AWSの移行方法と手順8つ|AWSを移行するメリットも紹介
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AWSとは?
AWSとはAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。
AWS(アマゾン ウェブ サービス)は世界中で使用されているクラウドプラットフォームです。インターネットを介してサーバーやストレージ、データベースなどの100以上のサービスを利用することができます。
代表的なサービスには「Amazon EC2」「Amazon S3」「Amazon RDS」「AWS Lambda」などがあります。
AWSの移行方法を行う時の手順8つ
AWSを移行する方法をご紹介します。
AWSはAmazonが提供している、世界でも大きなシェアを誇るクラウドサービスです。これまでオンプレミスでシステムを構築して利用してきた企業の中には、AWSへの移行を検討している企業も多いでしょう。
ここではAWSを移行する方法8つをご紹介しますので、オンプレミスからAWSへ移行する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:移行をする目的を設定する
AWSを移行する場合、まずは移行をする目的を設定しましょう。
オンプレミスで稼働しているシステムからAWSへ移行する場合、理由や目的もないまま移行すると、移行後の運用が思っていたようにいかないことがあります。
そのため、AWSに移行する目的やポリシーを明確にしましょう。また、AWSで実現したい課題の解決やゴール目標、KPIなどを決めておくようにしましょう。
2:移行する対象を決める
AWSを移行する場合、移行する対象を決めましょう。
現在オンプレミスで使用しているシステムの構成や機能などを洗い出し、仕様や構成を整理しましょう。現行システムを十分理解した上で、システムのどの部分を移行させるのかを決めることが重要です。
システムを理解しないまま移行対象を決めてしまうと、AWS移行後に思いがけないトラブルが発生する可能性があるため、十分に注意して対象を決めましょう。
移行が必要なものの例
一時的なイベントに使われるシステムや年次・四半期に一度しか使われないような、ピーク特性のあるシステムは移行させることでコストが抑えられます。
また、運用面で考えた場合に急激にアクセスが増えるような番組サイトやイベントなどの情報サイト等のシステムもAWSなら安心です。
3:改善点を明確にする
AWSを移行する場合、改善点を明確にしましょう。
現在使用しているシステムの全てがAWSに適しているわけではありません。そのため、AWSへの移行に適しているシステムを把握したうえで、システムの改善するべき点を明確にするようにしましょう。
具体的には、現行システムの機能やセキュリティ、パフォーマンスなどがAWSへの移行によってどのように改善されるのかを十分に検討するようにしましょう。
4:移行後のことを考える
AWSを移行する場合、移行後のことを考えるようにしましょう。
AWSには100以上のさまざまなサービスが用意されています。そのため、移行するシステムに必要な機能や強化したい機能などを洗い出し、豊富なAWSのサービスの中からAWS移行した後のサービス構成を考えておきましょう。
十分に検討してサービス構成を考えなければ、運用開始後に変更することになり、不要な負荷を掛けてしまうことになるため注意が必要です。
5:費用を確認しておく
AWSを移行する場合、費用を確認しておくようにしましょう。
現在のシステムをAWSに移行した場合、どのくらい費用がかかるのかも検証するようにしましょう。また、ランニングコストがどのように変化するのかシミュレーションする必要があります。
AWSには常時稼働していなくても使えるスポットインスタンスのようなサービスやリザーブドインスタンスのような一定期間利用できるサービスもあるため、よく確認しましょう。
6:連携を取る
AWSを移行する場合、システムに関わる人と連携を取るようにしましょう。
AWSへ移行する場合、それぞれのシステムに関わるメンバーと連絡をこまめに取り、トラブルを防ぐことが重要です。
また、社内外との連絡網を用意しておき、トラブル発生時には速やかに連絡できるように組織を構築しておくことも重要です。
7:課題が増えることも考慮しておく
AWSを移行する場合、課題が増えることも考慮しておくようにしましょう。
AWSに移行する場合、メリットだけでなく課題や負荷が増える可能性もあります。そのため、一時的でも課題が増える可能性も考慮し、AWSに移行するメリットが存在していることを確認するようにしましょう。
8:テスト運用を行う
AWSを移行する場合、テスト運用を行いましょう。
AWSに移行するサービスを決定したら、サンプルデータを利用したテスト運用を行う必要があります。サービスインスタンスを立ち上げ、テスト運用で期待通りにAWSの機能が稼働することを確かめられたら、実際にデータの移行を行いましょう。
AWSを移行するメリット6つ
近年、日本ではオンプレミスを主流としながら、一部のシステムをAWSなどのクラウドへ移行する動きが強くなっています。
ここではAWSを移行するメリットについて6つご紹介します。
1:コストを削減する
AWSを移行することで運用にかかるコストを削減することができます。
AWSに移行することで、これまでオンプレミスのシステム管理に掛かっていた手間や時間、費用などのさまざまな運用コストを大幅に削減することができます。
さらにAWSでは最新の技術をスピーディに導入できるため、不要な手間やコストから解放されるだけでなく、よりビジネスを加速させて組織価値を向上させていくことができます。
2:業務の効率化
AWSに移行することで生産性を向上し、業務効率化を行うことができます。
AWSでは100を超える豊富なフルマネージドサービスを提供しているため、それらを効率的に利用することによりビルドテストにかかる時間を削減し、開発の生産性を向上させることができます。
また、ハードウェアの運用管理やメンテナンス、学習負荷などからも解放されるため、時間的な余裕が生まれ、本質的な機能改善へ結びつけることが可能になります。
3:ダウンタイムを抑える
AWSへの移行では企業にダメージを与えるダウンタイムを減少させることができます。
移行の際にシステムのダウンタイムが発生すると、企業には金銭だけでなく将来的な利益機会の損失など大きなダメージがあります。
しかしAWSであれば、ロードバランサーの利用も可能です。複数のサーバーを適切に配置することにより、障害サーバーを切断することで被害拡大を防ぐことができます。
4:サービスが豊富
AWSでは豊富なサービスが提供されています。
AWSにはコンピューティングなどのインフラストラクチャテクノロジーから人工知能やデータレイクと分析などの新しいテクノロジーまで、豊富なサービスがあります。
豊富なサービスの中でも高度な機能を備えているため、より早くより簡単に既存のアプリケーションの移行が可能であり、AWSのみでシステム構築が可能となります。
5:セキュリティ対策
AWSはセキュリティ対策も万全です。
AWSは強力なクラウドセキュリティーセットによって、軍隊や金融機関などの機密性の高い組織の厳しいセキュリティ要件にも対応できる高度なセキュリティを有しています。
また顧客のデータを保存する全てのサービスにおいて、データを暗号化する機能を提供しており、データセンターとリージョンを接続するAWSグローバルネットワークを流れる全てのデータは自動的に暗号化されるようになっています。
6:管理の軽減
AWSに移行することで管理の軽減をすることができます。
システム管理にはハードウェアだけでなくOSやアプリケーション、周辺環境などシステムに関わる環境のメンテナンスとアップデートが必要になり、大きな負担となっています。
AWSではハードウェアの管理やソフトウェアのアップデートなどについてAWSが担うため、管理負担の軽減ができるのです。
AWSの移行方法を理解して行う時の注意点6つ
ここまでAWS移行方法を行う手順や、移行するメリットについてご紹介しました。しかしAWSの移行方法を行うにあたって注意することもあります。
ここではAWSの移行方法を行う時の注意点についてご紹介します。
1:コストを確認する
AWS移行方法を行う際に、コスト管理は数年後を意識して確認することが必要です。
短期的なシステムやサービスではオンプレミスで環境を構築するよりもAWSを取り入れる方がコストを大幅に削減できる傾向にありますが、小規模な利用ではコストが増加する場合もあります。
AWSで運用するシステムやサービスによっては予測していたよりもコストがかかる可能性もあり、コスト面でのメリットを享受できない場合もあるので、しっかりとコストを確認しておくことが大切です。
2:オンプレミスと違う部分を確認する
AWS移行方法を行う際に、オンプレミスと違う部分を確認するのも重要なポイントです。
全てのシステムがAWSに適しているというわけではありません。システムによってはAWSよりもオンプレミスの方が適しているものもあります。
そのためオンプレミスで運用してきたシステムを無計画に移行させるとトラブルになる可能性もあります。オンプレミスとの違いを意識して、慎重に検討したうえでAWS移行方法を行うようにしましょう。
3:過去の環境を廃棄する
AWSの移行方法を行う際に、移行完了後に必要となる過去の環境を廃棄することについても考えなくてはいけません。廃棄を忘れると無駄なコストが発生してしまうため、必ず行うようにしましょう。
その際の注意点として、過去の環境を廃棄してしまうと元に戻すことができないため移行後の不測の事態に備えて、移行後すぐに廃棄するのではなく、しばらくは過去の環境と併せて稼働期間を設定した方が良いでしょう。
4:移行作業の人数を確認する
AWSの移行方法を行う際、移行方法を行う人数確認を確認しましょう。
移行作業は休日や夜間などに行う場合もあります。また移行作業だけでなく、移行作業後の問い合わせやイレギュラーな事態に対応する必要も出てくるので、それを踏まえて移行方法を行う人数を決定すると良いでしょう。
また作業状況の連絡と移行作業を同時にこなすのは難しいため、役割はできるだけ分業するようにしましょう。
5:連絡体制を確認しておく
AWSの移行方法を行う際に、連絡体制の確認も重要なポイントです。
システム移行作業に関わる担当者の連絡先や連絡手段を確認しておきましょう。移行作業は複数のチームで行う場合もあります。
スムーズなAWSへの移行作業のために、適切な連絡体制と連絡ポイントを設定する必要があります。業務で利用可能なコミュニケーションツールがある場合は、それらの利用を検討するのも良いでしょう。
6:不測の事態の予想を立てておく
AWSの移行方法を行う際に不測の事態が発生する可能性も考えられるので、不測の事態の予想を立てておきましょう。
不測の事態の予想をあらかじめ立て、その時の対応策を考えておくことで切り戻しを判断するポイントが分かりやすくなり、またAWSへの移行作業を安心してスムーズに行うことができます。
AWSの移行事例4選
様々な企業がAWSへ移行していますが、実際にどのような企業がAWSへ移行してどのように利用しているのでしょうか。
ここではAWSの移行事例についてご紹介します。
1:大日精化工業株式会社
AWSの移行事例には、AWSによりITインフラを統合した大日精化工業株式会社の事例があります。
色彩の総合メーカーである大日精化工業株式会社では、これまで基幹システムをそれぞれの事業所が独自に改修してきました。
しかし運用の属人化などの問題もあったため、SAP S/4HANAのビッグバン導入を行い、合わせてAWSにインフラを統合したことで障害時にビジネスが停止するリスクを解消できました。
2:ミニストップ株式会社
AWSの移行事例には、AWSへ全て移行していくオールイン体制のミニストップ株式会社の事例があります。
ミニストップ株式会社では、これまで運用してきたインフラ環境では定期的なハードウェア更新などの負担があることが課題となっていました。
そのため、さまざまなクラウドサービスを比較した結果、AWSを導入することにしました。今後も既存システムを順次AWSへ移行していく予定となっています。
3:株式会社ゼンリンデータコム
AWSの移行事例には、1,800の仮想サーバーをフルクラウド化した株式会社ゼンリンデータコムの事例があります。
株式会社ゼンリンデータコムでは2020年のフルクラウド化のために、オンプレミスの仮想サーバー1,800台をAWSに移行しました。
さらにOracle DatabaseをAmazon Auroraに移行するなど、AWSの活用範囲を拡大しています。
4:沢井製薬株式会社
AWSの移行事例には4つのデータセンターをAWSに統合することで、運用コストを削減し、社員を運用保守のタスクから解放した沢井製薬株式会社の移行事例があります。
沢井製薬は複数のデータセンターに散らばっていたサーバーをAWSに集約し、運用を日立システムズが提供するクラウドサービスに一元化することでシステム部の負荷を軽減し、コストの最適化により運用コストも削減しました。
また、日常的な運用タスクから解放された社員を全体的なIT活用の高度化に向けた仕事に関与させることが可能となりました。
AWSの移行方法を学ぼう!
AWSは100を超えるさまざまなサービスを提供している世界中で利用されるクラウドコンピューティングサービスです。
この記事でご紹介したAWSを移行する方法やAWSを移行するメリット、AWSの移行事例などを参考に、AWSへ移行する方法について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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