CaaSには「Car as a Service」(サービスとしての車)や「Computing as a Service」(サービスとしてのコンピューティング)、そして「Crimeware as a Service」(悪意あるネットワーク攻撃を代行するサービス)などの意味もありますが、ここではITエンジニアに関係する「Container as a service」について説明していきます。
目次
CaaS(カース)の概要
前文で述べましたが、CaaSは「Container as a service」の略称です。
コンテナとは港に積み下ろしされるコンテナと同義で、運輸業界ではコンテナを使うことで荷物を標準化して業務効率をアップしています。
IT業界で言う「コンテナ」「コンテナ化」とは、OS上に隔離された環境を構築することやその技術などのことで、環境を構築する工数を減らすために行います。
CaaSはその「コンテナ」のために様々なサポートを行う機能やサービスのことです。
CaaSのサービス例
CaaSを語るうえで欠かせないのがDockerとKubernertesです。
・Docker
元々CaaSを提唱し、展開したのがDocker社です。
IT業界で単に「Docker」というと、軽量なコンテナ型のアプリケーション実行環境のことを指すことが多いのではないでしょうか。
・Google Kubernetes Engine
Kubernetesとは元々Google社が開発したコンテナを運用するためのプラットフォームです。
Kubernetesについては「Azure Kubernetes Service」(マイクロソフト社)、「Amazon Elastic Container Service for Kubernetes」(Amazon社)などでも使われています。
CaaSの特徴
従来の仮想化では、アプリケーションを動かすためにアプリケーションに合わせた仮想サーバと仮想OSが必要でした。
現在はコンテナを使えば仮想サーバや仮想OSが必要ありません。
しかし、複数のコンテナを組み合わせて大規模な環境を構築するには、また別の苦労をしなければいけません。
CaaSはコンテナを複数立ち上げることを前提とした様々な機能を多数揃えているため、その苦労を大幅に軽減できます。
一方で、CaaSを扱うにはDockerやKubernetesに詳しくなる必要があるので、勉強や慣れが必要です。
CaaSをうまく使えば業務を大幅に効率化できるかも
CaaSはコンテナに関するサービスです。
コンテナ化によって業務の効率をアップさせることが可能ですが、それをさらにサポートするのがCaaSの役割です。
事前の学習や慣れが必要ですが、使いこなせば業務の強い味方となるでしょう。
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