目次
プラットフォームの意味
システムにおけるプラットフォームとは、サービスなどを提供、運営するために必要な、共通の土台となる環境のことを意味します。たとえば、パソコンであればWindowsやMac、LINUXなどのオペレーションシステム(OS)がプラットフォームに該当します。
また、近年注目されているインターネットを経由してサービスやソフトウェアなどを提供するクラウドも、土台となるプラットフォームが必要となります。
インフラとの違いとは
インフラは正式名称を「インフラストラクチャー」といい、一般的には公共基盤としての電気や水道などを指します。プラットフォームもインフラも「基盤」という意味で使用される言葉ですが、インフラはより必要不可欠なものというニュアンスが強い言葉です。
そのため、プラットフォームがOSやハードウェアなどを指す一方で、IT用語としてのインフラはネットワークやサーバーなどの広い意味で使用されることが多くなります。
プラットフォームの4つの種類
IT用語としてのプラットフォームは、一般的なプラットフォームを区別するために「デジタルプラットフォーム」と呼ばれることもあります。また、システムやサービスを提供、運営するために必須なデジタルプラットフォームには、いくつかの種類があります。
ここではプラットフォームの4つの種類をご紹介しますので、どのようなプラットフォームがあるのか参考にしてみてください。
1:コンテンツを配信
1つ目にコンテンツを配信するコンテンツ配信型のプラットフォームがあります。たとえば、スマートフォン用アプリを配信しているアンドロイド用の「Google Play」やiOS用の「App Store」、他にも音楽を配信している「iTunes Store」などが該当します。
コンテンツ配信側のプラットフォームは有料コンテンツも多いことから、決済ができるようになっているという特徴があります。
2:クラウドサービスを提供
2つ目にクラウドと呼ばれるインターネットを介してさまざまなサービスを提供するクラウドサービス提供型のプラットフォームがあります。クラウドサービスを提供するプラットフォームとしては、AmazonのAWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなどが有名です。
提供されるサービスはストレージはデータベース、AI関連技術などさまざまです。
3:ソフトウェアを作動
3つ目にパソコンやスマートフォンで利用するソフトウェアのプラットフォームがあります。前述のようなOSはソフトウェアを作動させるためのプラットフォームです。
パソコンであればWindowsやMac 、LINUX、スマートフォンであればAndroidやiOSなどが該当しますが、モバイルOSはモバイルプラットフォームと区別して呼ばれることもあります。
4:オンラインサービスを提供
4つ目にインターネットの中でもWebで利用できるサービスを提供するオンラインサービス提供型のプラットフォームがあります。提供されるオンラインサービスは、アカウントを作成すると無料で利用できる点が特徴です。
たとえば、FacebookやTwitterなどのSNSやYouTubeなどのソーシャルメディアがオンラインサービスを提供するプラットフォームに該当します。
プラットフォーム戦略の意味
プラットフォーム戦略とは、複数の企業で提携して顧客へサービスを提供するためのプラットフォームを構築することです。さまざまな企業が参加することにより、顧客側から見ればプラットフォームそのものの魅力も高まります。
そのため、新規顧客の開拓や顧客の囲い込みなどが可能になるなどのメリットがあります。
プラットフォーム戦略を活用している5つのサービス
一般の消費者にもインターネットが広く普及したことにより、多くのプラットフォーム戦略が生まれることになりました。また、その中でもいくつかのプラットフォーム戦略は成功し、ビジネスとして大きく成長しました。
ここではプラットフォーム戦略を活用している5つのサービスをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:楽天市場
楽天市場は日本国内でも有数の、多くのオンラインショップを提供するプラットフォームです。楽天市場にはさまざまなジャンルのショップが出店しているため、ユーザーは楽天市場を利用するだけで、豊富な品ぞろえの中から商品を選ぶことができます。
楽天市場では自社製品を販売するというよりも、多くのパートナー企業に出店してもらうことによって、ショッピングサイトとして非常に魅力的なプラットフォームとなっています。
2:Amazon
Amazonは世界でも多く使われているネットショッピングサービスを提供するプラットフォームです。
Amazonはネットショップとしてもたくさんの人に使われていますが、企業や個人でもAmazonに商品を出品して販売できるようになっています。そのため、世界でも多く使われているプラットフォームだと言えるでしょう。
自社製品以外にもさまざまなジャンルの製品を販売することによって、顧客にとってより魅力的なサイトになっています。
3:Netflix
Netflixは世界規模の動画配信プラットフォームです。Netflixは他では見ることができないオリジナルコンテンツの制作や、レコメンド機能などの技術革新などにより成長しました。
特に独自コンテンツは大きなヒットを飛ばし、顧客満足度を高めた結果、当初はアメリカ国内のユーザーの支持を受けていたものが、現在ではアメリカ国内ユーザーを上回る数の多くの海外ユーザーによって支えられています。
4:Twitter
Twitterはツイートと呼ばれるテキストをいつでも投稿することができるプラットフォームです。全角140文字以内のテキストを呟いたり、画像や動画などを投稿したりできます。他のSNSと比べてリアルタイム性の高さに特徴があります。
日本でも近年ではTwitterをマーケティング戦略に利用する企業も多く、多くの企業や個人がTwitterを利用しています。
5:Facebook
Facebookはユーザー同士が本名で繋がるSNSの世界的なプラットフォームです。多くのSNSの中でも、FacebookはSNSの分野で成功したプラットフォームと言えるでしょう。
インターネット上でユーザー同士が繋がることができるプラットフォームとして生まれたFacebookには、現在ではさまざまな国の企業や個人が集まっています。また、多くのユーザーが利用していることから、企業の広告サービスでも多くの収益を上げています。
クロスプラットフォームの意味
基本的にソフトウェアはプラットフォームに合わせて開発が行われているため、想定されているプラットフォーム以外で使用することはできません。
しかしクロスプラットフォームのソフトウェアの場合、WindowsやMac、Android、iOSなどの異なるプラットフォームでも同じように利用することができます。
クロスプラットフォーム化が進んだ背景
1つのプラットフォームでしか利用できないソフトウェアは、ユーザーにとっても利用幅を狭めてしまいます。特に近年は動作環境が多様化していることもあり、複数のプラットフォームで利用できるクロスプラットフォームのソフトウェアも多くなってきています。
ゲーム業界でのクロスプラットフォーム
これまで家庭用のゲーム機は、長い間利用しているゲーム機によって遊べるゲームが決まっていました。しかし近年では、技術の進歩によって異なるゲーム機を使っているユーザー同士でもオンラインで対戦できるクロスプラットフォーム機能を備えたゲームも登場しています。
プラットフォームの意味をしっかりと把握しよう
プラットフォームとは、サービスやソフトウェアを利用するための共通の環境という意味で使用される言葉です。
ぜひこの記事でご紹介したプラットフォームの4つの種類やプラットフォーム戦略の意味、クロスプラットフォームの意味などを参考に、デジタル時代に欠かせないプラットフォームの意味について押さえてみてください。
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