JavaでのScannerクラスの使い方とは?Scannerクラスを正しく使いこなそう!

- システム
エンジニア - JavaのScannerクラスはどのようなときに使用するのでしょうか。
- プロジェクト
マネージャー - 指定した型の値を読み込むのにScannerクラスを使用します。
JavaでのScannerクラスの使い方とは?
今回は、JavaでのScannerクラスの使い方について説明します。
指定した型の値を読み込むのにScannerクラスを使用します。指定した型以外の値を読み込むと例外が発生しますので、例外処理を施してください。
ここでは、以下について紹介します。
・基本的な使い方
・複数回の入力
・ファイルからの入力
・Delimiterの変更
・Radixの変更
JavaでのScannerクラスの使い方に興味のある方はぜひご覧ください。
基本的な使い方
JavaでのScannerクラスの基本的な使い方を紹介します。Scannerクラスを使用するには、「import java.util.Scanner;」を記述します。
実際のソースコードを見てみましょう。
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import java.util.Scanner;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
// Scannerインスタンス作成(標準入力System.inから入力)
Scanner scanner = new Scanner(System.in);
System.out.print(""数字を入力してください : "");
// 入力された内容を取得
int i = scanner.nextInt();
// 入力された内容を画面表示
System.out.println(i + ""が入力されました"");
// Scannerインスタンスをクローズ
scanner.close();
}
}
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実行結果は以下のようになります。
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数字を入力してください : 3
3が入力されました
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数字を入力すると、画面に入力した数字が出力されることが分かります。このように、Javaでは指定した型の値を読み込むのにScannerクラスを使用します。
数値以外を入力すると、InputMismatchExceptionが発生します。try-catchで囲んでください。
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数字を入力してください : Java
Exception in thread ""main"" java.util.InputMismatchException
at java.util.Scanner.throwFor(Unknown Source)
at java.util.Scanner.next(Unknown Source)
at java.util.Scanner.nextInt(Unknown Source)
at java.util.Scanner.nextInt(Unknown Source)
at Main.main(Main.java:11)
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複数回の入力
先ほどのサンプルについて、複数回入力するプログラムを紹介します。ここでは、型にdoubleを指定します。
実際のソースコードを見てみましょう。
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// Scannerインスタンス作成(標準入力System.inから入力)
Scanner scanner = new Scanner(System.in);
double sum = 0;
System.out.print(""小数を入力してください(0を入力すると終了) : "");
// 入力された内容を取得
double d = scanner.nextDouble();
while(d != 0.0) {
sum += d;
System.out.print(""小数を入力してください(0を入力すると終了) : "");
d = scanner.nextDouble();
}
// 入力された内容を画面表示
System.out.println(""入力値の合計:"" + sum);
// Scannerインスタンスをクローズ
scanner.close();
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実行結果は以下のようになります。
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小数を入力してください(0を入力すると終了) : 1.2
小数を入力してください(0を入力すると終了) : 3.4
小数を入力してください(0を入力すると終了) : 1
小数を入力してください(0を入力すると終了) : 0
入力値の合計:5.6
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このように、JavaのScannerクラスを利用して複数回入力することもできます。
ファイルからの入力
JavaのScannerクラスでは標準入力ではなく、ファイルから入力することもできます。
以下のようなファイルを入力とします。
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実際のソースコードを見てみましょう。ファイルを扱うので「import java.io.File;」を記述します。
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import java.util.Scanner;
import java.io.File;
public class Main {
public static void main(String[] args) throws Exception {
// Scannerインスタンス作成
Scanner scanner = new Scanner(new File(""int.txt""));
// 次のintがあれば繰り返す
while(scanner.hasNextInt()){
// 画面表示
System.out.println(scanner.nextInt());
}
// Scannerインスタンスをクローズ
scanner.close();
}
}
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実行結果は以下のようになります。
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ファイルの内容が出力されていることが分かります。このように、JavaのScannerクラスでは標準入力ではなく、ファイルから入力することもできます。
Delimiterの変更
ScannerクラスのDelimiterはデフォルトでは半角スペースになっています。
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// Scannerインスタンス作成
Scanner scanner = new Scanner(""1 2 3 4 5"");
// 次のintがあれば繰り返す
while(scanner.hasNextInt()){
// 画面表示
System.out.println(scanner.nextInt());
}
// Scannerインスタンスをクローズ
scanner.close();
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実行結果は以下のようになります。
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ScannerクラスのDelimiterは変更できます。パイプ(|)で区切れば、複数のDelimiterを指定することもできます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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// Scannerインスタンス作成
Scanner scanner = new Scanner(""1,2-3,4-5"");
// デリミタの変更
scanner.useDelimiter("",|-"");
// デリミタの表示
System.out.println(""Delimiter : ""+scanner.delimiter());
// 次のintがあれば繰り返す
while(scanner.hasNextInt()){
// 画面表示
System.out.println(scanner.nextInt());
}
// Scannerインスタンスをクローズ
scanner.close();
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実行結果は以下のようになります。
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Delimiter : ,|-
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このように、JavaにおいてScannerクラスのDelimiterは変更できます。
Radixの変更
ScannerクラスのRadix(基数)はデフォルトでは10進数になっています。Radixは変更することができます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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// Scannerインスタンス作成
Scanner scanner = new Scanner(""9 A B C D E F 10"");
// Radixの変更(16進数に変更)
scanner.useRadix(16);
// Radixの表示
System.out.println(""Radix:""+scanner.radix());
// 次のintがあれば繰り返す
while(scanner.hasNextInt()){
// 画面表示
System.out.println(scanner.nextInt());
}
// Scannerインスタンスをクローズ
scanner.close();
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実行結果は以下のようになります。
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Radix:16
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このように、JavaにおいてScannerクラスのRadixは変更できます。
- システム
エンジニア - JavaでのScannerクラスの使い方がよく分かりました。
- プロジェクト
マネージャー - Scannerクラスの使い方をより理解するために、あえて指定した型以外の値を読み込んでみるのも良いでしょう。いろいろ試してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。JavaでのScannerクラスの使い方について説明しました。
指定した型の値を読み込むのにScannerクラスを使用します。指定した型以外の値を読み込むと例外が発生しますので、例外処理を施してください。DelimiterやRadix(基数)を変更することもできます。
ぜひご自身でソースコードを書いて、理解を深めてください。
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