Azure Stackを導入する流れ6つ|使用するメリット5つも紹介

Azure Stackとは?
Azure Stacktとは、マイクロソフト社が手掛けるハイブリッドクラウド運用プラットフォームのことです。オンプレミスで自社内のプライベートクラウドやホスティング型のクラウドを作ることができます。
Azureと同じポータルが使えますので、Azureを現在活用している企業にもおすすめです。実際にセキュリティに強いプライベートクラウドを必要としている会社が運用しています。
AzureとAzure Stackの違い
AzureとAzure Stackの違いは、Azure StackがAzureの拡張機能であるという点です。Azure Stackを使えば、パブリッククラウドであるAzureをオンプレミスで使えます。
Azureを使っている企業の多くは、Azureだけでは対応できない点をAzure Stackで補っています。Azure StackはAzureの1機能のため、インフラ管理やID管理も楽々行えます。
Azure Stackを使用するシーン
Azure Stackを使用するシーンは、社外秘のデータを扱う場合に社外にデータを置けない時にも社内環境のセキュリティを維持したまま構築ができます。
開発環境が違う場面でも、低コストで環境構築にも手間がかかりません。最新技術の環境を手軽に用意したい時にも利用できますので、活用してみましょう。
また、テレワークや在宅勤務を導入したい場合にも簡単にテレワークの環境の構築ができます。
Azure Stackで利用できる機能
機能名 | Virtual Machines | App Service | Azure Functions | Azure Kubernetes Service (AKS) |
---|---|---|---|---|
機能の説明 | WindowsとLinuxのマシンのプロビジョニングが可能 | Webアプリ、モバイルアプリを迅速に構築 | 難解なオーケストレーションの問題が解決 | 高い可用性で安全なフルマネージドサービスが提供される |
Service Fabric | Azure IoT Hub | Azure Event Hubs | Key Vault | Blob Storage |
---|---|---|---|---|
Windows と Linux によるマイクロサービス開発ができる | IoT デバイスとAzureで双方通信ができる | 統計情報を分析 | セキュリティ対策 | 4つの格納できるストレージ層 |
Queue Storage | Managed Disks | Table Storage | MySQLリソースプロバイダー | SQLリソースプロバイダー |
---|---|---|---|---|
持続性メッセージキューが使える | 選択できるSSDオプション | 柔軟にアプリが使える | SQLデータベースを Azure Stack サービスとして公開 | SQLデータベースを Azure Stack サービスとして公開 |
Azure Stackを導入する流れ6つ
ここからは、Azure Stackを導入する流れを詳しく紹介していきます。
専門のSEが完全サポートしてくれるサービスを提供している会社もあるため、Azure Stackに詳しくないという人も活用してみてください。なにをしたらよいのかわからないという人も流れに沿ってAzure Stackの導入をスタートさせてみましょう。
なおAzure Stackでは、導入だけでなく構築したシステムの運用や保守も必要です。
Azure Stackを導入する流れ1:案件の定義を決める
Azure Stackを導入するためには、まず案件の定義を決める必要があります。この時Azureの使用についてマイクロソフト社が出している公開情報をチェックすることがおすすめです。
案件の定義を決める際には、現状の課題を見直したり、適したリリースを探し出したりする必要があります。不安がある場合は、導入をサポートしてくれる会社を活用するのがおすすめです。よく利用される機能を詳しく紹介してくれるでしょう。
Azure Stackを導入する流れ2:フィット&ギャップ
Azure Stackを導入する流れの2つ目は、フィット&ギャップです。フィット&ギャップは、導入するシステムと業務プロセスを比べて必要とする機能が本当に適合しているのか分析する作業のことです。
フィット&ギャップを正しく行えば、完成度の高いシステムが開発できます。サポートしてくれる企業の中には、フィット&ギャップの段階で構築実績のあるパートナーを紹介してくれる場合があります。
Azure Stackを導入する流れ3:サービス構成と月額の試算
Azure Stackを導入する3つ目のステップは、サービス構成と月額の試算を行うことです。支援してくれる企業の中には、サービス構成と月額を教えてくれる場合があります。
月額料金には、ハードウェア費用とAzure利用料、従量課金、キャパシティ課金、OSのライセンス費用などがあります。月額料金が予算内かどうか確認しましょう。
サービス構成の例は、仮想マシンやAppサービスなどです。
Azure Stackを導入する流れ4:サーバーを決める
次は、サーバーを決めていきましょう。自由にサーバー構成を組むことはできませんが、CPU、RAM、Diskは変更可能です。
サーバー例は、ラックサーバー、Windows Serverなどです。なお最初のハードウェアパートナーとしては、デル、HPE、レノボが選べます。各社3パターンほどのパッケージ構成ですので、保守を購入してAzure Stackの利用料を払っていきます。
Azure Stackを導入する流れ5:ライセンスプログラムの選定
Azure Stackを導入する流れの5つ目は、ライセンスプログラムの選定を行っていくことです。ライセンスプログラムとは、Azureの購入方法です。
Azureには、Openライセンス、CSP(Cloud Solution Provider プログラム)、EA(Enterprise Agreement)が用意されています。
選定する際は、価格や契約期間、解約が用意できるかといった基準で選んでいくといいでしょう。
Azure Stackを導入する流れ6:必要なオプションを選定
続いては、必要なオプションを選定していきましょう。サポートをお願いする場合は、オプションも提示してもらえる場合もあります。
オプションの具体例としては、マネージドシステムサービス for Azureが挙げられます。このオプションは、Azureを利用する際に求められる監視および運用管理を代行をしてもらえるオプションです。
またより多くのリソースが提供されるアドオンプランがあります。
Azure Stackを使用するメリット5つ
ここからは、Azure Stackを使うメリットを紹介していきます。Azure Stackは、すでにAzureを使っている人やパブリッククラウドを今は全く使っていないという人両方にメリットがあります。
導入を悩んでいる場合は、参考にしてみてください。
Azure Stackのメリット1:自社サーバー上で利用可能
Azure Stackのメリットは、自社のサーバーで使える点です。Azureと同じポータルを自社サーバーで使えるため、豊富なサービスをデベロッパーとIT運用者のスムーズな管理や提供が実現します。
Azure Stackのメリット2:最先端の開発環境
Azure Stackのメリットの2つ目は、最先端の開発環境が利用できます。機密性が高く重要視されているアプリケーション開発をしている場合も、Azure Stackを使えば社内のポリシーに沿って管理やリリースができるようになるでしょう。
新しくアプリケーションを作ろうと考えている場合は利用してみるといいでしょう。
Azure Stackのメリット3:管理機能とセキュリティ
Azure Stackのメリットの3つ目は、管理機能とセキュリティに期待できる点です。Azure Stackでは、セキュリティサービスのAzure Key Vault、管理機能のARMと専用ポータルであるAzure Stack Portalが使えます。
管理機能もセキュリティも強化できるため、安心して利用できます。
Azure Stackのメリット4:最新機能が搭載
Azure Stackでは、最新機能が搭載されています。毎月アップデートされるため、管理者はインフラのメンテナンスに時間を使わずに済みより創造的な仕事に集中できます。
自動的に容量の増減などをスケーリングもできるため、管理者の時間を有効に使えます。最新機能を使って開発したい時にも最適でしょう。
Azure Stackのメリット5:コスト削減と生産性アップ
Azure Stackを導入する場合は、コスト削減と生産性アップが期待できます。Azureをすでに使っている企業の場合は、同一のインターフェースのため新たに教育するコストがかかりません。
さらに新たに導入する場合も、膨大な機能が付いているAzure Stackを使うことで生産性のアップが期待されます。
Azure Stackの特徴を知って上手に活用しよう
Azure Stackを導入すれば、多くのメリットがあります。特徴を知って上手に活用していくことをおすすめします。
Azure Stackの導入をサポートしてくれる企業も多いため、契約や構築、運用の相談をしてみるといいでしょう。生産性が上がるうえにセキュリティ強化にもつながるため、企業の業績アップにつながる可能性があるでしょう。
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