CDNの3つのメカニズムとは|CDNを運用する4つのメリットを解説

CDNの3つのメカニズムとは|CDNを運用する4つのメリットを解説
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CDNとは


CDN(Contents Delivery Network)とは、大型のサイトなどを開設する際におすすめのシステムであり、アップデート時に発生してしまうサーバの負荷を軽減できます。最近ではアプリゲームが普及しており、定期的にアップデートしますが、そのような時にCDNが使用されている場合が多く、ユーザーも快適にアップデートすることが可能になります。

普通のサーバとの違い

CDNはサーバを提供するサービスですが、普通のサーバとの違いを知らない人も多くいるのではないでしょうか。CDNはユーザーに近いキャッシュサーバを置くことでオリジンサーバの負荷を軽減でき、普通のサーバではダウンしてしまう状況でも快適に配信することが可能になります。ユーザーのアクセスが集中する時間帯がないサーバや小規模のサーバでは、あまり必要ないでしょう。

CDNのメカニズム3つ


CDNは便利なサーバではありますが、どのようなメカニズムになっているのか正しく把握していない人も多くいるのではないでしょうか。CDNを利用するのであればメカニズムも把握しておくことをおすすめします。次に、CDNのメカニズムについて詳しく紹介します。CDNについて詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。

CDNのメカニズム1:リソースレコードの設定タイプ

CDNのリソースレコードの設定があり、2種類に分けることが可能です。リソースレコードとは、ドメインに関連付けられた情報のことを示しています。リソースレコードにはさまざまな種類が存在しており、種類が変わることで記入の仕方などにも違いが現れます。

Aレコード

AレコードはAddressの略であり、ドメインをIPアドレスに変換するリソースレコードです。さまざまなレコードの中でも一般的なレコードであるため、書き方も把握しておくと良いでしょう。

CNAME

CNAMEはCanonical NAMEの略であり、ドメインを別のドメインに変換することが可能になります。あまり使用しないレコードのように思われますが、元のドメインを変更する際に活用することで、一つのドメインを変更するだけで紐づけられ、作業を簡略化できます。元のドメインを変更する場合に活用することをおすすめします。

CDNのメカニズム2:アクセス過程の流れ

CDNを利用するのであればどのようなアクセスの流れになっているのかを把握しておくことをおすすめします。アクセスの流れを把握することで、CDNがどのようなサービスなのを理解することができるでしょう。次に、CDNのアクセス時の流れについて紹介します。アクセスの流れを知りたい人はぜひ参考にしてください。

DNS

CDNを利用すると、DNSにアクセスできるようになります。DNSはドメインネームシステム(Domain Name System)の略であり、ドメインとIPアドレスを対応付けて管理するシステムです。CDNは大まかにDNS、キャッシュサーバ、オリジンサーバで成り立っています。その後Aレコードの場合は直接オリジンサーバにアクセスできるようになりますが、CNAMEの場合はキャッシュサーバにアクセスするようになります。

キャッシュサーバ

CDNの特徴でもあるキャシュサーバにアクセスすることで、キャッシュサーバからも情報を配信できます。キャッシュサーバがあることでオリジンサーバの負荷を大幅に削減できるため、アクセスする際に重要な役割を果たしています。

オリジンサーバ

キャッシュサーバにアクセスした後はオリジンサーバにアクセスするようになります。オリジンサーバとは元々開発者が使用していたサーバであり、CDNを利用した場合は最後のアクセス先になります。

CDNのメカニズム3:キャッシュ時間や対象ファイルとは

CDNでは対象のファイルのデータのキャッシュ時間を設定することが可能です。例えばキャッシュ時間を30秒に設定した場合、初回アクセス時にキャッシュサーバからオリジンサーバのデータを取得した30秒間は、キャッシュサーバからデータを配信するように設定できます。

CDNのメリット4つ


この記事を読んでいる人の中には、CDNの存在をこれまで知らなかったという人もいるでしょう。または、CDNの存在は知っていてもCDNを利用することでどのようなメリットを得られるのか知らないという人も多いのではないでしょうか。CDNにはさまざまなメリットがあります。ここではCDNを利用するメリット4つを紹介しますので、CDNを利用しようと考えている人はぜひ参考にしてください。

CDNのメリット1:サーバ負荷の低減

CDNの利用するメリットのひとつに、サーバの負担を軽減できることが挙げられます。アップデートやメンテナンスをする際に多く利用されます。アップデートやメンテナンス時にはサーバに負荷がかかりやすく、ユーザーからのアクセスも増えるため、サーバがダウンする状況に陥ってしまうこともあります。

CDNのメリット2:運用コストを抑える

CDNを利用することで運用コストを軽減できるという、オリジンサーバ側のメリットもあります。オリジンサーバに負荷をかけないためにサーバの数を多くすることで負担を軽減できますが、それなりの費用が掛かってしまいます。また、負荷がかかってしまう日数は限られている場合が多く、その日の負荷に合わせるとコストが高くなりやすいですが、CDNを利用すればコスト軽減につながります。

CDNのメリット3:海外配信に向いている

データを海外に配信すると、国内に配信するよりも負担がかかってしまいます。しかし、CDNを利用して海外に配信すれば負担を軽減することができ、サーバがダウンすることを未然に防げます。海外とやり取りのある企業やサイトが得られるメリットは大きいでしょう。

CDNのメリット4:転送容量が気にならない

CDNを利用することで転送容量を気にせず、サービスを配信することが可能です。データを転送する際には多くの容量が必要になりますが、キャッシュサーバを利用して転送できるため、転送容量も増えます。転送容量が不足してしまうと快適に転送できなくなってしまうため、転送容量を気にせずに作業できることは大きなメリットになります。

CDNのデメリット3つ


ここまでCDNのさまざまなメリットについてご紹介してきましたが、一方でデメリットもあります。そのため、CDNの利用を検討する場合には、メリットだけでなくデメリットを把握することは非常に大切なことです。それでは、CDNにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。ここではCDNのデメリット3つをご紹介しますので、どのようなデメリットがあるのか理解を深めてみてはいかがでしょうか。

CDNのデメリット1:修正しても反映されない時間ができてしまう

CDNにはキャッシュ時間が存在します。また、キャッシュ時間中はキャッシュサーバーからデータ配信が行われるため、自分のサーバーのファイルを更新しても反映されません。そのため、間違えた情報を登録して公開してしまった場合、キャッシュ時間中は修正を行っても反映されない時間が生まれてしまいます。そのため、広告などの価格を間違えてアップロードしてしまった場合、大変なことになりかねません。

CDNのデメリット2:アクセスログが取得できず解析ができなくなってしまう

事業者にもよりますが、CDNを導入することでこれまで利用してきたログ解析型のアクセス解析でログが取れなくなるため、アクセス解析が使用できなくなるケースがあります。近年ではビーコン型のアクセス解析ツールを利用するケースが多いため、ログ解析型のアクセス解析ツールを利用していなければ問題ありませんが、これまでUrchinなどのアクセス解析を利用してきた方は注意が必要です。

CDNのデメリット3:障害が発生するリスクが増えてしまう

これまで運営してきたWebサイトのコンテンツ配信にCDNを導入すると、CDNにサーバーダウンなどが発生すればCDNを利用しているサイトのコンテンツにも障害が発生します。また、配信拠点を追加することで、障害の原因の切り分けも難しくなります。もちろん、事業者は障害が発生してもできるだけ影響が出ないように対策を行っていますが、CDN膿導入によってリスクが増えるのは間違いないでしょう。

CDNの使用例3つ


ここまでCDNを利用するメリットやデメリットなどをご紹介してきましたが、CDNの具体的な使用例についても知っておきたいという方は多いでしょう。CDNはさまざまな使用例があり、実際に活用されています。それでは、CDNは具体的にどのような使われ方をしているのでしょうか。ここではCDNの使用例3つをご紹介しますので、どのような使用例があるのか参考にしてみてください。

CDNの使用例1:JavaScriptの記述

WebサービスやWebサイトなどのWeb系の開発ではJavaScriptを利用するケースが多く、特にjQueryなどのライブラリを活用する人は多いでしょう。ライブラリを自分のサーバーに読み込むと、速度低下を起こす原因になる可能性があります。しかしCDNを利用してCDN経由で読みこめるようにすることで、速度低下を起こさずにJavaScriptを記述できるようになります。

CDNの使用例2:WordPressの負荷軽減

WordPressは世界中のWebサイト開発に採用されているCMSです。WordPressは閲覧者がアクセスするたびに動的にコンテンツを作成することから、レスポンスの低下が発生します。しかしCDNを利用してキャッシュを取っておくことにより、アクセスがあるたびにコンテンツを生成する必要が無くなります。そのため、サイトレスポンスを低下させずにサイトを表示できるようになります。

CDNの使用例3:動画配信

近年ではWebサイトで動画の配信などを行うケースも多くなってきましたが、容量の大きい画像や動画などのコンテンツは表示に時間が掛かったり、そもそも表示自体ができないケースもあります。しかしCDNを利用して画像や動画などの容量の大きなデータを保存し、配信できるようにすることで、サーバーの負荷を軽減しながらスピーディにコンテンツを表示できるようにすることも可能です。

CDNを利用するときの注意点2つ


CDNを利用することで多くのメリットを得られますが、それと同時に注意しなければならないこともあります。注意事項を把握しておくことで、CDNを利用し発生するトラブルを未然に防げるようになるでしょう。次に、CDNを利用する際の注意点を紹介します。これからCDNを導入しようと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

注意点1:CDNダウン時をシミュレーションする

CDNを利用すればサーバの負担を軽減できますが、万が一CDNがダウンしてしまった時のシミュレーションをしておくことをおすすめします。CDNに頼り切っている状態のサーバは、CDNがダウンしてしまうとオリジンサーバだけでは稼働することが難しくなり、何もできなくなってしまいます。過去にCDNがダウンしたことで世界的に大きな被害が出たケースもあります。

注意点2:アクセス解析ツールを利用している場合

CDNを利用するとアクセス解析ツールが使用できない場合があります。CDNを導入することでアクセスの解析はCDNで行われるようになり、オリジンサーバでは解析ができなくなるケースが多いです。そのような場合はCDNを使用することを考えて開発されたアクセス解析ツールを利用することをおすすめします。

CDNの仕組みを理解しよう


CDNを利用すればサーバの負担を軽減できるため、サイトやアプリを安定して運営することができ、大規模で配信する際におすすめのサービスです。CDNを利用する場合は仕組みを把握し、メリット・デメリットを理解して導入するかどうかを検討しましょう。

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