジェクトにパスすれば、その後はスムーズに進みます。

    ダックタイピングのコードの例3つ

    ここからは、ダックタイピングのコードの例を3つ紹介していきます。コード例を理解していれば、ダックタイピングの勉強も進むことでしょう。ダックタイピングを導入すれば、コードに融通がきく効果が期待できます。さらにダックタイピングはポリモーフィズムの考えに似ていると言われますので、オブジェクト指向設計の勉強をしている人は理解しておく事がおすすめです。

    ダックタイピングのコードの例1:一つのクラスを作って呼び出す

    ダックタイピングのコードは、まず何をテーマにしたクラスを作るのかという所からスタートします。例えば犬をテーマにしたクラスにする場合は、ワンワンという鳴き声としっぽを振って歩くことをメソッドにして定義づけていきます。その後は、オブジェクト化してクラスを制作しメソッドを呼び出すようにコードを作成していくといいでしょう。ifやswitchなどの条件分岐を頻繁にしないようにすると上手く行きやすいです。

    ダックタイピングのコードの例2:クラスを呼び出す目的の関数を作る

    次にクラスを呼び出す目的の関数を作ることが大切です。具体的にはクラス以外を定義するコードを書き加え、元々のクラスをオブジェクト化していきます。そしてメソッドを実行すれば、いつでも同じ結果が出てきます。同じ結果であれば、クラスを呼び出す目的の関数作りに成功しています。またクラス定義に決まった書き方があるわけではないので、工夫して作ることがおすすめです。

    ダックタイピングのコードの例3:別のクラスを用意する

    ダックタイピングコードの3つ目のステップは、別のクラスを用意することです。ダックタイピングの考え方では、クラスが違ってもオブジェクトを切り替えて使うことができます。別のクラスを作成する場合は、最初のクラスで定義したメソッドを利用し、最後にオブジェクト化していきます。同じメソッド名を使えば、トラブルが起こることなく、呼び出せます。

    ダックタイピングのメリット

    ダックタイピングには、大きなメリットがあります。とくに動的型付け言語を使っている場合は、ダックタイピングの魅力に気が付くと、よりスムーズに作業ができるようになるでしょう。また初心者には難解に感じる抽象的なクラスを使うダックタイピングは、洗練されたコーディングを完成させることに繋がります。ダックタイピングを使いこなして、プログラミング学習の知識を増やしていきましょう。

    便利さ

    ダックタイピングの大きなメリットの1つは、便利さです。ダックタイピングを利用すると、設計の柔軟性が大幅に向上します。さらにダックタイピングを使えば依存が減りますので、コードの見た目もシンプルになります。ダックタイピングを使いこなせば、オブジェクト指向設計の理解も進みます。

    ダックタイピングのデメリット2つ

    ダックタイピングにも、もちろんデメリットがあります。プログラミング学習をスタートさせたばかりの人にとっては、ダックタイピングは難解だという認識をする場合も少なくありません。ダックタイピングのメリットとデメリットを両天秤にかけて、利用するかどうかを決めることがおすすめです。さらに巨大なプロジェクトでダックタイピングを利用することは危険性もあります。それでは、ダックタイピングのデメリットを紹介していきます。

    ダックタイピングのデメリット1:コードを理解するのが困難になる

    ダックタイピングのデメリットは、コードの理解が難しくなるということです。専門外のエンジニアにとっては、何が書かれているのか不明ということも少なくありません。またプログラミングスキルがばらばらという現場では、ダックタイピングを使うことで混乱が起きることもあります。開発現場で統制が取れていない場合は、無理にダックタイピングを利用しようとしない方がいいでしょう。ダックタイピングは、少人数での作業におすすめです。

    ダックタイピングのデメリット2:型に起因したエラーが生じる

    有名なダックタイピングのデメリットは、型に起因したエラーが生じるというものです。新しいクラスが登場するたびにエラーが発生することがあり、作業が進まないこともあります。エラーが発生した場合は、設計が具体的なクラスと密接に関係している可能性が高いです。何度もエラーがあれば、静的型付け言語の方が便利という認識になることも少なくありません。特に、大きな作業になるとエラーも起きやすいです。

    ダックタイピングを使いこなすコツ2つ

    ダックタイピングには、使いこなすコツがあります。ダックタイピングをこれから利用しようと考えている場合は、コツを掴むことが大切です。ダックタイピングは慣れていないと難しく感じることも多いですが、コツが分かれば便利です。ダックタイピングを使いこなすコツを2点紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

    ダックタイピングを使いこなすコツ1:詳細にコメントを付ける

    ダックタイピングを使いこなす方法とは、詳細にコメントを付けるということです。実引数として登場するオブジェクトを詳しく説明することで、正しくダックタイピングが利用できます。そもそもスクリプト言語では、引数が何か不明なことも少なくありません。開発者の頭の中にある考えをしっかりコメントに付けることで、使いこなすことができます。他の人が読んでも理解出来るようにしておく事がおすすめです。

    ダックタイピングを使いこなすコツ2:対策を考えておく

    次に紹介する使いこなすコツとは、対象とするメソッドがなかったことを想定して対策を立てるというものです。ダックタイピングでは、メソッドが存在しないというエラーが発生しやすいです。そのため、実行時エラーが発生した時の対処方法を決めておかないと、大きなトラブルになる可能性があります。万が一の時を想定して、事前にシミュレーションしておくことがおすすめです。

    ダックタイピングが有用なケース

    ダックタイピングが、有用なケースを紹介していきます。ダックタイピングを使いたいと検討している場合は、有用なケースの元で使えるのかをチェックしておくといいでしょう。

    プログラマが一人の場合

    プログラマが一人の場合は、ダックタイピングを便利に使えます。自分だけで利用する場合は引数を間違えることも少なく、オブジェクトの型を詳細に記述する作業も不要になります。そもそもダックタイピングは、少人数で使うことを想定しています。大規模な開発では、使わない方が無難でしょう。

    コードの規模が1万桁以下

    コードの規模が1万桁以下の場合は、ダックタイピングを有用に使えます。コードの規模が大きくなれば、コードを間違える可能性が高まります。現在ソースコードの規模は拡大を続け、大規模なソフトウェアになると1万桁を超えることも増えています。作業内容の規模がダックタイピングを有用に使えるものかどうかを見極める力が必要です。

    システム
    エンジニア
    ダックタイピングのコードを使いこなせると便利になりそうですね。

    プロジェクト
    マネージャー
    そうですね。しかし、コードが難しいのでしっかり理解して使いこなしましょう!

    ダックタイピングについて理解しよう!

    ダックタイピングは、理解できれば有用に使えます。メリットとデメリットの両方がありますので、実際に手掛けている作業で使えるか見極める力が必要です。またダックタイピングを使いこなせば、メンテナンスコストを下げる効果も期待できます。少人数での作業に向いていますので、ぜひコードを理解してみましょう。

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