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SSL化の5つのメリットとは?SSL化されていないサイトのリスクも解説

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SSL化の5つのメリットとは?SSL化されていないサイトのリスクも解説
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    システム
    エンジニア
    いまSNSやパソコン、携帯電話はインターネットと繋がっている時代なので、セキュリティが大切ですが、インターネットでの回線を暗号化する技術のSSLはメリットばかりなのですか?
    プロジェクト
    マネージャー
    SSL化をすることはメリットばかりではありませんが、紹介するSSLは私たちや顧客の情報を守るために重要なツールです。メリット、デメリットをよく考えて活用すると良いでしょう。

    SSLとは

    スマートフォンやWi-Fiの普及で、どこでもSNS・パソコン・携帯電話からインターネットと繋がっている時代になりました。このような便利な時代ですが、常にネット環境にアクセスできる時代だからこそ個人情報などのセキュリティを大事にしなければなりません。

    SSLという単語は聞いたことがあるかもしれませんが、SSLの意味を理解している方は意外と少ないはずですので今回はSSLの内容やメリットなどについて紹介します。

    暗号化の仕組み

    SSLとはSecure Sockets Layerの頭文字をとったもので、インターネットでの回線を暗号化する技術のことです。簡単に説明するとSSLを利用することによって、ユーザー間で利用されるブラウザとサーバーの間の通信が記号のようなもので暗号化されるということです。

    これによって、回線をみた第三者も通信が暗号化されているので、その個人を特定するということができないという仕組みになります。

    SSLが普及した理由

    冒頭で説明したように今の時代、いつでもどこでもインターネットにつながることができ、ネット環境があるのが当たり前になっています。そのような環境で誰でもホームページを作ったり、アフィリエイトを実行することができます。

    個人や企業でホームページやサイト・ブログを作成することで注意しなければならないのが、情報の保護です。だれでも簡単にサイトを作れるということはそれだけ、情報の保護にも注意すべきということになります。このような時代背景からSSLが普及していきました。

    SSL対応を見分けるポイント

    現在多くのウェブサイトが常時SSL化されている傾向にありますが、SSL化されているかの見分け方が分からない方も多いはずです。SSL化されているホームページは、ブラウザ上のアドレスのURLがhttpsで始まっています。

    グーグルクロームやFirefoxなどの検索ブラウザで見分ける方法は、アドレス左上の鍵マークなどをクリックしてみると「安全な接続」や「保護された接続」と表記されるのでこちらでも見分けることが可能です。

    SSL化の5つのメリット

    誰でも簡単にネット環境にアクセスでき便利な反面、情報漏洩の危険性が高くなっている現代社会にとってSSL化を構築することのメリットは多く存在します。

    SSL化のメリットは単純にセキュリティを強化するだけでなく、SEO対策などもあります。下記にSSL化を構築することのメリット5つを詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。

    SSL化のメリット1:SEO効果が期待できる

    SSL化のメリット1つ目としてSEO効果が期待できるということです。SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字をとった単語で、その名の通り検索エンジンの最適化という意味です。

    商品を販売する場合や、アフィリエイトで広告収入を得る場合にはこのSEOを意識しなければなりません。

    検索エンジンで上位に位置するためには、SEO対策が重要になります。そのためにSSL化をしてサイトの信用度を向上させないとアクセスされないというわけです。

    SSL化のメリット2:セキュリティの強化

    次のメリットはセキュリティの強化です。

    SSL化すると通信が暗号化され情報が特定されることはなくなり、セキュリティ強化につながり、なりすまし防止や信頼確保が出来ます。グーグルではユーザーを保護するために、SSL化していることが検索結果の上位にくる基準にしているほどです。

    SSL化のメリット3:通信を暗号化することで個人情報の入力も安心

    SSL化のメリット3つ目として、通信を暗号化することで個人情報の入力も安心できるという点があります。インターネットショッピングをする際や何かを予約する際にはほとんど個人情報を入力しますので、SSL化すると注文や資料請求などの問い合わせも安心になります。

    SSL化をしていないと名前・住所・年齢などの個人情報が筒抜けになってしまい、身に覚えのないダイレクトメールの請求が来てしまう可能性がありますので、個人情報保護の観点からSSL化は重要です。

    SSL化のメリット4:データの不正な修正リスクが減少

    SSL化のメリット4つ目は、データの不正な修正リスクが減少するという点です。

    データの不正な修正とは例えば、企業や自治体の振込口座番号の書き換えなどです。SSL化をすればブラウザとサーバは暗号化され、仮に誰かがデータを口座番号などのデータを書き換えても、書き換えを発見することができます。

    SSL化のメリット5:個人情報に関する確認が容易になった

    SSL化のメリット5つ目は、個人情報に関する確認が容易になるという点です。

    認証局から発行されるSSLサーバ証明書は、サイトを運営している運営者の実在性を証明しています。サイトを運営する企業や組織の本物のWebサイトである証明になるので安心して閲覧することができるようになります。

    SSL化の6つのデメリット

    SSL化の内容とメリットについて紹介してきましたが、SSL化をすることはメリットばかりではありません。

    費用が発生する可能性はありますし、それなりに知識も必要になります。次にSSL化のデメリットを6つほど紹介します。

    SSL化のデメリット1:Webサーバの知識が必要

    SSL化のデメリット1つ目は、Webサーバの知識が必要という点があげられます。

    SSL化をするとhttpからhttpsになりますがhttpsにする際に設定は自ら行わないといけませんし、その他のソフトやアプリの設定変更が必要になる場合があります。そのような設定に対応できる知識が必要というわけです。

    SSL化のデメリット2:リダイレクト作業が必要

    SSL化のデメリット2つ目としてリダイレクト作業が必要という点が挙げられます。リダイレクトとはhttpからhttpsに変更するという作業で、正しい方法でリダイレクト設定が出来ないと検索順位にも影響が出てしまうリスクがあります。

    正しい知識がないと知らないうちに検索順位が下がる可能性があるのでこの点は注意が必要です。

    SSL化のデメリット3:費用がかかる場合がある

    SSL化のデメリット3つ目は費用がかかる可能性がある点です。SSL化は基本的に無料でできますが、WEBの知識が浅くSSL化が出来ない場合などはサポート付きの有料サービスを利用する方が早く安全な場合があります。

    有料と無料の違いは基本的にサポートの有無だけですので、暗号化の強度や安全面に違いはありません。

    SSL化のデメリット4:Webサイトの表示スピードが遅くなりやすい

    SSL化のデメリット4つ目としてWebサイトの表示スピードが遅くなりやすい傾向にあります。これはSSL化することによってサーバーの能力が向上しているのですが、対応するパソコンによっては暗号化することに遅くなる場合があるということです。

    上記のように表示スピードが遅くなることは最近ではあまりありませんが、考えておかないといけないデメリットではあります。

    SSL化のデメリット5:ホームページへの攻撃は防げない

    最後に紹介するSSL化のデメリットは、ホームページへの攻撃は防げないという点です。SSL化をするかどうかに関わらず、ホームページは常に何かしら攻撃のリスクを伴なっています。

    SSL化をすることで通信が暗号化されるので、セキュリティーは向上しますがそれでもホームページは何かしら攻撃を受けるリスクはあります。

    SSL化のデメリット6:ソーシャルボタンのカウントがリセットされる

    SSL化することによって「http」から「https」へ移行することになります。そのため全く別のサイトとして扱われるようになり、TwitterなどのSNSでのシェアがすべてなかったことになってしまいます。

    過去の記事などが再び爆発的にシェアされることはほぼないので、閲覧者のサイト滞在時間などに影響が出る恐れがあり、サイトを運営していくうえで大きなデメリットになります。

    SSLの認証レベル3つ

    SSL内容やメリット・デメリットについて紹介してきましたが、SSLには認証レベルというものが存在します。SSL化してやり取りを行うためにはSSLサーバ証明書を取得してサーバを設定する必要があります。

    この証明書が認証レベルです。認証レベルは3種類ありますので、下記にそれぞれ紹介します。

    SSLの認証レベル1:ドメイン認証型

    SSLの認証レベル1つ目はドメイン認証型です。これは簡単にいうと、ドメイン名の持ち主を確認することが可能な素早く発行することができるSSLの認証で、このドメイン認証型のメリットは3種類の認証レベルのなかで一番安くて取得がしやすい点にあります。

    個人でブログやサイトを作成したい方にはおすすめの認証レベルになります。

    SSLの認証レベル2:EV認証型

    次に紹介する認証レベルはEV認証型です。このEV認証型は3種類の中で信頼性が一番高いSSLサーバ認証になり、緑色のアドレスバーが表示されてサイトやサイト管理者の信頼性が明示することができます。

    このEV認証型が使われるのはクレジットカードや銀行の口座など重要度が高い項目を入力する際に活用される認証レベルです。

    SSLの認証レベル3:企業認証型(OV)

    SSLの認証レベル3つ目は企業認証型(OV)です。これはドメイン認証に加えてWEBサイト運営会社が本当に実在しるかを証明するためのSSLサーバ認証レベルになります。運営企業の有無が確認できるのでドメイン認証型よりも信頼性は高くなります。

    企業の登録やネットショッピングを入力するフォームを更新や実装する場合にはこの企業認証型(OV)がおすすめです。

    SSL化されていないサイトのリスク

    SSL化されていないサイトはユーザーだけでなく運勢者にもリスクがあり、最悪の場合サイト自体を手放すことになります。

    そうならないためにもSSL化されていないサイトのリスクについて解説いたします。

    ユーザー側のリスク

    ユーザー側の大きなリスクはログイン情報や決済情報が盗まれてしまうリスクが挙げられます。

    ウェブサイトなどでクレジットカードなどの情報が盗まれてしまえば勝手にカードを利用されてしまう原因になるので大きなデメリットになってしまいます。

    企業側のリスク

    サイトを閲覧している人だけでなく、サイトを運営している人間の個人情報なども盗まれてしまう可能性があります。

    また、SSL化されてないサイトは標的にされやすく、個人情報を盗むための場所として活用されてしまう原因にもつながります。

    システム
    エンジニア
    SSLにはドメインの認証レベルもあるのですね。
    プロジェクト
    マネージャー
    SSLは私たちや顧客の情報を守るために重要なツールになりますので、理解を深めていきましょう。

    SSLのメリットについて知ろう!

    現代社会はほぼ全ての人がスマートフォンを持っており、いつでもどこでもネット環境に繋がることが可能です。また公共の施設や飲食店などでもWi-Fiも整っておりネットインフラは必要不可欠になっています。

    このような現代社会では個人情報やサイトの信頼性はとても重要になっています。今回紹介したSSLは私たちや顧客の情報を守るために重要なツールになりますので、今回紹介したメリット・デメリットを考えて御活用ください。

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