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ゲーム業界とは
ゲーム業界とは、ゲームソフトやゲーム機を開発し、販売する製造業です。現在までに生産されているゲームの分野はさまざまで、家庭用ゲーム機などのパッケージソフトから、パソコンやスマホでも遊べるオンラインゲーム、GREEなどのガラケーのゲーム、そしてゲームセンターにあるアーケードゲームと大きく4つに分かれています。中でも、オンラインゲームは、家庭用ゲーム機だけでなく、スマホやパソコンを使って気軽に遊べることから、マーケットの幅が広がってきている注目の分野です。
ゲーム業界の売上高
日本におけるゲーム業界の売上高は年々伸びており、2018年から2019年の売上では、5兆5600億円程を達成しています。(主要企業34社合計)これは、過去6年間で最も高い数字です。特に、2017年に任天堂のSwitchがリリースされてからは、右肩上がりで伸びています。常にトップに上がっているゲーム企業は、ソニーと任天堂です。この2社だけは桁違いの売り上げを出しています。
ゲーム業界に就職するには?
ゲーム業界に就職するには、まず自分が行きたい業界分野を決める必要があります。例えば、SwitchやPS4などの家庭用ゲーム機やソフトに関わりたい場合は、パッケージソフトの分野にターゲットを絞ります。反対に、PUBGなどのスマホオンラインゲームであれば、オンラインゲームの分野を選択します。分野を選択したら、入りたい企業を絞ることも重要です。パッケージソフトの分野に行きたければ、常に売上高がトップの任天堂やソニーなどの大企業は外せません。
ゲーム業界の知っておくべき大手企業8つ
日本の多くの大手ゲーム企業は、誰もが一度は聞いたことがあるほど知名度も認知度も高く認識されています。現在までに日本では、約2000のゲーム企業がゲーム業界に存在していますが、このように大きく活躍している企業はごくわずかです。今回は、そんな中から外せないゲーム企業を8つご紹介します。
1:ソニー株式会社
ソニーは2019年度の売上高約2兆2240億円と言われています。基本的には、家庭用ゲーム機やソフトの開発、販売を行っています。1994年から発売を始めた「プレイステーション」のシリーズは、発売当初から爆発的な人気を得ました。今では世界でも知らない人はいないと言えるほど人気です。中でも「プレイステーション2」は、1億5000万台を売り上げ、「世界で最も売れたゲーム機」の1つとして記録されるほど人気でした。そして、昨年2019年には、2020年の冬に「プレイステーション5」を発売することも発表し、今後の動向が更に注目されている企業です。
2:任天堂株式会社
「ニンテンドーDS」や「Switch」でお馴染みの任天堂は、2019年売上高約1兆200億円と言われています。任天堂は家庭用ゲーム機とソフトの開発、販売の他に、トランプや花札などの玩具の製造販売も行っています。さまざまなゲーム企業の中でも、特に任天堂の認知度や知名度は、ソニーと同じほど高い傾向があります。その理由として、「マリオ」などの親しみやすいキャラクターが昔から定着していることが考えられます。また、「どうぶつの森」など、幅広い年齢層が楽しめるゲームを長年リリースし続けているのも1つの理由でしょう。このように、任天堂はソニーとは違った独自の路線で人気を維持し続けています。
3:株式会社スクウェア・エニックス
スクウェア・エニックスは、主にゲームソフトの開発、販売を行っているゲーム企業です(2019年売上高2045億9600万円)。また、漫画雑誌などの出版も行っています。2003年に、旧エニックス・旧スクウェアが合併してから現会社が誕生しました。有名なソフトは「ドラゴンクエスト」や「キングダムハーツ」そして「ファイナルファンタジー」などのRPGゲームが多く、独特な世界観で人気を誇っています。
4:株式会社バンダイナムコエンターテインメント
バンダイナムコエンターテインメントは、家庭用ゲームソフトの制作や開発を行っているゲーム企業です。2019年の売上高約3340億円と言われている一般的に知名度の高いゲームソフトは、「太鼓の達人」「機動戦士ガンダム」「アイドルマスター」などですが、今までにかなりの数のゲームをリリースしてきている企業です。特にアニメに関するゲームソフトを得意としています。2019年1月に発売した「「ドラゴンボールZ KAKAROT」は、既に200万本を売り上げるほど人気です。
5:株式会社カプコン
カプコンは、ゲームセンターにあるアーケードエームや家庭用ゲームソフトを開発、販売しているゲームメーカーで、2019年度の売上高約829億円と言われています。主な代表作は、「バイオハザード」や「モンスターハンター」そして「ロックマン」などです。特に2018年に発売された「モンスターハンター:ワールド」は、世界で約1490万本の売り上げを突破するほど人気が出ました。次いで、2009年に発売された大人気ホラーゲームシリーズ「バイオハザード5」も現在までに約760万本を売り上げています。
6:株式会社コロプラ
株式会社コロプラは、基本的にオンラインゲームの開発や運営を行っているゲーム企業で、2019年度の売上高約457億円と言われています。代表的なゲームは、昨年2019年に累計ダウンロード数500万台を突破した「ドラゴンクエストウォーク」などです。通常のドラゴンクエストのように、ユーザーが歩きながらモンスターを倒していけることで爆発的な人気を得ました。
7:株式会社ネクソン
株式会社ネクソンは、主にパソコンやスマホ向けのオンラインゲームを開発、配信しているゲーム会社で、2019年度の売上高約2537億円と言われています親会社は韓国の「エヌエックスシー・コーポレーション」です。主な代表作は、ほのぼの系MMORPGゲーム「マビノギ」や「テイルズウィーバー」、そして「メイプルストーリー」などです。無料でアバターを作って、仮想空間で遊べるゲームを得意としています。
8:株式会社サイバーエージェント
株式会社サイバーエージェントは、ネットサービス「Ameba」を運営している日本の会社で、2019年度の売上高1,461億円と言われていますオンラインゲームを中心に作っており、「ガールフレンド(仮)」や「ピグライフ〜ふしぎな街の素敵なお庭〜」などを中心に運営しています。
ゲーム業界を学ぼう!おすすめの書籍3つ
ゲーム業界のことは、書籍でも詳しく知ることができます。特に書籍では、ネット上でなかなか見ることのできないゲーム業界人のお話も読めるため、詳しい事情について知りたい方は書籍もおすすめです。ここでは、ゲーム業界のことをよく知れる3つの書籍をご紹介します。
書籍1:ゲームの今 ゲーム業界を見通す18のキーワード
この書籍は、現在のゲーム業界がどのような状況なのか、そして将来の方向性について、各分野のゲーム業界人が詳しく論じています。ゲーム業界の本当の現状を知りたい、そんな方におすすめの書籍です。
書籍2:ゲーム業界の歩き方
ニンテンドーDSからSwitchなど、大人気携帯ゲーム機の開発に大きく関わった故・岩田聡社長から各ゲーム企業社長等々のインタビュー付きというかなり貴重な書籍です。日本のゲーム業界・ゲーム企業のリアルな話が知りたい方におすすめでしょう。また、海外ゲーム企業のElectronic Artsのお話も読むことができます。
書籍3:ゲームプログラマーになる前に覚えておきたい技術
この書籍は、タイトル通り、ゲームプログラマーとして知っておくべき技術を詳しく解説しています。内容は、著者が実際に体験したセガでの新人教育カリキュラムを元に作られています。まさに、ゲーム業界の現場で働きたい方にはおすすめの書籍です。
ゲーム業界への理解を深めて今後の動向を探ろう!
今回は、日本のゲーム業界について詳しくご紹介しました。日本のゲーム企業は、世界の市場でも常に注目されるほど知名度も認知度も高く、世界中のファンから絶大な人気を誇っています。これからゲーム業界を目指したいという方は、ぜひ、日本のゲーム業界のことをよく知ってから挑戦してみてください。
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