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レコードの種類9つ紹介!DNSの概要や特徴についても解説

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レコードの種類9つ紹介!DNSの概要や特徴についても解説
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    DNSとは

    DNSとはインターネット上でドメイン名を管理、運用するためのシステムです。

    インターネットでWebサイトを閲覧したり電子メールを送信するためには、対象のドメインを特定する必要があります。DNSはそのためにドメイン名を管理するサービスです。

    また、DNSは「Domain Name System」を略した言葉で、インターネット上の住所であるドメインと対応するIPアドレスの情報を管理するために使用されています。
     

     

    DNSサーバのタイプ

    DNSサーバのタイプをご紹介します。

    DNSはドメイン名とIPアドレスの関係を管理するサービスですが、実際にDNSのサービスを担当するシステムをDNSサーバと呼びます。また、DNSサーバは単一のものではなく、いくつかの種類に分かれます。

    ここではDNSサーバのタイプをご紹介しますので、DNSサーバを詳しく知るための参考にしてみてはいかがでしょうか。

    フルリゾルバ

    フルリゾルバとは、名前解決を最後まで単独で実施できるリゾルバ機能を備えたDNSサーバのことを指します。

    フルリゾルバはスルサービスリゾルバーとも呼ばれ、スタブリゾルバーから送信される名前解決要求を受けて他の権威DNSサーバに非再帰検索で問い合わせを行い、結果をスタブリゾルバーに返します。

    また、フルリゾルバは名前解決の際に得た情報を内部にキャッシュして再利用します。

    ネームサーバ

    ネームサーバには2つの意味があります。

    ネームサーバはNSリソースレコードによって指定される権威サーバを指す場合と、フルサービスリゾルバーや権威サーバなどのDNSのサービスを提供するサーバを指す場合があります。

    また、後者の場合はDNSサーバと呼ばれる場合もあります。

    DNSレコードの種類9つ

    DNSレコードの種類をご紹介します。

    Webサイトやメールアドレスなど、ドメインを利用するためには必ずDNSレコードを設定する必要があります。しかしDNSレコードにはさまざまな種類があるため、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。

    DNSレコードにはどのような種類があるのでしょうか。ここではDNSレコードの種類9つをご紹介しますので、ドメインを使用する際の参考にしてみてください。

    DNSレコードの種類1:AAAAレコード

    「AAAAレコード」はIPv6でホスト名とIPアドレスの関連付けをする種類のDNSレコードです。

    AAAAレコードは「Quad Aレコード」と呼ばれ、特定のホスト名に対応するIPv6のIPアドレスを定義します。

    IPv6のIPアドレスをAレコードと同じように設定する場合に使用されます。また、名前の由来は、IPv4では長さ32ビットだったものがIPv6では4倍の128ビットになったことに由来します。

    DNSレコードの種類2:PTRレコード

    「PTRレコード」はIPアドレスからホスト名を参照する場合の逆引きに使用される種類のDNSレコードです。

    DNSではホスト名から対応するIPアドレスを割り出す操作を「正引き」と言い、IPアドレスからホスト名を割り出す操作を「逆引き」と言います。

    PTRレコードはIPアドレスに対応するホスト名を定義する逆引きの問い合わせに応答します。また、正引きの場合はAレコードもしくはAAAAレコードを使用します。

    DNSレコードの種類3:Aレコード

    「Aレコード」はIPv4でホスト名とIPアドレスの関連付けを定義する種類のDNSレコードです。

    AレコードはIPv4でドメインのサービスをホストするサーバのIPアドレスを指定するものです。IPv6の場合は、先にご紹介したAAAAレコードを利用します。

    ホスト名を入力してVALUEにグローバルIPアドレスを入力することで、サーバへの名前解決が行われるようになります。

    DNSレコードの種類4:MXレコード

    「MXレコード」は対象ドメイン宛のメール配送先ホスト名を定義する種類のDNSレコードです。

    MXレコードではメールの送信に使用するサーバのレコードを指定します。MXレコードでは複数のサーバで優先順位を指定した状態で設定し、優先順位が高いサーバで通信ができなかった場合は次に優先順位が高いサーバへ通信が移動します。

    また、メール転送先のホスト名はAレコードで登録しておく必要があります。

    DNSレコードの種類5:SOAレコード

    「SOAレコード」はドメインのゾーンの管理のために情報を設定するために利用する種類のDNSレコードです。

    ドメイン名はゾーンという領域に分割され、ゾーンごとにデータの定義や管理を行なっています。

    SOAレコードではDNSサーバ名、管理者のメールアドレス、ゾーンファイルのバージョンを表すシリアル番号、ゾーン情報の更新間隔、refresh失敗時の再試行間隔、ゾーン情報の有効期限、TTLの設定を行います。

    DNSレコードの種類6:NSレコード

    「NSレコード」はドメインのゾーン情報を管理する種類のDNSレコードです。

    NSレコードはゾーン情報を管理するネームサーバのサーバを指定しますが、ドメイン自身のDNSサーバを定義するケースと、サブドメインのDNSサーバを定義するケースがあります。

    また、ドメイン情報を調べる際には、上位ドメインがわからなければ下位ドメインのNSレコードが示すサーバに問い合わせを行い、それを繰り返します。

    DNSレコードの種類7:SPFレコード

    「SPFレコード」は送信者からスパムが送信されるのを防止する種類のDNSレコードです。

    SPFレコードは対象のドメインを使用してメールを送信する際、メールサーバのIPアドレスを指定します。受信者は指定したIPアドレス以外から送られてきたメールをスパムとして拒否することができます。

    また、SPF必須の場合、正しくSPFレコードが設定されていないドメインによって送信されたメールをスパムとして判断します。

    DNSレコードの種類8:TXTレコード

    「TXTレコード」は、ホスト名に関連付けるテキスト情報を定義する種類のDNSレコードです。

    TXTレコードはDNSサーバ上でテキスト情報を設定する際に使用するもので、送信ドメイン認証の認証情報といった内容を記述します。

    たとえば、ドメインの所有を認証してWebサービスに使用したり、SPFやDKMなどのメールのセキュリティのために使用します。

    DNSレコードの種類9:CNAMEレコード

    「CNAMEレコード」はドメインやホスト名の別名を定義する種類のDNSレコードです。

    CNAMEレコードはドメイン内の特定のサブドメイン名やホスト名に、別名である「エイリアス」を指定する場合に使用するものです。エイリアスは正規ホスト名などと同等を見なされます。

    具体的には、特定のホスト名を別のドメイン名に転送する場合などに利用できます。

    DNSが行う名前解決の順番6つ

    DNSが行う名前解決の順番をご紹介します。

    DNSによる名前解決では、一般的に決まった順序で名前解決が行われます。名前解決はDNSルートサーバを起点として、フルリゾルバがそれぞれのネームサーバを渡っていくことで実施される仕組みになっています。

    ここでは最後にDNSが行う名前解決の順番6つをご紹介しますので、DNSによる名前解決を深く理解するためにもぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

    名前解決の順番1:PCからフルリゾルバ

    DNSが行う名前解決は、PCからフルリゾルバという順番で行われます。

    たとえばWebブラウザに「www.○○.jp」というようなURLを入力した場合、URLの名前解決を行うために、ドメインとIPアドレスに関する紐付けの問い合わせがPCからフルリゾルバへと発信されます。

    名前解決の順番2:フルリゾルバからDNSルートサーバ

    DNSが行う名前解決は、フルリゾルバからDNSルートサーバという順番で行われます。

    PCから問い合わせを受けたフルリゾルバは、次に最上位のDNSサーバである「DNSルートサーバ」へ入力されたドメインに関する情報の問い合わせを行います。

    名前解決の順番3:DNSルートサーバからフルリゾルバ

    DNSが行う名前解決は、DNSルートサーバからフルリゾルバという順番で行われます。

    フルリゾルバから問い合わせを受けたDNSルートサーバは、フルリゾルバに対して管理情報を持っているDNSサーバの情報を返します。

    名前解決の順番4:フルリゾルバからネームサーバ

    DNSが行う名前解決は、フルリゾルバからネームサーバという順番で行われます。

    DNSルートサーバから情報を受け取ったフルリゾルバは、DNSルートサーバからの情報をもとに管理情報を持つDNSサーバへ問い合わせを行います。

    名前解決の順番5:ネームサーバからフルリゾルバ

    DNSが行う名前解決は、ネームサーバからフルリゾルバという順番で行われます。

    フルリゾルバから問い合わせを受けた管理情報を持つネームサーバは、フルリゾルバへと紐付け情報を得てから管理情報を返答します。

    名前解決の順番6:フルリゾルバからPC

    DNSが行う名前解決は、最後にフルリゾルバからPCという順番で行われます。

    ネームサーバから管理情報を受け取ったフルリゾルバは、管理情報をPCへと送信します。これにより、ドメインとIPアドレスの紐付け作業が完了することになります。

    また、名前解決が完了したことで、Webブラウザ上に目的のWebサイトが表示されます。このように、名前解決ではフルリゾルバがネームサーバをルートから順に辿っていきます。

    DNSレコードの種類を理解しよう

    DNSはWebサイトを閲覧したり、電子メールを送信するための必須のシステムです。

    DNSはドメイン名とIPアドレスを対応付けるもので、Webサイトやメールアドレスなどを利用する際には、必ずDNSレコードを設定する必要があります。

    ぜひこの記事でご紹介したDNSサーバのタイプやDNSレコードの種類、DNSが行う名前解決の順番などを参考に、DNSレコードについてより理解を深めてみてはいかがでしょうか。
     

     

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