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ペアプログラミングのメリット・デメリット7選!やり方やポイントも解説

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ペアプログラミングのメリット・デメリット7選!やり方やポイントも解説
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    ペアプログラミングとは?


    ペアプログラミングとは、2人で1台のパソコンを使い、プログラムのコードを書いていく作業の事です。

    2人でプログラミングする事により、ミスが少なく、且つ保守性が高い、整理された質の高いコードが書けます。

    ミスの少なさや保守性の高さを考慮すると、手戻りやメンテナンスの手間が減る事から、長期的に見れば1人でやる時よりも作業効率は高くなります。

    ペアプログラミングのやり方2ステップ


    ペアプログラミングはただ単に2人ペアになって1つのソースをコーディングすれば良いというものではなく、きちんとやり方や役割、順序があります。

    きちんとやり方に沿わなければペアプログラミングのメリットを享受できないばかりか、通常時よりも仕事の能率が落ちるなど、デメリットを生んでしまいます。

    ドライバーとナビゲーターに分かれる

    ペアプログラミングは、1つのパソコンを2人のプログラマーが共有して作業する時の作業方式ですが、それぞれドライバーとナビゲーターという役割に分かれて作業を進めていきます。

    それぞれが割り当てられた役割を忠実にこなし、チームプレイする事で効率性を上げる事ができます。

    ドライバーの役割

    ドライバーの役割は実際にプログラムのソースをコーディングする役割で、多くの場合で初心者がこの役割を担当します。

    上級者が務める事の多いナビゲーターの指示に従ってコーディングする事により、ミスが少なく、また保守性の高い整理されたコードが書けます。

    ナビゲーター役割

    ナビゲーターの役割は、実際の処理内容をイメージしてから、適切なアルゴリズムを選択し、ドライバーにコードの内容を指示する役割の事です。

    多くの場合で経験豊富な上級者がこの役割を担うパターンが多く、コーディングと同時にレビューも出来るようになるので、ナビゲーター側の工数削減にも貢献できます。

    区切りの良いところで役割を交代する

    ペアプログラミングでの役割は区切りの良いところで、定期的にそれぞれの役割を入れ替えた方がより能率が上がります。

    敢えて初心者がナビゲーターの役割を担う事でプログラムの勉強にもなりますし、ナビゲーター側の人間がプログラミングする事でプログラミングの実力を維持できます。

    また、役割だけでなくペアを組むメンバーも入れ替える事でマンネリ化を防ぎ、効率性の低下を未然に防ぐこともできます。

    ペアプログラミングのメリットの一つにプログラミング内容の共有を効率的且つ確実に行える、というものもあるので、ある程度の時間を見込んだうえで色んな組み合わせを使うと、よりプログラミング内容のチーム内での共有が進むでしょう。

    ペアプログラミングのメリット7選


    ペアプログラミングはシステムやアプリケーションの開発の現場で多く取り入れられており、その理由はやはり多くのメリットを享受できるからです。

    新人や初心者のスキルアップや、組織の風通しを改善したい場合などにペアプログラミングは特にメリットの多い開発手法です。

    1:作業ミスが減る

    ペアプログラミングを実施する事で作業ミスが減り、結果として今までバスの原因調査とその修正、そして再テストにかけていた時間が丸々節約できます。

    上級者がそばについている事で処理内容の勘違いなども防げますし、2人で作業する事により、メソッドや変数のネーミングを間違えるなどの単純なミスも防げます。

    もしバグが見つかった場合、特に原因の調査と特定にはかなり多くの時間を費やすので、その時間を全て節約、若しくは最初から見込む必要が無くなるのは管理の手間も大きく減らせます。

    2:作業の効率やスピードが上がる

    ペアプログラミングを実施する事で、解らない事や確認したいことを聞ける相手がすぐそばにいるので、作業の効率やスピードを上げる事ができます。

    ちょっとした疑問なども調べる必要が無く、また聞かれる側であるナビゲーターもストレスなく疑問に答える事が可能になります。

    わからないことがあった時に聞きたい相手が会議などで近くにいない場合、その相談相手が帰ってくるまで何もできない等の事態を防ぐことができ、無駄な工数を大幅に減らすことができます。

    3:チームワークが向上する

    ペアプログラミングは共に多くの時間を過ごす事でチームメンバーとの交流も生まれ、チームワークが向上するというメリットもあります。

    プログラミングの話だけでなく、仕事と関係のない雑談も気分転換にできるようになるので、お互いの信頼が醸成される良い機会になります。

    また、お互いのプログラミングの実力も知る事が出来るので、相手に合わせたフォローの方法やチームが必要としているスキルがわかるようになり、全体的にバランスの取れた、穴の無いオールラウンドなチームを作る事ができます。

    4:知識の共有ができる

    ペアプログラミングする事で、ナビゲーターとドライバーが知識を共有できるので、チームメンバーの知識の量が底上げされ、よりレベルの高い開発者の集団になる事ができます。

    ドライバーがコーディングする事でアウトプットの機会を、初心者がナビゲーターの役割を担う事でインプットの機会をそれぞれ得られます。

    また、苦手な技術領域についての知識も得ることができ、苦手な分野の克服にもつながるので、中級者以上でもこのメリットを享受する事ができます。

    5:プログラムの詳細を共有できる

    ペアプログラミングはプログラムの詳細を2人のプログラマーに共有し、もし片方が病欠や退職などしても、すぐに仕事を引き継いで仕事を再開させられます。

    また、プログラマーを外注して業務をこなしてもらっているような現場では、契約期間などの問題もあるため、引継ぎを早く、そして確実にできる事は特に重要です。

    様々な組み合わせでペアプログラミングを実施した場合は、よりこのメリットを享受できるでしょう。

    6:レビュー時間が短くなる

    ペアプログラミングは常に上級者のレビューを受けながらプログラミングするような形で仕事をしているため、レビューの時間が短くなります。

    レビューの時間が少なくなる事によって、システムの要件定義やチームメンバーの工数管理など、ナビゲーター側の人はよりマネージメントの仕事に集中できます。

    7:生産性がアップする

    ペアプログラミングは熟練者と作業する事でミスが少なくなるので、長期的な視点から見ると、生産性がアップします。

    整理されておらず理解しにくい、所謂スパゲッティコードのようなものも少なくすることができるので、メンテナンスもより少人数且つ短時間でできるようになります。

    メンテナンスを少人数且つ短時間で行える事は、コストの面でもメリットが大きく、会社としても有り難い事です。

    ペアプログラミングのデメリット7選


    ペアプログラミングはメリットが沢山ありますが、デメリットも勿論存在しているので、どんな開発環境でも力を発揮できるわけではありません。

    初心者同士でペアを組んでも全く意味が無かったり、熟練者がペアで組んでもただ単に作業する人が一人減っただけになる、など使いどころを誤ってはいけません。

    1:初心者同士には難しい

    ペアプログラミングは初心者同士で組んでも、片方がナビゲーターの役割を全うできないので、甚だ不適切な運用方法となってしまいます。

    ペアプログラミングは上級者と常に隣り合わせで作業させてコーディングの整合性と確実性、仕事の効率性を上げる手法なので、そのメリットを全て捨て去ることになります。

    勉強として取り入れられる場合もある

    仕事としてペアプログラミングを取り入れる際、初心者同士にしてもメリットはありませんが、勉強の場合は初心者同士でのペアプログラミングを取り入れる場合もあります。

    互いの知識を突き合わせて議論する事で2人の学習効率やスピードが飛躍的に上昇するので、学習のカリキュラムとして取り入れるとメリットが多い傾向にあります。

    2:技術レベルに差があると退屈

    ペアプログラミングは初心者にとっては良いことづくめの開発手法ですが、上級者側にとっては時として教えるだけの時間になり、退屈になる場合もあります。

    教える事も仕事上の重要なスキルとはいえ、具体的なプログラミングの技術やITの知識を新しく得る事が出来ないのはITエンジニアとしてはもどかしい気持ちになります。

    3:ナビゲーター役の負担が大きい場合がある

    ペアプログラミングはナビゲーター側の役割を上級者が担う事が多く、またドライバーへの指導以外にも問い合わせなどにも対応する場合があるため、負担が大きくなりやすい傾向にあります。

    また、ドライバーの技量があまりにも低いと、ほとんどナビゲーターがプログラムのコーディングしているような状況になります。

    4:相手と気が合わない場合に作業効率が低下する場合がある

    ペアプログラミングは円滑なコミュニケーションが行われる事を前提としている開発手法なので、その前提条件が崩れると、一気に能率が落ちます。

    例えば、性格的に合わない人物とペアになったり、議論を戦わせるのを好まない人物とペアを組まされた場合、ストレスだけが溜まり、仕事の能率は全く上がらないという状況に陥ってしまいます。

    5:相手と気が合いすぎる場合にも作業効率低下の可能性がある

    ペアを組んだ相手と気が合いすぎる場合も、ペアプログラミングの効果をうまく発揮できない場合があります。

    ペアの仲が良すぎると、程良い緊張感が生まれにくくなり、どうしても無駄話やマンネリ化が生まれ、なあなあな雰囲気になってしまいます。

    結果としてミスや手戻りが増え、人数を2倍にしたのに得られた結果は1人の時と変わらないか、それ以下という状況になってしまいます。

    6:スケジューリングの手間がある

    ペアプログラミングは当然の事ながら2人でやるのが前提となっているので、2人の時間がぴったり合っている時間で作業する必要があります。

    その分、スケジュール管理や日程調整の難易度は上がり、プログラミング以外の仕事、例えば客先への訪問や要件定義のための会議などの調整に苦労することになります。

    7:コーディング手法など意見が対立することがある

    プログラムのコードには、その人の性格も出ており、コーディングの手法などに拘りを持つプログラマーも少なくありません。

    コーディングの方法が合わない相手とペアになった場合、口喧嘩などになり、険悪な雰囲気になる事もあります。

    そうなるとペアになった人物間だけでなくチーム全体にもその空気は伝わるので、効率も雰囲気も悪くなります。

    ペアプログラミングを行う際の3つのポイント


    ペアプログラミングはそれぞれの役割以外にも実施する際に考慮する必要のあるポイントが幾つかあります。

    ペアプログラミングにも様々なスタイルがあり、どんな方法で運用するか綿密に考慮する必要があります。

    実際の現場でペアプログラミングを導入、運用する際に注意すべきポイントを3つ紹介していきます。

    1:こまめに休憩をとる

    ペアプログラミングは慣れるまではナビゲーター、ドライバー、双方でかなりの疲労感を感じますので、こまめに休憩を取る必要があります。

    慣れない相手と四六時中ずっと一緒にいる事は相当な心理的負担になり、肝心の仕事への集中力も落ちてしまうので、こまめに休憩を取り、リフレッシュする必要があります。

    2:沈黙をさける

    ペアプログラミングはわからない事を直ぐに聞け、知識の共有や不明点の迅速な解決することがメリットなので、沈黙は避けるべきです。

    沈黙が長時間続くと、最初に口を開きにくくなりますし、眠くもなるので、仕事に集中しにくくなります。

    また、沈黙が長時間続くと、知らぬうちに苦手意識が生まれてしまい、人間関係もぎくしゃくしてしまいます。

    3:上級者は考える時間にする

    ペアプログラミングの時に上級者側は常に考え続ける時間になり、そのような癖をつけないとマンネリ化してしまいます。

    上級者が初心者に教える事で、知識の確認にもなりますし、教えているうちにもっと良い処理方法がある事に気づく場合もあるので、初心者に教える事で確認できる点が幾つもあります。

    ペアプログラミングをリモートで行うメリット・デメリット


    ペアプログラミングは理論上、画面共有などを使用して、リモートで行う事が可能であり、日程調整が楽になるなどのメリットもある一方、顔が見えない事からコミュニケーションが取りづらくなるなどのデメリットもあります。

    ペアプログラミングを通常で運用する際のデメリットの一つである日程調整の難しさを打ち消せるので、元々気心が知れた同僚などと行うとより有効に活用できます。

    在宅勤務やワーケーションなど、徐々に多様な働き方が生まれてきて、認められてもいるので、場合によっては福利厚生の改善などにもつながる可能性があります。

    ペアプログラミングとモブプログラミングの違い


    モブプログラミングとは1台のパソコンを前にして1人のドライバーと複数のナビゲーターが議論しながらプログラムのソースを書く開発手法で、ペアプログラミングのドライバーとナビゲーターが一人ずつという訳ではありません。

    より多くの上級者が集まり、コーディングを手伝ってくれる事にもつながるので、より良質なソースコードが生まれる可能性があります。

    ペアプログラミングのメリット・デメリットを把握しよう


    ペアプログラミングは多くの開発の現場で採用されており、知識の共有が円滑に進む、仕事の効率が上がるなどのメリットもある一方、デメリットも確かに存在するので、使用する状況はよく考えなくてはいけません。

    しかし、ぴったりな状況で導入すれば新人の育成や仕事の能率などの問題が一気に解決する可能性もあるので、使用に慣れると開発現場に大きなメリットをもたらすでしょう。

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