システム開発におけるテストの流れについて解説!テストの種類11個も紹介

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システム開発におけるテストとは?


システム開発におけるテストとは、システムが正しく動作するかどうかの検証作業を行うことです。

テストはシステムの不具合を取り除いたり、仕様どおりの動きになっていることを確認したりする非常に重要な工程です。テストで不具合が見つかった場合は修正して再度テストを行い、最終的に不具合が見つからなくなるまで作業を繰り返します。

なぜテストが必要なのか

テストを行わずにただ単に動くようになっただけのシステムには、多くのバグが含まれている可能性があります。

人が手作業でコーディングしている以上、まったくバグを含まないシステムを開発することは難しいですが、テストを行うことによってできるだけバクを取り除いてシステムのクオリティを上げることができます。

そのため、本番に近いテスト環境でさまざまなテストを行い、正常に稼働することを確かめる必要があります。

システム開発におけるテストの流れ3ステップ


実際に開発されたシステムのテストを行う場合、どのような流れで行われるのでしょうか。ここではシステム開発におけるテストの流れ3ステップをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:単体テスト

単体テストとは、システム単体で行われるテストです。別名「ユニットテスト」とも呼ばれるテストで、個別のプログラムの機能が正しく動作しているかどうかを検証します。

また、単体テストは早い段階で実施されるためバグの発見が容易で、この段階でできるだけバグを除去することでシステムの品質を高めることができます。

2:結合テスト

結合テストとは、複数のプログラムを連携させた際に正しく動作するかを検証するテストです。

結合テストは個別の単体テストが終了した段階で行うもので、個別のプログラムを実行した際には発生しないような想定外の動作などを見つけることができます。

3:システムテスト

システムテストとは、開発したシステム全体で正しく動作するかを検証するテストです。

別名「総合テスト」とも呼ばれるテストで、実際に使用する場合に仕様どおりに完成しているかを確認します。また、システムテストはできるだけ本番に近い環境で実施されます。

システム開発における11のテスト


システム開発で実施されるテストにはさまざまな種類があり、テストの目的に合わせて「確認テスト」や「評価テスト」、「負荷テスト」などの種類にわかれます。

ここではシステム開発における11のテストについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:デグレートチェックテスト

デグレートチェックテストは確認テストの1つで、システム修正時にデグレートが発生していないかどうかを検証するテストです。

「デグレート」とは、システム開発によって新しいバージョンのシステムの品質が修正前よりも悪くなることを意味します。

デグレートチェックテストでは、修正によってシステムが以前のバージョンに戻ってしまっていないかどうか、修正済みバグが再発していないかどうかを確認します。

2:リグレッションテスト

リグレッションテストは確認テストの1つで、システム修正時に変更していない箇所に影響が出ていないかどうかを検証するテストです。

別名「回帰テスト」とも呼ばれるもので、システムを修正したことにより、修正箇所以外の場所で不具合が発生していないかを確認します。修正を行うシステム開発の際には必ず行われるテストです。

3:ユーザビリティテスト

ユーザビリティテストは評価テストの1つで、システムを使う側の操作性などを検証するテストです。

開発したシステムが使いやすいかどうか、見やすいかどうか、わかりやすいかどうかなどのユーザー目線での操作性について確認を行います。システム開発時にユーザビリティテストを実行することで、システムを利用したユーザーの満足度を向上することができます。

4:セキュリティテスト

セキュリティテストは評価テストの1つで、セキュリティに関する機能を検証するテストです。

主に不特定多数のユーザーに利用されるようなシステムでは必須のテストとなっており、セキュリティ設計どおりの実装になっているかどうか、実際に不正アクセスを防止できているか、設計で漏れている脆弱性がないかどうかなどを確認します。

5:運用テスト

運用テストは実際の業務の流れに沿ってシステムを利用し、システムに問題がないかどうかを確認するテストです。

運用テストは開発者だけでなく、クライアントがシステムの操作に慣れるために行うテスト工程です。運用テストを行う段階ではすでに他のテストは終わっており、稼働直前に行う最終テストとなっています。

6:障害許容性テスト

障害許容性テストは評価テストの1つで、障害発生時に必要最低限の機能を維持できることを検証するテストです。

ハードウェアの故障やデータベースダウンを想定し、データベースとの接続を遮断するなどの方法で擬似的に障害を発生させて、障害発生時にもシステムが動作するかどうか、復旧手順によって復旧ができるかなどの検証を行います。

7:ストレステスト

ストレステストは負荷テストの1つで、過負荷状態の際にシステムが問題なく動作することを検証するテストです。

多くのアクセスを一度に行うことで、実際にシステムが稼働した際の高負荷状態でも正常に動作できるかどうかを確認します。

具体的には、過負荷な状態で発生する競合条件や排他制御、メモリリークなどのバグを検出します。

8:ロングランテスト

ロングランテストは負荷テストの1つで、一定期間システムを連続稼働させてパフォーマンスを検証するテストです。

連続稼働することによってシステムが停止しないかどうか、パフォーマンスが落ちないかどうかを確認します。ロングランテストによってシステムの稼働率や処理能力に問題がなく、信頼性があることを検証できます。

9:キャパシティテスト

キャパシティテストは負荷テストの1つで、パフォーマンス要件を満たした状態で稼働できる最大のトランザクションを検証するテストです。

パフォーマンスを落とさないように稼働しながら、最大どの程度までトランザクションやユーザーをさばくことができるのかを確認するものです。

キャパシティテストを行うことで、システムのユーザーやデータ量などが増加した場合に、どのようにシステムの増強を行うのかという参考になります。

10:ロードテスト

ロードテストは負荷テストの1つで、システムの動作を検証するテストです。

システムを通常時の動作とピーク時の動作を測定し、ピーク時の負荷にシステムが耐えられるかどうかを確認します。ロードテストによって全ユーザーのトランザクションを想定し、処理しきれるかどうかを検証することができます。

11:性能テスト

性能テストは負荷テストの1つで、システムの性能要件に対して開発したシステムの処理能力が仕様を満たしていることを検証するテストです。

システムのパフォーマンスを確認するもので、システムの時間効率や資源効率といった特定条件でのレスポンスタイムを測定し、その結果をベースに最適化やチューニングを行います。

システム開発における運用テストの流れ


運用テストは他の検証作業を全て終了し、本番稼働前にクライアントと一緒に行う最後のテストです。運用テストによって業務担当者もシステムの操作や運用のリハーサルを行います。

また、運用テストで不具合が見つかった場合はすぐに改修作業を行います。ここではシステム開発における運用テストの流れをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:計画書を作成する

運用テストを行う場合は、まずはテスト計画書を作成する必要があります。運用テスト計画書には、どのようなテストを行うのかという概要や全体の方針などをまとめます。

具体的には、テストの目的や具体的な方法、スケジュールやテスト環境、合格基準などのテストを実施するために必要な情報をまとめて、クライアントの担当者やメンバーで共有します。

2:仕様書を作成する

作成した運用テスト計画に基づいた運用テスト仕様書を作成します。仕様書にはテストのシナリオや具体的な内容、チェック項目などをまとめておき、テストデータの内容についても定義を行います。

3:テスト環境を構築する

運用テスト計画に基づいて運用テスト環境の構築を行います。テスト環境は本番の稼働環境に近い環境を構築します。

また、実際の本番環境が利用できる場合はテスト環境ではなく本番環境にテストデータを作成してテストを行うこともあります。

4:システムテストを実施する

運用テスト仕様書に基づいて運用テストを実施します。プロジェクトメンバーやクライアントの業務担当者などのテスト実施者が実際に運用テストを行っていきます。

また、運用テストによって不具合や障害が見つかった場合には、障害管理票を作成して不具合が解消されるまで管理することになります。

WordPressでのテスト環境の作り方4つ


WordPressは便利なWebサイト作成ツールで、テスト環境を作成できます。

テスト環境を作るためには「Local by Flywheel」を使用します。ここでは、WordPressでのテスト環境の作り方4つを紹介していきます。

テスト環境の作り方1:「Local by Flywheel」を使用する

1つ目のテスト環境の作り方は「Local by Flywheel」を使用することです。

「Local by Flywheel」は、パソコン内のローカル環境で疑似的なWordPressを構築するツールで、本番の環境を想定したテスト環境を構築できます。

「Local by Flywheel」を使用して不具合を出しても、本番サイトに影響はないので、気兼ねなくテストとバグ修正ができます。

テスト環境の作り方2:「Local by Flywheel」のインストールの仕方

2つ目は「Local by Flywheel」のインストールの仕方です。

「Local by Flywheel」はプラグインではないので、WordPressからではなく配布サイトからファイルをダウンロードして、インストールする必要があります。

配布サイトでダウンロードする際は、メールアドレスなどの項目を記入する必要があります。

テスト環境の作り方3:インストール後はテスト環境の構築に入る

3つ目は、インストール後はテスト環境の構築に入ることです。

ファイルのインストールが完了したら、テスト用のドメイン名とサーバの設定をしてテスト環境の構築に入ります。

サーバは「Preferred」と「Custom」から選べ、PHPのバージョン、サーバの選択、MySQLのバージョンなどの設定を変更する際は「Custom」を選択する必要があります。

テスト環境の作り方4:ユーザー名とパスワードを発行する

4つ目は、ユーザー名とパスワードを発行することです。

テスト環境を構築したら、ユーザー名とパスワードを発行してテスト環境を構築できます。その後、WordPressの管理画面に移動してサイトの編集をします。

設定したIDとパスワードは、他のテスト環境でも利用可能になるよう設定でき、複数のテストも簡単に構築できることでしょう。

システム開発におけるテストの流れを把握しよう


システム開発では、開発されたシステムに含まれている不具合を除去したり、過負荷時に正常な動作ができるかどうかを確認したり、ユーザビリティを向上したりするためにさまざまな種類のテストを実施します。

そのため、テストはシステム開発と同様に重要な工程となっています。ぜひこの記事でご紹介したシステム開発におけるテストやテストの流れ、システム開発における11のテストなどを参考に、システム開発を行う際に重要なテストについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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