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オラクルマスターを取得するメリット3つ|試験を受ける際の注意点とは

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オラクルマスターを取得するメリット3つ|試験を受ける際の注意点とは
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    オラクルマスターとは

    オラクル社の「Oracle Database」は、今なお世界で高いシェア率を誇っているデータベースです。このオラクルデータベースの管理スキルを証する為のエンジニア向けのベンダー(民間)資格がオラクルマスター試験です。ゴールドグレード以上は世界でも通用する資格となっています。2020年1月から資格体系が大きく変更され、受験しやすくなりました。

    受験難易度

    オラクルマスターのDBA資格は4つのグレードに分かれており、製品を扱ったことがない初心者では、基礎的な内容の「ブロンズ」でも膨大な勉強をする必要があります。実際に運用に携わっている人なら、ブロンズで10~20時間ぐらいの勉強で取得できます。シルバーでは、データベース管理で必要となる基本的なSQLの知識も問われます。ゴールド以上は、独学での取得はかなり難しいでしょう。オラクル社が提供するさまざまなコースを受けることも、選択肢のひとつに入れてみてください。

    平均的な受験者数

    日本オラクル社から、受験者数は公表されていません。日本でのオラクルマスターの保有者は、全体で26万人以上です。オラクルデータベースについてすべての知識や技能を持っていると認められる最高グレードのプラチナの保有者は、日本全体でも数十人程度しかいません。

    オラクルマスターを取得するメリット3つ

    資格試験の勉強をする大きなメリットは、内容を効率よく体系的に学ぶことができることでしょう。またオラクルマスターは国外で行われている試験と連携しており、日本でゴールド以上に認定されれば、同時にそちらの資格も取得できます。国内外でデータベース運用者として認められている資格です。

    取得するメリット1:国内トップシェアのデータベースを扱える

    最近では「MySQL」などさまざまなデータベースソフトが出そろってきたとはいえ、オラクルデータベースは日本でも高いシェアを誇っています。官公庁や大手の企業などのかなりの組織が採用しています。オラクルマスターは、このデータベースを管理する能力をアピールできる資格なのです。

    取得するメリット2:RDBの仕組みが理解できる

    RDBとは「Relational Database」の略語であり、関係データベースと訳されています。Accessのクエリを扱ったことのある方ならイメージしやすいかと思いますが、属性ごとに集められたデータの関連性を定義付け、表(テーブル)として示すことで、複雑なデータを扱えるようにする手法です。このRDBは、オラクルのデータベースをはじめとする中小規模のデータベースシステムの主流になっています。オラクルマスター取得の為の勉強をすることで、仕組みを深く、きちんと理解することができるようになるでしょう。

    取得するメリット3:SQLの基礎が身に付く

    SQL(Structured Query Language)は、RDBの管理を行う為の人工言語のひとつで、オラクルを始めさまざまなデータベースで使用されています。テーブル(表)の追加や変更、関連性の定義付けなどをする際に「命令文」として用いられるのです。オラクルマスターの資格取得の勉強をすることで、このSQLの基礎を身に付けることができます。2020年1月からは開発者やデータアナリスト向けに、SQLのスキルを証明するSQLのシルバーグレードが取得できるようになりました。

    オラクルマスターにおけるグレード4つ

    オラクルマスターにおけるDBA(Database Administrator)の資格には、4つのグレードがあります。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナと難しくなっていきますが、2020年からはゴールドで必須だったセミナーの受講がなくなり、挑戦しやすくなりました。また、以前は製品のバージョンごとの認定資格だったのですが、2020年から資格名に西暦が入るようになりました。例:ORACLE MASTER Bronze DBA 2019

    オラクルマスターにおけるグレード1:ブロンズ

    オラクルマスターDBAのブロンズグレードは、すべてのITエンジニアに必要なデータベースに関する基礎知識を有することを証明します。オラクルデータベースのアーキテクチャや構成に関する重要な用語を理解し、日常的な運用の基本を理解していることを証明するものです。ブロンズグレードは日本のみで通用する資格なので、ご注意ください。

    試験名Bronze DBA Oracle Database Fundamentals (Available only in Japan)

    受験料(税抜) 26,600円(2020年4月現在)
    出題形式 選択問題
    試験時間 120分
    出題数 70問
    合格ライン 65%

    オラクルマスターにおけるグレード2:シルバー

    オラクルマスターのシルバーグレードは、運用担当者向けの資格であり、日常的な運用管理を行うスキルがあることが証明します。通常の運用管理を担当する場合は、こちらのグレードで十分です。インスタンスの管理やネットワークの設定、記憶域の管理、セキュリティの管理など運用タスクについての知識や、SQLによるデータアクセス、オブジェクト管理などの知識を問われます。データベースの基礎を完全にマスターしている方は、ブロンズをとばしてシルバーグレードからの受験でもいいでしょう。シルバーグレードも日本のみで通用する資格なので、ご注意ください。

    試験名Oracle Database Administration I

    受験料(税抜) 26,600円(2020年4月現在)
    出題形式 選択問題
    試験時間 150分
    出題数 90問
    合格ライン 60%

    オラクルマスターにおけるグレード3:ゴールド

    データベース管理者として、運用担当者などに状況に合わせた提案や助言を行うスキルがあることを証明します。シルバーグレードで認定された運用管理スキルに加えて、RMANによるバックアップ・リカバリや複製、マルチテナント環境の構成・管理全般、またインストールやパッチ適用といった技術要素を理解していることが証明されます。海外でも通用するグローバルな資格である「Oracle Database Administration Certified Professional」にも同時認定されます。

    試験名Oracle Database Administration II

    受験料(税抜) 26,600円(2020年4月現在)
    出題形式 選択問題
    試験時間 150分
    出題数 85問
    合格ライン 57%

    オラクルマスターにおけるグレード4:プラチナ

    オラクルマスターのプラチナグレードである「ORACLE MASTER Platinum DBA」については、2020年4月現在、詳細が決まっていません。製品バージョン12cに対応する試験が続いていますので、そちらでご紹介します。細分化された数十ものクラスから、任意の2クラスを受講することが必修となっています。受講方法もバーチャルなものも含め、選択可能です。履修完了後、実技試験に合格しなければなりません。データベース管理者に不可欠な一連のスキルを保有している、経験豊かなデータベース・エキスパートであることが証明されます。プラチナグレードを持つ社員がいることが、企業の看板となりうるほどの資格と言われています。

    試験名ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c 実技試験 (Oracle Database 12c Certified Master Exam)

    受験料(税抜) 238,000円(2020年4月現在)
    出題形式 実技試験
    試験時間 2日間
    合格ライン 全体で59.95%

    オラクルマスターの試験を受ける際の注意点2つ

    オラクルマスターの資格試験を受ける際の注意点をご案内します。2020年から大きく変わっている部分もありますので、よくご確認ください。今の時代のデータベース管理者に必要なスキルが見直された結果、グレードの体系が見直され、必要な試験科目や履修コースが削減されたりしています。

    受ける際の注意点1:ゴールド以上を受けるときは前のグレードを取得する

    オラクルマスターのゴールドグレードの試験を受験するためには、シルバーグレードの認定資格を保有していることが必要です。同じように、プラチナを受験するためには、ゴールドの資格を持っていることが条件です。ブロンズとシルバーはいつでも受けることが可能で、どちらもひとつの試験に合格すれば認定資格がもらえます。

    ブロンズDBAがシルバーDBAの前提から外れた理由

    2019年までは、オラクルマスターのシルバーグレードの試験を受ける際には、ブロンズの資格を持っていることが受験の前提条件でした。しかし、2020年からは初めからシルバーを受験することが可能となりました。オラクルマスターの公式サイトによると、新しい資格「Silver DBA」には「Bronze DBA」の内容が含まれているので、ブロンズ資格保有という条件を外したそうです。※下記リンクサイトのページの下のほうにあります。

    受ける際の注意点2:基本的なSQLの知識も必要

    代表的なRDB(関係データベース)であるオラクルデータベースを運用するには、基本的なSQLの知識も欠かせません。データベース管理システムへの管理、データベースやシステムの変更などの命令はこの言語を通してなされます。オラクルマスターのシルバーグレードの試験範囲には簡単なSQLの知識が含まれていますが、より体系的に学びたい場合は、ぜひ「ORACLE MASTER Silver SQL 2019」の取得も目指しましょう。

    オラクルマスターの試験の受け方2つ

    オラクルマスター試験は、各種コンピュータ試験を提供しているピアソンVUE社が独占しており、そちらに申し込みをします。オラクルマスターの公式サイトからアクセスすることができますので、ご確認ください。プラチナの実技試験だけは、申込先がオラクルユニバーシティのコールセンタとなります。ピアソンVUE社は、イギリスの運転免許、アメリカの医療従事者向けの試験なども扱っている会社です。

    試験の受け方1:試験への基本的な申込方法

    オラクルマスター試験は、ピアソンVUE社へ申し込みをします。お支払いは、試験予約時にピアソンVUE社へ直接支払うか、オラクルユニバーシティが発行する「受験チケット」で支払います。※ 「OPNパートナー割引」を適用することが可能ですが、受験チケットをご利用いただく必要があります。再受験の無料キャンペーンなどもありますので、定期的にチェックをしてみてください。

    試験の受け方2:試験の会場となる場所

    オラクルマスター試験は、全国にあるピアソンVUE社テストセンターでの受験が可能です。下記リンクから、住所検索してみてください。受験可能な日や時間はテストセンターによって異なります。受験予約時に、都合のいい会場や時間を選択することができます。

    オンライン試験の場合

    オラクルマスター試験はオンライン受験も可能です。インターネット経由で受験する、試験監督不在の試験です。都合のよい時間にどこからでも受験できるので、とても便利です。ただ試験時間が長いので、環境には気を使いましょう。申込み後、48時間以内に受験開始する必要があるので、注意も必要です。

    オラクルマスターの資格を取得しよう

    多くの企業で採用されているオラクルデータベースを極めることのできる、オラクルマスターの資格試験についてご紹介してきました。日常の運用をこなせるシルバー、リカバリなどトラブル時にも対応できる管理者の為のゴールドなど、グレードが上がるごとに使いこなせる機能が確実に増えていきます。実務に即した内容で、就職や転職の際に役に立つことはもちろん、企業のバックアップを受けて取得できる機会も多い資格です。エンジニアとしての幅を広げるためにも、ぜひオラクルマスターの取得にチャレンジをしましょう。

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