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SQL Server 2019とは?
SQL Server 2019とは、データベースを活用するためのツールです。
SQL Server 2019は、リレーショナルデータベースや非リレーショナルデータベースなど、あらゆるデータにクエリを実行し、データの分析ができます。また、ビッグデータを分析して管理したりでき、アプリケーションの開発などに利用されます。
SQL Server 2019の種類4つ
SQL Server 2019は、データをビジネスに活用できるようになる便利なツールで、大きく分けて4つの種類があります。
具体的には、Developer、Enterprise、Standard、Expressの4種類です。ここでは、4種類のSQL Server 2019について、それぞれ紹介していきます。
SQL Server 2019の種類1:Developer
1つめのSQL Server 2019の種類は、Developerです。
Developerは、無料で利用でき、Expressの機能を使用するためのツールです。Expressの機能を利用して、開発環境やテスト環境下でアプリケーションを構築、テスト、実証できるようになります。
Developerでは本番環境下での利用ができないので、注意する必要があります。
SQL Server 2019の種類2:Enterprise
2つめのSQL Server 2019の種類は、Enterpriseです。
Enterpriseは、無料で利用できるSQL Server 2019のエディションで、10GBまでのデータを利用できます。
Enterpriseでは利用できるデータ容量に制限があるので、小規模なWebアプリケーションや、モバイルアプリケーションの開発や構築などに利用されます。
SQL Server 2019の種類3:Standard
3つめのSQL Server 2019の種類は、Standardです。
Standardは、有料のエディションで、SQL Server 2019にあるほとんどの機能を利用できます。
ビッグデータも使用でき、高いセキュリティや高速なパフォーマンスなどを提供していて、ある程度の規模のアプリケーションやシステム開発も可能です。
SQL Server 2019の種類4:Express
4つめのSQL Server 2019の種類は、Expressです。
Expressも有料のエディションで、SQL Server 2019にある全ての機能を利用できます。
高いセキュリティや高速なパフォーマンスの他にも、より高いレベルのデータ分析や高可用性も実現でき、大規模なアプリケーションやシステムの開発などでも活躍することでしょう。
SQL Serverの特徴6つ
SQL Serverは、データベースを利用するための便利なツールで、6つの大きな特徴があります。
例えば、Microsoftとの相性のよさ、使いやすいこと、マウスで操作可能なこと、セキュリティに優れていることなどです。
ここでは、SQL Serverの特徴について、6つ紹介していきます。
SQL Serverの特徴1:Microsoftとの相性のよさ
1つめのSQL Serverの特徴は、Microsoftとの相性のよさです。
SQL ServerはMicrosoftが提供するデータベース管理システムで、Windowsで使用でき、Microsoftの製品との相性が良いことが特徴です。
わからないことがあっても、Windowsで使われていることが多く、他のOSの情報は少ないので、すぐに必要な情報を見つけ出せることでしょう。
SQL Serverの特徴2:使いやすい
2つめSQL Serverの特徴は、使いやすいことです。
SQL Serverは、SSMS(SQL Server Management Studio)という統合管理ツールが特徴で、データベース管理ができるようになるツールです。
SSMSを使用すれば、データベースやデータハウスがローカル環境とクラウド環境、どちらであっても利用でき、データベースをより使いやすくなることでしょう。
SQL Serverの特徴3:マウスで操作可能
3つめのSQL Serverの特徴は、マウスで操作可能なことです。
SQL ServerはSSMSを使い、コマンドをうたなくてもマウスだけでデータベースを操作できます。
マウスだけで直感的に操作できるので、Windowsのユーザーやデータベースに慣れていない人でも、安心してデータベースを利用できるでしょう。
SQL Serverの特徴4:セキュリティに優れている
4つめのSQL Serverの特徴は、セキュリティに優れていることです。
SQL Serverでは、ユーザーごとにアクセス権限を付与して、未承認のユーザーがネットワークにアクセスできないようにしたり、暗号化により情報を盗まれにくくしたりとセキュリティを強化しています。
他にも、ファイヤーウォールなどにより、セキュリティに優れたデータベースを構築でき、安心して利用できるでしょう。
SQL Serverの特徴5:エディションを選べる
5つめのSQL Serverの特徴は、エディションを選べることです。
アプリケーション開発などの際に、規模やバージョンに応じて、目的に合ったエディションを選べます。
SQL Serverのすべての機能を利用でき大規模な開発に向いているEnterpriseや、一部の機能を無料で利用でき小規模な開発に向いているExpress、学習用などに適したDeveloperなどのエディションがあります。
SQL Serverの特徴6:T-SQL
6つめのSQL Serverの特徴は、T-SQLです。
T-SQLとはMicrosoftが独自に開発した言語で、アプリケーションからT-SQLを送信することで、SQL Serverのデータベースを利用できるようになります。
ローカル変数や文字列、日付・数値処理などのファンクションなどが拡張されており、データの取得・更新・削除やテーブルの作成・変更・削除などができます。
SQL Server 2019の新機能3つ
SQL Server 2019は、以前のバージョンでできることに加え、データベースを活用するための新たな機能が追加されています。
具体的には、データベースの機能拡張、データ分析機能の強化、機能差の改善などです。
ここでは、SQL Server 2019の新機能について、3つ紹介していきます。
SQL Server 2019の新機能1:データベースの機能拡張
1つめの新機能は、データベースの機能拡張です。
SQL Server 2019は、最新のハードウェアを用いて高いパフォーマンスを実現し、データベースの機能を拡張しています。
例えば、UTF-8のエンコードをサポートして、150にもなる互換性レベルによる機能を提供したり、拡張性フレームワークにより外部コードを実行したりできます。
SQL Server 2019の新機能2:データ分析機能の強化
2つめの新機能は、データ分析機能の強化です。
SQL Server 2019のBig Data Clusterでは、日々企業が蓄積している膨大なデータをビッグデータとして、機械学習やAIなどを利用し、分析するための環境が整っています。
Big Data Clusterで分析できるデータベースとして、PolyBase、ODBC、NoSQL、RDBMSなどが追加されました。
SQL Server 2019の新機能3:機能差の改善
3つめの新機能は、機能差の改善です。
SQL Server 2019は、データベース内でデータのクリーンアップや機械学習を適用できる、Machine Learning Servicesのサポート、災害などが起きてもでもデータベースを復旧できる、AlwaysOn可用性グループなどを取り入れています。
そのため、データベースを扱うためのサーバーにおける機能差の改善を実現しました。
SQL Server 2019に移行する方法3つ
SQL Server 2019以外のデータベースから、SQL Server 2019に移行するための方法はいくつかあります。
例えば、ツールを使う方法、データ同期により移行する方法、エクスポートファイルを使う方法です。
ここでは、他のデータベースから移行する方法について、3つ紹介していきます。
移行方法1:ツールを使う
1つめの移行方法は、ツールを使うことです。
データベースを移行するためのツールにはさまざまなものがあり、SSMAやDMAなどのツールを使うことで、SQL Server 2019に移行できます。
移行ツールの使用で素早く移行できるようになり、データベースを利用するアプリケーションの停止時間も抑えられるので、大規模なデータベースの移行に向いています。
SSMA
SSMAは、データベースを移行する際に使用するツールで、データベースを移行する際に環境を分析し、移行に伴う機能の変更や互換性レベル変更による影響などを検出します。
SSMAをインストールした後に、移行するデータベースのスキーマを変換して、データベースを同期すれば移行ができます。
DMA
DMAは、SQL Serverデータベースのアップグレードや、SQL Server系のデータベース間の移行に使用されるツールです。
DMAは、データベースを移行する際に環境を分析して、移行に伴う機能の変更や互換性レベル変更による影響の検出などをします。
DMAをインストールした後に移行プロジェクトを作成しスキーマを移行すれば、データベースを移行できます。
移行方法2:データ同期
2つめの移行方法は、データ同期です。
データベースのバックアップリストア機能を使用することで、SQL Serveにデータを同期し、移行ができるようになります。
事前にオンラインでフルバックアップをリストアし、サーバーを移行するまで定期的に差分バックアップを取って移行することで、システムの停止時間を短縮できます。
移行方法3:エクスポートファイル
3つめの移行方法は、エクスポートファイルです。
データベースのエクスポート・インポート機能を利用し、コストをあまりかけない方法で、小規模なデータベースの移行に向いています。
事前にオンラインでオブジェクト定義をエクスポート・インポートして、移行当日にサーバーの処理を停止し、データベースを移行しまが、この際にシステムの停止が長時間になるので、注意が必要です。
SQL Server 2019について知ろう
ここまで、SQL Server 2019の種類や特徴、新機能や移行方法などについて紹介してきました。
SQL Server 2019は、大規模なシステムから小規模なシステムまで利用できる、便利なデータベースツールです。
データベースを使用する方は、ぜひSQL Server 2019について知って活用してみてください。
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