ルータとは?役割3つや選ぶ時のポイント4つをわかりやすく紹介!

ルータとは?
ルータとは、異なるネットワーク間を接続するネットワーク機器のひとつです。主にWAN側に設置され、ネットワーク同士の橋渡し役となり、データの行き先を判断/転送する中継装置です。
通信経路を自動的に選択するか指定したルートを使うかを選べ、
•ルートを自動的に選択するもの・・・ダイナミックルート
•ルートを指定するもの・・・スタティックルート
といいます。
ネットワークの経路情報が集約されたルーティングテーブルに基づき、パケットに含まれる宛先IPアドレスからデータの送信先を決定します。
設定によってはPBR(Policy-Based Routing)と呼ばれる送信元パケットやポート番号から送信先を指定することも可能です。WAN側から受け取ったIPパケットに応じて、フィルタによって転送せずに破棄したり、QoS (Quality of Service) によって優遇してLAN側に転送するなど、パケットの選別機能を持たせることも可能です。
以前はルータはソフトウェア処理、スイッチはハードウェア処理(ASIC処理)で区別するのが一般的でしたが、ネットワークの高速化に伴い、L3スイッチとの以前の様な区別が付きにくくなってきています。NATやPPPoE、IPSecなどルータはWANに関する機能が多く(マルチプロトコル対応 )、L3スイッチはポート収容の密度が高いため、LAN内のルーティングに用いられることが多くなっています。
リモートルータとは
リモートルータとは、電話回線や専用線によって、遠隔地からLAN接続するためのルーティング装置です。
リモートルータとは、現地に出向かなくても、いろいろな対応や監視作業を実施するために便利な装置です。
ローカルルータとは
ローカルルータとは、LAN内のパソコンなどを別のLANに接続するための装置のことです。
ローカルルータとは、2系統の接続ポートが内臓されており、1つは自LAN側に接続しもう1つは別LAN側へ接続するためにあります。
ルータとモデムの違い
ルータとモデムの違いは、ルータとはパソコンなどを回線やLANを介して接続する機器で、モデムは接続信号を変換するだけの機器です。
このように役割が違う機器です。モデムは信号変換だけの機能ですから、接続機能はありません。そのため、2台以上のパソコンなどを接続するにはルータの設置が必要です。
自宅などで、パソコンと回線をつなぐためにはモデムを設置して、パソコン側の信号と回線信号に変換する必要があります。この装置がないと外部接続ができません。また、ルータとハブの違いも同じようなことです。
ネットワークにルータが必要な理由
ネットワークにルータが必要な理由は、企業のネットワークからインターネット接続したり、企業内拠点同士を接続するために必要な機器だからです。
また、自宅内でも複数のパソコンなどからインターネット接続する場合もルータを設置する必要があります。効率的な通信を実施するために、最速のルートを決定して特定の通信の遮断や優先などもルータの機能が持っています。
ルータがない状況では、別のネットワークとの通信は不可能です。LAN内に限った接続だけになります。これでは企業の業務が成り立ちません。県をまたぐ支店と営業所間の通信などが必ず発生するからです。最近では、企業内wi-fiルータも増えてきています。
このように業務上でも、ルータは必要な機器なのです。
ルータの基本機能
ルータとは、複数のネットワークに接続するために、接続情報をテーブルに定義して接続を実施する基本機能を有するものです。
ルータとは「フィルタリング機能」や「ルーティング機能」を有しているものです。ここでは、それぞれの機能をわかりやすく紹介しましょう。
1:フィルタリング機能
フィルタリング機能とは、設定した条件以外については、通過を規制する機能を指します。
パケットフィルタリングと呼ばれて、通信パケットを条件に応じて制限したり通過させたりするものです。パケットの制限により、セキュリティの強化とトラフィックの規制によるパフォーマンス向上にもつながります。
2:ルーティング処理
ルーティング処理とは、保持しているルーティングテーブル(情報)により、パケットデータを送信するための相手のルータを決定する処理です。
パケットデータの、IPアドレスをルーティングテーブルと照合して、データ転送先を決定します。
スタティックルーティング
スタティックルーティングとは、ネットワークでの通信相手を人的に設定したルートのことを呼びます。
あくまで、設定されたルートを固定的に選ぶ方式で、他のルートがあっても切替はないのが特徴です。固定化されたルーティングとも言います。
ダイナミックルーティング
ダイナミックルーティングとは、ネットワークでの通信相手を動的に自動でルート選択を実施することを言います。
動的に設定されたルーティングで、故障などでネットワークが使えない場合は自動的に迂回ルートを選ぶことを実施します。動的なルーティングとも言います。
ルータの役割3つ
ルータとは、ネットワークの間を接続するためのルートを決定する役割を持つものです。
コンピュータからのIPパケットを受信し、接続ルートを決定して、つなげる役割を果たしています。また、IPアドレスにより許容や非許容の設定も可能になります。
ここでは、それぞれの機能について詳しく紹介しましょう。
1:IPパケットの優先をつける
ルータとは、優先するIPパケット通信を定義して、通信の順番を入れ替える役割を担います。
事前に、パケットの優先順位を設定することにより、送信順番を変えることが可能です。この機能をQoSと呼び、ほとんどのルータに装備されている機能です。
2:複数のネットワークをつなぐ
ルータとは、複数のネットワークを接続する役割を持つもので、そのため複数のインターフェースを搭載しています。
複数のネットワーク「フレームリレー」や「ATM」などと接続するためのインターフェースが搭載されています。このインターフェースは、拡張して増やすことも可能です。ルータとハブの接続もインタフェースが搭載されています。
3:最適なルートを探す
ルータとは、ルーティングテーブルにより、最適な接続ルートを探す役割を有するものです。
ルーティングテーブルは、受信したIPパケットによりあて先のルートを探し決定します。その後、相手のルータにパケット情報を送信します。また、故障の場合は迂回ルートを決定し接続を担保します。
ルータについていると便利な機能
ルータについていると便利な機能は、ソフトウェア型の仮想ルータやIPアドレスを変換可能にする機能です。
仮想ルータとは、サーバーにソフトウェアで構築するルータのことです。ソフトウェア変更により設定も可能です。また、IPアドレス変換ルータとは、別のネットワーク接続用にIPアドレスを変換する機能のことです。
ここでは、それぞれの機能を紹介しましょう。
仮想化されているネットワークを利用できる
仮想化ルータとは、ソフトウェアにより構成される仮想的なルータ技術を指します。
仮想ルータとは、サーバーに仮想ルータの機能をソフトウェアで構築して、ネットワークを利用できるようにしたものです。ハードウェアルータとは違って、物理的なものは存在しません。
IPアドレスの変換ができる
IPアドレスの変換機能は、ネットワークの経路中にルータ内で宛先とは別のIPアドレスへの変換ができる機能のことです。
この変換方式を「NAT変換」と呼びます。ネットワークの境界にあるルータにこの設定を施して、異なる別のルータへ接続します。
別ネットワークのルータとは自エリア内のIPアドレスにのみ接続を許容している場合に使用されます。NAT変換ルータと呼ばれます。
ルータを選ぶ時のポイント4つ
ルータを選ぶ時のポイントは、管理がしやすく性能のよさはもちろん仮想ルータ機能が搭載されているかどうかでしょう。
安心、安全なルータとはセキュリティ機能が付いた性能が優れた機種のことです。また、管理作業が簡単なことや移動ができることも大切です。現在主流になりつつある仮想ルータ機能も忘れてはいけません。
ここでは、それぞれのポイントを紹介しましょう。
1:管理のしやすさを確認する
管理のしやすいルータとは、リモートでのコントロールやログ取得などの管理がしやすいものです。
ルータ内のリモートポリシーを管理することで、集中センターからの制御ができたりします。拠点毎の運用管理稼動削減にも貢献します。
2:仮想ルータかを確認する
仮想ルータとは、ハードウェアを設置しなくてもソフトウェアで構築できる機器で、この機能があるかどうか事前に確認する必要があります。
コンフィグ設定や運用も仮想割り当て毎に実施できるため、稼動もあまり必要としません。また、リソースを分割できるので、いろいろな構成も対応可能です。
3: 置き場所から考える
置き場所は、基本的には電源が近くにあるところや風通しが良い場所が良いでしょう。
一般的にルータとは、ほこりや熱を極端に嫌う機器ですから、湿気や熱がこもらない工夫も必要です。スイッチなどを搭載しているラックがあれば、そこに搭載するのがベストでしょう。
4:性能の良さを確認する
性能が良いルータとは、一定時間内に処理できるパケットの量とルーティング情報の決定時間が目安とされており事前に確認する必要があります。
構成が複雑なネットワークや将来増設などを考慮するならば、高性能のルータを選ぶことをおすすめします。
ルータについて理解しよう
ルータとは、ネットワーク同士をつないで接続ルートを確保する役割を果たすものです。
また、ルータにはルーティングを定義する「ルーティングテーブル」があります。接続する宛先アドレスをテーブルと照合して、最速ルートを決定します。ルータは、ルーティングをメインに動いていると言っても過言ではありません。
次に、フィルタリング機能で、許可するパケットと遮断するパケットを分けて管理できます。遮断するIPをあらかじめ設定しておきます。また、パケットに優先順位を付けて分類することも可能です。
管理がしやすいルータは、リモートでの制御やログの取得など運用での管理が簡単にできることが必要です。また、離れた事務所から制御や管理ができることも併せて求められます。
最後に、ルータは複数のネットワーク同士を接続して、最速なルートを決定する役割を持っています。ルータ選びは、性能を満足していることや運用管理が容易である、仮想ルータになれるかなどを事前に十分検討する必要があります。
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