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Linuxサーバの構築手順を解説|Linuxサーバの構築前に決めること6つ

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Linuxサーバの構築手順を解説|Linuxサーバの構築前に決めること6つ
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    Linuxサーバとは?


    Linuxサーバとは、LinuxというOS(オペレーティングシステム)がインストールされたサーバのことです。ちなみに、Linuxサーバを構築するとは、PCにLinuxOSをインストールすることです。OSは、大きく分けるとWindows、macOS、LinuxOSがあります。

    今回の記事では、Linuxの種類や構築方法についてご紹介致します。
     

     

    Linuxサーバの種類

    LinuxOSには、大きく分けて2つのOSタイプがあります。

    ・Red Hat(レッドハット)系OS
    ・Debian (デビアン)系OS

    Red Hatは商用で使われることが多くあり、有償のLinuxとして知られています。一方でDebianは無償で提供されており、使っているユーザーも多くいます。一般的なサーバを構築する場合、どちらを使うかはユーザーの好みです。

    無償利用可能なOSのご紹介

    〇〇系というOSを紹介しましたが、この大元となった2つのOSから派生し、別の名前のOSが存在します。

    今回は、日本で多く使われている無償の派生OSを使いインストールする方法をご紹介します。

    ・Red Hat系-CentOS
    ・Debian件系-ubuntu、MX Linux

    一般的に使われるOSは、上記のものが多いです。今回はDebian系OSのMX Linuxを使いサーバを構築する方法をご紹介致します。

    ちなみに、今回ご紹介するMX Linuxは、以下の特徴があるため、古くなったPCでもサクサク動きます。

    ①動作が非常に軽いため、使わなくなった低スペックPCにも簡単にインストール可能
    ②Debianの安定したカーネルを採用し、機能を拡張している
    ③インストーラがUEFI(グラフィックな画面)で実行可能

    Linuxサーバを構築する前に決めること6つ


    サーバの構築とはサービスを提供するための環境構築を行うことですが、Linuxサーバを構築する場合はどのようなことを決めていけばよいのでしょうか。

    ここではLinuxサーバを構築する前に決めることについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

    1:サービスの内容

    Linuxサーバを構築する前に、まずはどのようなサービスを提供するのかを決めていきましょう。サービスの内容はサーバ構築のための非常に重要な項目です。

    Linuxは複数の種類のサーバを組み合わせて利用することも可能なので、どのようなサービスを提供したいのか具体的に決定することで、最適なサーバを構築できるようになります。

    2:サービスを提供する範囲

    構築するサーバで提供するサービスのターゲットが誰なのか、サービスの提供範囲を具体的に決めておきましょう。提供範囲が明確になれば、構築すべきサーバの規模やスペックなども具体的に決まっていきます。

    例えば一度に多くの人が利用するようなサービスを提供するのであれば、処理速度の速いハイスペックなサーバを構築する必要があるでしょう。

    3:サービスを提供する場所

    サービスをどこで提供するのかによってLinuxのサーバを利用するメリットは変わってきます。例えば個人で利用する場合は無料で気軽に利用することが可能です。

    また、企業がインターネット上でのサービスを提供するためにLinuxサーバを利用するのであれば、高いセキュリティを保てる点がメリットとなるでしょう。

    4:Linuxディストリビューション

    LinuxディストリビューションとはLinuxの種類のことです。Linuxディストリビューションによって異なる特徴を持っているため、どのような用途でLinuxを利用したいのかによって選ぶべきLinuxディストリビューションは変わってきます。

    5:アプリケーション

    構築したLinuxサーバで提供するサービスがどのような内容なのかによって、選択するアプリケーションも変わります。Linuxディストリビューションを構成するアプリケーションの種類によっては提供できないサービスがあるため、よく考えて決定しましょう。

    6:プログラミング言語

    プログラミング言語にはそれぞれ適性のある分野が異なります。そのため、構築するサーバで提供するサービスがどのようなものなのかによって、プログラムを組むために使用するプログラミング言語の種類も変わってきます。

    Linuxサーバのインストール・設定(構築)手順5つ


    Linuxサーバのインストール・設定(構築)方法について説明していきます。

    必要なスペックや起動確認の方法についても解説しています。参考にしてください。

    1:MX Linuxをインストールするために必要なスペックを用意する

    MX Linuxは、画面を使ったインストール方法に最適化されています。構築する場合、以下のスペックを満たすサーバをご用意ください。

    CPU:2コア以上
    メモリ:4GB以上
    HDD:60GB以上
    システム:64bit対応

    2:MX Linuxをダウンロードする

    以下のリンクからMX Linuxのダウンロードページに飛びます。今回は、日本語でインストールしたいので、Japanにある「x64」をクリックし、インストールファイルをダウンロードします。

    なお、インストールするパソコンが32bitにしか対応していない場合、「386」のリンクをクリックしてダウンロードしてください。

    MX Linuxのダウンロードページ

    3:MX Linuxをインストールする

    ダウンロードしたファイルをDVDやUSBに焼き、ブート可能なメディアを作成します。USBで作成する場合は、フリーソフトの「Rufus」等を利用しましょう。

    インストールメディアを読み込むと、インストーラが起動します。まず「F2」ボタンを押し、言語を「日本語」に変更、次に「F3」ボタンを押し、時刻を「Tokyo」に変更して進めます。

    上記2つの変更が終わったら、次はMX Linuxのインストール画面まで進みます。表示されている項目の一番上「MX-19.1 x64(Feburuary 25, 2020)」を選択し、次に進みます。

    OSインストールの画面(デスクトップ)が表示されます。画面に、「MX Welcome」のウィンドが表示されますが、特に何もしませんので×ボタンで閉じ、次の手順に進んでください。

    デスクトップにある、「Installer」をダブルクリックします。利用規約(terms of use)が表示されますが、特に変更せず「Next」をクリックします。

    上記の他に、ユーザー名、パーティション(ディスクの分割方法)など、いくつか選択する画面が表示されますが、今回はデフォルトのまま進めていきますので、「Next」をクリックします。

    「Next」をクリックしていくと、ユーザー名、パスワード、rootパスワードを入力する画面が表示されます。任意のユーザー名とパスワードを設定し完了です。

    あとは、「Installation in progress」のゲージが100%になるのを待ちましょう。100%になると、「Finish」がクリック可能になります。クリック後、自動で再起動し、MX LinuxのOSが起動します。

    再起動後は、パスワードの入力画面が表示されますので、先ほど設定したパスワードを入力しログインしましょう。

    以上でMX Linuxのインストール完了です。

    4:起動するか確認する

    MX Linuxでターミナルソフトを起動する場合は、「Xfce Terminal」を起動します。画面左下のスタートメニューから「Xfce Terminal」を選択し、起動することを確認しましょう。

    ※毎回起動するのが大変な場合は、デスクトップやパネルにショートカットを作成し、そこから起動するとよいでしょう。

    5:MX Linuxのネットワーク設定をする

    MX LinuxのIPアドレスを固定にする方法をご紹介します。

    IPアドレスを固定にすることで、いくつかのサービス(サーバ)をインストールした場合でも、再起動等してもアドレスが変わらず、そのまま使うことが可能となります。

    まずは、現在のIPアドレス(IPv4)を確認しましょう。ターミナルソフトを起動し、以下のコマンド($から後ろ)を入力します。

    $ ip -4 a

    すると、現在のIPアドレスが表示されます。
    例)inet 192.168.1.2/24

    このアドレスを別の固定されたアドレスに、変更していきます。

    IPアドレスを固定する設定は、「スタートメニュー」から「設定」を押した先にある「Advanced Network Configuration」から行ないます。

    Wired Connection(有線)、もしくはWireless Connection(無線)のどちらかを選択し、画面下の設定マーク(歯車のような形)をクリックします。

    すると、メニューの右から2番目にIPv4の設定変更画面があります。「Add」ボタンで新しいIPアドレスやDNSサーバのアドレスを追加しましょう。

    設定後、再起動するとIPアドレスの変更が反映されます。

    先ほどと同様に、「ip -4 a」コマンドでIPアドレスを確認します。設定したIPアドレスに表示が代わっていれば設定完了です。

    例)inet 192.168.1.100/24

    IPアドレスの変更後、ブラウザ(Firefoxなど)を開き、問題なくインターネットに接続可能であることを確認しましょう。

    以上で基本的な設定は完了です。

    他のサービスをインストールする場合


    サーバとは、あらゆる機能を持ったサービスを提供するPCともとらえられます。例えば、Webサーバ、DNSサーバ、Windowsサーバなど。Webサーバでいえば、Webページを公開する機能を持ったサービスであり、サーバを構築するといっても、どのサービスを構築するかにより、サーバにインストールする機能が変わります。

    Linux(MX Linux)で新しいサーバを立てる際のコマンドは、ぜひ覚えておきましょう。

    まず、ターミナルソフトを開きます。
    user@linux# と表示された画面が開きますが、ここに直接コマンドを入力します。

    user@linux# su – root ←ルートモードに移行します。
    (インストール時に設定したrootのパスワードの入力を求められます。)

    サービスのインストール(構築)には、このルートモードが必須です。

    Linuxサーバのメリット5つ


    LinuxサーバはWindowsサーバに比べてさまざまなメリットがあることから、多くの企業で利用されています。それでは、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

    ここではLinuxサーバのメリットについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

    1:色々なOSに対応している

    LinuxはWindowsなどのさまざまなOSにインストールすることができ、インストールすることによってLinuxの仮想マシンを作成することができます。そのため、サーバ構築の前段階で他のOSにLinuxをインストールすることで、Linuxでの稼働状況を確認できます。

    2:サーバの種類を選択できる

    Linuxでは、Webサーバやメディアサーバ、メールサーバ、データベースサーバなどのさまざまな種類のサーバを動作させることができます。さらにサーバ同士を組み合わせて利用することも可能です。

    3:接続環境を整えやすい

    Linuxはその基盤となるUnixが元々ネットワーク環境での使用を想定して開発されたことから、ネットワーク環境で強力な通信能力を持っています。そのため、Linuxを利用することで接続環境を構築しやすいです。

    4:自分でカスタマイズできる

    Linuxはオープンソースであるため、自分で好きなようにソースコードを編集してカスタマイズすることも可能です。また、カスタマイズしたLinuxを再配布することも可能です。

    5:トラブル対応がしやすい

    Linuxはユーザーグループなどのコミュニティが形成されているため、Windowsのような公式のサポートがなくてもユーザー同士の相互互助によってトラブル対応が可能です。また、よくあるトラブルなどをまとめたFAQなどもあるため、自分自身で対応していくことができます。

    Linuxサーバを構築しよう!


    Linuxの基本を理解し、PCなどにインストールしてみましょう。構築する際、必要なスペックや手順などを確認いただき、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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