JavaScriptで取得した要素の追加方法4つ|HTMLの取得方法も解説

- システム
エンジニア - JavaScriptの配列要素の追加とは、どのようなものなのでしょうか?
- プロジェクト
マネージャー - JavaScriptの配列は可変長で、配列の要素数を事前に決定しておく必要ありません。配列要素を追加するパターンをご紹介していきます。
JavaScriptの配列とは?
JavaScriptにおける配列はArrayクラスが該当し、Arrayクラスはグローバルオブジェクトで、配列に対する一般的な操作を持っています。
C++などの動的型付き言語などと違い、JavaScriptの配列は要素数、要素の型を決めずに使用することができます。
JavaScriptで取得した要素の追加方法4つ
JavaScriptでの配列に対する要素の追加方法を4つに分けて紹介します。先頭、末尾に追加するのは簡単ですが、指定位置に追加するには引数に要素だけでなくインデックス(添え字)も指定しなければいけません。
まずは、先頭、末尾に追加するためのメソッドの紹介です。
1:先頭に要素を追加する
Array.prototype.unshift()
は、配列の先頭に要素を追加するメソッドです。
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let array = [0, 1, 2];
array.unshift(100); // arrayは[100, 0, 1, 2]になる。
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引数で指定した要素は先頭に追加されるので、元からあった要素は一つずつ後ろにずれることになります。unshift()
もarray.unshift(100, 200)
といったように、一度に複数の要素を先頭に追加できます。
2:末尾に要素を追加する
Array.prototype.push()
は、配列の末尾に要素を追加するメソッドです。末尾とは、例えば[0, 1, 2]
という配列があった場合の最後の要素である2
の後ろと言う意味です。
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let array = [0, 1, 2];
array.push(3); // arrayは[0, 1, 2, 3]になる。
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push()
を実行して要素を一つ追加すると、メソッドを実行した配列の長さは1増えることになります。push()
は一つだけではなく、一度に複数の要素を末尾に追加することもできます。
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let array = [0, 1, 2];
array.push(100, 200, 300); // arrayは[0, 1, 2, 100, 200, 300]になる。
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push()
メソッドを使用すれば、明確に配列に要素を追加していると表現できます。
3:指定した位置に要素を追加する
JavaScriptでは、ブラケット構文と呼ばれる角括弧[]を用いた記法を使用して、角括弧の中にobj[‘prop’]というように、文字列を記述することでオブジェクトのプロパティにアクセスできます。
一方、配列は特殊なオブジェクトで、要素にアクセスするためには角括弧の中にarray[0]
といったように、整数値を指定する必要があります。そして要素を追加するためには角括弧で要素の位置を指定して値を代入します。
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let array = [];
array[0] = "hello";
let index = 1;
array[index] = "JavaScript"; // 変数を指定してもOK
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少し注意したい点としては、JavaScriptの配列は要素が連続していることを保証しない、ということです。先ほど「好きな位置に要素を追加できる」と述べました。これは、例えば空の配列に対して、いきなり100番目に要素を追加することもできるということです。
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let array = [];
array[99] = 'number 100';
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array[3]
のように何も要素が入っていない位置を参照すると、結果は未定義(undefined
)が返されます。このように整数値で位置を指定して要素を追加することも可能ですが、要素の抜けが発生したり、元からその位置にあった要素を変更しているのか、それとも新たに追加しているのか、コードを見ただけでは判断が難しくなってしまいます。
明確に「要素を追加している」と表現したい場合は後述する配列のメソッドを使用するべきでしょう。
4:任意の位置に要素を追加する
Array.prototype.splice()
メソッドは、配列内の任意の位置に要素を追加することができます。
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let array = ["zero", "one", "three"];
array.splice(2, 0, 'two'); // arrayは["zero", "one", "two", "three"]になる。
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"one"
の後ろのインデックス位置2
の箇所に"two"
という文字列を追加しています。もともとインデックス位置2
にあった"three"
は一つ後ろにずれます。このように
splice()
メソッドは要素の追加もできますが、追加と同時に要素を削除することも可能です。先ほどの例では2番目の引数に0
を指定しました。これを1
に変更してみましょう。
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let array = ["zero", "one", "three"];
array.splice(2, 1, 'two'); // arrayは["zero", "one", "two"]になる。
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にあった"three"
が削除されて、"two"
が追加されています。splice()
メソッドの引数は(インデックス位置の指定、指定した位置から削除する要素の数、指定した位置に追加する要素)
となっています。つまり、2番目の引数に0より大きい値を指定すると、その数だけ配列から要素が削除され、その後に最後の引数で指定した要素が追加される、という動作になります。2番目の引数に0を指定すると、「要素を削除しない」という意味になるので、要素の追加だけが行われることになります。
最後の引数を指定しないこともできます。その場合に2番目の引数に0より大きい値を指定すると、要素を追加せず削除だけが行われることになります。
また、最後の引数は複数指定することもできます。
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let array = ["zero", "three"];
array.splice(1, 0, "one", "two"); // arrayは["zero", "one", "two", "three"]になる。
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- SE
- JavaScriptの配列へ要素を追加する方法には、さまざまなものがあるのですね。
- PM
- そうですね。だからこそ、適切な方法を選ぶことが大切です。
JavaScriptを使ったHTML要素の取得方法6つ
JavaScriptでの配列に対する要素の追加方法は様々でしたが、HTML要素の取得にもいくつかの方法があります。今回はその取得方法を6つに分けて紹介します。最初にHTML要素の先頭の要素を取得する方法です。
1:先頭の要素を取得する
JavaScriptで先頭の要素を取得するためにはElementオブジェクトの「firstElementChild」を使用します。これはHTML要素の最初の子要素を返してくれる、Elementオブジェクトのプロパティです。子要素がない場合はnullを返します。
先頭の子要素を取得するためのプロパティに「firstChild」というものもありますが、これは改行などのテキストも取得してしまいます。HTML要素を取得したい場合は「firstElementChild」を使用しましょう。
2:末尾の要素を取得する
末尾の要素を取得するためにはElementオブジェクトの「lastElementChild」を使用します。こちらもHTML要素の最後の子要素を返してくれる、Elementオブジェクトのプロパティです。
末尾の子要素を取得するためのプロパティに「lastChild」というものもありますが、これは改行などのテキストも取得してしまいます。HTML要素を取得したい場合は「lastElementChild」を使用しましょう。
3:要素数を取得する
JavaScriptで要素数を取得するためにはElementオブジェクトの「childElementCount」を使用します。HTML要素の子要素の数を返してくれる、Elementオブジェクトのプロパティです。
対象のHTML要素の直下の子要素数を返すため、階層構造になっている場合は1階層下のHTML要素のみをカウントします。
4:指定した位置から一つ以上の値を取得する
指定した位置の子要素を取得する場合は、Elementオブジェクトの「children」を使用します。「children」メソッドは対象要素の直下の子要素をすべて取得し、HTMLCollectionとして返すメソッドです。
HTMLCollectionはArrayが持つメソッドを使用することができませんがindex指定などはできます。指定位置の要素を取得したい場合は、childrenで子要素を配列形式で取得した後、indexを指定することで取得することが可能です。以下にサンプルコードを示します。
HTML
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<ul id="sample-1">
<li>アイテム1</li>
<li>アイテム2</li>
<li>アイテム3</li>
</ul>
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JavaScript
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let children = document.getElementById("sample-1").children;
console.log(children[1]);
// <li>アイテム2</li>
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5:配列の値の最大値/最小値を取得する
最大値、最小値を取得する場合は、HTML要素の中身を配列に入れてからソートする必要があります。以下にサンプルコードを示します。
HTML
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<ul id="sample-1">
<li>アイテム4</li>
<li>アイテム1</li>
<li>アイテム2</li>
<li>アイテム3</li>
</ul>
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JavaScript
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let children = document.getElementById("sample-1").children;
let contents = [];
let sortContents = [];
for (let i = 0; i < children.length; i++) { //ループ(繰り返し)処理
contents.push(children[i].innerText); //子要素を配列に追加
sortContents.push(children[i].innerText); //ソート用配列に追加
}
sortContents.sort();
console.log(children[contents.indexOf(sortContents[0])]);
console.log(children[contents.indexOf(sortContents[sortContents.length - 1])]);
// <li>アイテム1</li>
// <li>アイテム4</li>
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6:配列の値をランダムに取得する
配列からランダムに値を取得するには、Mathオブジェクトを使用します。Mathオブジェクトには、ランダムな値を返すrandomメソッドを持っているのでこれを使用します。以下はサンプルコードです。
HTML
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<ul id="sample-1">
<li>アイテム4</li>
<li>アイテム1</li>
<li>アイテム2</li>
<li>アイテム3</li>
</ul>
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JavaScript
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let children = document.getElementById("sample-1").children;
console.log(children[Math.floor(Math.random() * children.length)]);
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JavaScriptの配列を削除する方法4つ
JavaScriptでの配列の追加方法が分かったところで、今度は削除の方法です。ここでは、JavaScriptの配列の削除方法を4つ紹介します。削除する対象の要素は、JavaScriptの要素の追加方法で紹介したものと同じです。
1:配列の先頭を削除する
まずは、先頭の要素の削除方法です。JavaScriptではArray.prototype.shift()で先頭の要素を削除できます。shiftメソッドで取り除いた要素が返り値として返されます。以下はサンプルコードです。
JavaScript
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let array = [0, 1, 2, 100];
array.shift();
console.log(array);
// [1, 2, 100]
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2:配列の末尾を削除する
Array.prototype.pop()で配列の末尾の要素を削除できます。popメソッドで取り除いた要素が返り値として返されます。以下はサンプルコードです。
JavaScript
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let array = [0, 1, 2, 100];
array.pop();
console.log(array);
// [0, 1, 2]
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3:指定した位置から一つ以上の値を削除する
Array.prototype.splice()で配列から位置を指定して要素を削除できます。第1引数に配列の位置、第2引数には削除したい要素数を指定します。以下はサンプルコードです。
JavaScript
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let array = [0, 1, 2, 100];
array.splice(1, 2);
console.log(array);
// [0, 100]
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4:配列の全要素を削除する
Array.prototype.splice()で全要素の削除ができます。やり方は、spliceの第1引数に0のみを指定します。0だけを指定することでまとめて全ての要素が削除されます。
JavaScript
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let array = [0, 1, 2, 100];
array.splice(0);
console.log(array);
// []
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- システム
エンジニア - JavaScriptの配列へ要素を追加する方法には、さまざまなものがあるのですね。
- プロジェクト
マネージャー - そうですね。だからこそ、適切な方法を選ぶことが大切です。
JavaScriptを使って取得した要素を追加してみよう
JavaScriptで要素を取得した後、任意の場所に追加するには、以下のようなJavaScriptコードでできます。
HTML
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<ul id="sample-1">
<li>アイテム4</li>
<li>アイテム1</li>
<li>アイテム2</li>
<li>アイテム3</li>
</ul>
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まず移動したい要素と、移動先の要素を取得します。
JavaScript
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let targetElem=document.getElementById("sample-1").firstElementChild; //移動対象の要素
let toElem=document.getElementById("sample-1").lastElementChild; //移動先の要素
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次に、移動先の要素の後ろに移動対象の要素を追加します。
JavaScript
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toElem.parentNode.insertBefore(targetElem, toElem.nextSibling); //移動
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結果は以下のようになり、要素の移動(追加)ができます。
HTML
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<ul id="sample-1">
<li>アイテム1</li>
<li>アイテム2</li>
<li>アイテム3</li>
<li>アイテム4</li>
</ul>
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