
FuchsiaOSとは?特徴4つとモバイルOSの現状をご紹介!
目次
Fuchsiaとは
Fuchsiaとは、オペレーティングシステムの1つです。今回は、このFuchsiaというオペレーティングシステムに関して、概要や特徴などを説明していきます。また、他のオペレーティングシステムにはどのようなものがあるのかも網羅していますので、Fuchsiaだけでなくオペレーティングシステム全般に関して紹介する記事となっています。
名前の由来
Fuchsiaは、日本語でフクシア、フクシャ、フューシャなどと呼ばれています。このオペレーティングシステムの名前の由来は、Pink+Purpleからきていると言われています。PinkとPurpleはそれぞれ、Pink(ピンク)はマイクロカーネルをもとにしたアップル社が最初に試していたオペレーティングシステムのことで、Purple(パープル)がiphoneのコードネームです。また、Fuchsiaとはマゼンタという色にあたります。マイクロカーネルZirconの以前の名前がマゼンタでしたので、そこに由来しているとも言われています。
クロスデバイスOSを目指す
パソコンやスマートフォンなど複数のデバイスで問題なく使えるようにすることをクロスデバイスと呼びます。2016年から新しいオペレーティングシステムであるFuchsiaを開発しているGoogle社では、クロスデバイスとして活用できるようにFuchsiaを開発しています。
オペレーティングシステムとは
Fuchsiaは、Google社が作っているオペレーティングシステムです。では、そもそもオペレーティングシステムとはどのようなものなのでしょうか。オペレーティングシステムとは、英語でoperating systemと書き、OSと略されて記載されていることも多々あります。オペレーティングシステムのオペレーティングの意味は作動です。オペレーティングシステムというのは、コンピュータのシステムソフトウェアなどを作動、運用するということになります。
Fuchsiaの特徴4つ
FuchsiaはGoogleが開発しているオペレーティングシステムです。2016年から開発しているこのオペレーティングシステムには大きく分けて4つの特徴があります。Fuchsiaの特徴別に項目を作りましたので、見ていきましょう。
特徴1:マイクロカーネル採用
FuchsiaはマイクロカーネルのZirconと呼ばれるオペレーティングシステムを採用しています。マイクロカーネルのZirconの特徴は、Google社が目指しているクロスデバイスOSを可能にするものです。マイクロカーネルをFuchsiaに採用することで、デバックが楽にできたり、システム全部を留めないでもアップデートができたりといったメリットが生まれます。
特徴2:0からモバイル用に設計
Fuchsiaはクロスデバイスを目指して開発されているFuchsiaです。名前の由来であるPink+Purpleから考えると、モバイルを念頭にFuchsiaは開発されている傾向もあります。また、Google社はFuchsiaについて発表当初より、IoT向けの新しいオペレーティングシステムで、メモリーがたったの数キロバイトで動くといっているところから、スマホ向けの設計ではないかと言われています。
特徴3:非POSIX互換
Google社は、今までLinuxカーネルをオペレーティングシステムに採用していました。このLinuxのオペレーティングシステムは、POSIX(ポジックス)というLinux系のオペレーティングシステムの標準規格です。今回のFuchsiaはこのLinuxOSの標準規格であるPOSIXと互換性がないオペレーティングシステムとなっています。
特徴4:オープンソースである
Fuchsiaの特徴のひとつは、オープンソースであるということです。オープンソースというのは、誰もが利用できるようにコードがオープン・公表されているものです。商業的、非商業的に問わず、Fuchsiaのソースコードを使ってソフトウェアを開発することが可能になるため、多くの人に使われるオペレーティングシステムになる可能性があります。
モバイルOSの現状
モバイルあるいはスマートフォンに使われるOSはどのようなものが使われているのでしょうか。ここではiPhoneなどで知られるオペレーティングシステムiOSと、他のスマートフォンで使われるOSのAndroidについて項目に分けてご紹介します。
iOS
iOSとは、アップル社が提供開発しているオペレーティングシステムのこと、ハイブリッドカーネルという種類になります。2020年現在はバージョン13が最新のOSとなっています。このiOSはiPhoneなどの携帯電話につかわれているほか、iPadの一部モデルにも採用されているシステムです。
Android
Androidというオペレーティングシステムは、iOSに次いで日本でシェアされているOSです。このOSは、Linuxカーネルをベースに開発されたもので、Googleによって販売されています。カーネルの種類は、モノリシックカーネルと呼ばれ、2020年現在はAndroid10が最新です。開発されたアンドロイドをベースに、テレビ、ウェアラブルOSなども開発されています。
Fuchsiaの利用例
Googleによって開発されているFuchsiaはオープンソースということもあり、広く利用される可能性を秘めています。そんなFuchsiaは現在どのように利用されているのでしょうか。Googleではどのように活用していくかを公式発表していませんので、あくまで予測ですがどのように使われるのかを見ていきましょう。
セキュリティのアップデート
Androidと比較すると開発中のFuchsiaはセキュリティ対策が充実したオペレーティングシステムとなっているので、アップデートがスムーズになると言われています。まだ、現在使われているOSと言え替わる可能性もあるので、Androidがもっていた問題点が改善されスムーズなアップデートができるのではという期待が高まっています。
スマートスピーカーに搭載
Fuchsiaはどのように利用されるのか、公式な発表がない状態ですがスマートスピーカーに組み込まれるのではないかと言われています。スマートスピーカーというのは、AIスピーカーともよばれているので、音声に反応して情報検索、音楽再生などをしてくれるスピーカーのことを指します。
Android OSはFuchsiaに置き換わる?
Fuchsiaは、2016年から開発されているオペレーティングシステムです。2017年度あたりになにか大きな発表があるといわれていましたが、何もありませんでした。このFuchsiaはGoogle社によって開発されているため、現在Google社が販売しているAndroidOSの後釜になるのではないかと言われています。ただし、何も発表がないので憶測に過ぎません。
Fuchsiaの利用方法は公式に発表されていない
先ほども述べたように、2017年度に大きな発表があるかと注目を浴びたFuchsiaです。しかしながら、現在も開発中で、どのように利用していくのかはわからない状態です。開発している会社がGoogleということもあり、既存のOSと入れ替わるのではないかと推測されています。
Fuchsiaについて理解しよう
現在開発途中のOSですがオープンソースで誰もがアクセスが可能です。Google社が開発しているということもあり、現在のAndroidの次のOSとして広く使われるのではないかという話も出ています。どうなるかわからないOSだけに、今後もFuchsiaから目が離せません。今後、プログラミングやコンピュータのテック関連に興味がある人は定期的にニュースをチェックしていきましょう。