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初めて使うならPowerShellがオススメな2つの理由
1:開発環境の準備は入門者への最初の壁
PowerShellの1番の魅力は、Windows7以降には最初からインストールされており、使う前の準備が不要です。今後プログラミングに興味があって、これから手を出していこうという入門者は、まず開発環境というものの構築が必要だということを是非知っておいて下さい。この開発環境の構築ですが、サポートが全て英語で説明されている事も多く、日本人のプログラミング入門への最初の壁となっています。PowerShellは開発環境の構築が不要である為、入門者が手軽に使い始められる事が魅力です。
2:複雑なコードを書く為のエディターも揃っている
開発環境もそうですが、プログラミングをしていく上で欠かせないのがテキストエディタです。入門者はプログラミングのミスを自力で発見する事が最初は難しいと思います。テキストエディタの性能が優れていれば、プログラミングのミスが見つけやすくなります。PowerShellには、PowerShell ISEという総合開発環境が最初からセットで付いています。これは、命令文を実行するとどの様な動作が行われるかを調べる事ができる『デバッグ』という機能が付いています。この機能のおかげで、入門者でも命令文のミスに気付きやすくなっています。最初からPowerShell ISEを使う必要はありませんが、慣れてきた後に少々複雑なものを作ろうとする為の手助けが最初から含まれているわけです。入門者が次のステップへレベルアップする際に、追加で用意しなければならないものが少ないというのもオススメできる理由の1つです。この様に、2つの理由からプログラミングの入門者にはPowerShellをオススメします。
PowerShellの起動方法
PowerShellを使ってみる為に、起動方法について最初にご説明します。まずは、Windowsボタンをクリックして、Windowsメニューを開きます。そこに含まれている検索バーへ『PowerShell』と入力しましょう。PowerShellおよびPowerShell ISEが表示されたなら、起動準備は完了です。PowerShellをクリックして起動しましょう。いかにもプログラマーが触っていそうなアルファベットが並んだ画面が表示されます。この画面に文字入力をしてこれから操作をしていきます。
PowerShellで最初に試したい動作確認
PowerShellに表示されている文字列の意味を入門者向けへ簡単に解説します。PS C:¥Users¥【パソコンに登録されているユーザー名】>上記の様な文字列が1番下に表示されていれば、命令文を入力する準備が出来ています。この文字列は、パソコンのどのファイルに現在アクセスしているかを表しています。この場合だと、CドライブにあるUsersフォルダの中の、ユーザー名が記されたフォルダにアクセスしている事になります。今後の操作では、どこにアクセスしているかを判断できる事が必要になります。まずは、どこにアクセスしているのかを読み取れる様にして下さい。
PowerShellで使えるコマンド一覧の出し方
PowerShellで使えるコマンド一覧を出す為のコマンドを最初にお伝えします。『Get-Command』という命令文を『C:¥Users¥ユーザー名>』の後ろに続ける形で入力してみましょう。大量の英文が一気に表示されれば成功です。簡単な解説をします。『CommadType』の下に書かれているものは、コマンドの種類を表しています。Alias、Function、Cmdletの3種類があります。この中で基本の命令文となるのがCmdletと表記されているものです。コマンドレットと呼びます。Functionはコマンドレット+何らかの対象を支持するコードなど、2語以上の命令文の組み合わせを短縮したコマンドです。Aliasはコマンドレットに付いている別の名称です。コマンドレットそのものより短い名前になっています。また、PowerShellが入門者向けと言えるもう1つの理由として、コマンドレットがあげられます。コマンドレットは中学生レベルの英単語理解度があれば、パソコンに何を命令しているのかのニュアンスが分かる様な記述になっています。プログラミング用語では、これを可読性が高いと言います。
表示されたコマンドの使い方を調べる
大量に表示されたコマンドの詳しい使い方を調べて、実際に使える様にしていきます。『Get-Help Get-ChildItem』と入力をして下さい。日本語で、概要・構文・説明・関連するリンク・注釈が表示されれば成功です。他のプログラミング言語であれば、ここで表示される説明は全て英語で表記される場合がほとんどです。ですが、PowerShellは日本語での説明をサポートしているので、この点でも入門者には優しい作りになっています。このコマンドを調べる機能には追加オプションがあり、『Get-Help Get-ChildItem -examples』と入力すると使い方の具体例を参照できます。
今アクセスしている場所にあるファイル一覧の表示方法
一覧表示させたコマンドの中から、今アクセスしている場所にあるファイル一覧を表示させるコマンドレットを使ってみましょう。『Get-ChildItem』と入力して下さい。Mode、LastWriteTime、Length Nameが表示されたならば成功です。Modeはファイル属性、LastWriteTimeは最終更新日、Length Nameはファイル名をそれぞれ表示しています。実際にマウス操作でユーザー名ファイルを開いて中身を比較してみて下さい。ファイル名が英語表記になっていますが、アイコンで表示されるものとPowerShellで表示されたものは中身が一致しています。
PowerShellを起動した事で見えてくる入門者の課題
PowerShellを起動して、動作テストを兼ねた実際のコマンド入力から見えてくる、プログラミング入門者の課題があります。それは、英語からは逃げられないという事です。基本的にはプログラミングは全て英語表記です。WEBサーバーの設定を操作するには、PowerShellの様なCLIを操作する事が基本事項です。そこで表示されるファイル名も英語表記です。プログラミングでアプリケーションを作成したり、アプリケーションをWEBで公開する為には英語からは逃げられません。英語が堪能ではなくても、Googleの翻訳機能を使えば立ち向かう事ができます。英語に対して拒絶反応を示さない様にしましょう。
PowerShellでWindowsの自動化処理を体験してみよう
簡単なWindowsの自動化処理体験として、命令文1行でそのフォルダ以下にある全てのテキストファイルをリストアップさせてみます。『Get-ChildItem . -include *.txt -recurse』と入力をしてみて下さい。エンターキーを押すと、今アクセスしているフォルダ以下に存在するテキストファイルがすべてPowerShell上にリストアップされます。マウスを使ってこれらを全て調べようとすると、いくつもフォルダを開いてテキストファイル名を確認しなければなりません。PowerShellならば、命令文を1行書くだけでその処理が一瞬で完了します。こういった自動化処理をPowerShellでは簡単に行う事ができます。この様に、PowerShellでは命令文を使ってパソコンを動かすという体験が味わえます。プログラミング入門者の方は是非試してみて下さい。
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