[Java]戻り値の基本から応用|複数戻り値(配列)・複数戻り値(クラス)・ジェネリクス
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- システム
エンジニア - Javaの戻り値の基本から応用まで知りたいです。
- プロジェクト
マネージャー - Javaにおけるメソッドの戻り値の基本から順に解説しますので、この機会にぜひ学んでおきましょう。
[Java]戻り値の基本から応用まで解説します!
今回は、Javaの戻り値について説明します。メソッドには戻り値があります。一つの戻り値を返したり、複数の戻り値を返したりできます。また、戻り値の型が不定の場合の対処方法を紹介します。
Javaの戻り値に興味のある方はぜひご覧ください。
戻り値の基本
Javaにおけるメソッドの戻り値の基本を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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public class Main { // 戻り値がintのメソッド private static int AddNum(int num1, int num2) { int ret = num1 + num2; return ret; } // 戻り値がStringのメソッド private static String RepeatStr(String str) { String ret = str + str; return ret; } public static void main(String[] args) throws Exception { // 戻り値intのメソッドを呼び出す System.out.println("AddNum(1, 2):" + AddNum(1, 2)); // 戻り値Stringのメソッドを呼び出す System.out.println("RepeatStr(\"abc\"):" + RepeatStr("abc")); } } |
実行結果は以下のようになります。
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AddNum(1, 2):3 RepeatStr("abc"):abcabc |
複数戻り値(配列)
Javaのメソッドで複数の戻り値を返す方法を紹介します。方法の1つとして、配列で返すことで複数の戻り値を実現できます。実際のソースコードを見てみましょう。
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public class Main { // 戻り値がint[]のメソッド private static int[] GetArray() { int[] ret = {10, 20, 30}; // 複数の戻り値を返せる return ret; } public static void main(String[] args) throws Exception { // 戻り値が複数のメソッドを呼び出す int[] values = GetArray(); // 結果表示 for (int value: values){ System.out.println(value); } } } |
実行結果は以下のようになります。複数の戻り値が返されていることが分かります。
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10 20 30 |
このようにJavaでは、配列を返すことで複数の戻り値を実現できます。
複数戻り値(クラス)
Javaでは、クラスインスタンスで返すことでも複数の戻り値を実現できます。実際のソースコードを見てみましょう。
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public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { String str = "abcDEF"; // インスタンス生成 Sample sample = new Sample(); Sample value = sample.hogeMethod(str); System.out.println("str:" + str); // 結果表示。複数の戻り値(lowercaseStrとlenを返している) System.out.println("lowercase:" + value.lowercaseStr); System.out.println("length:" + value.len); } } // クラス宣言 class Sample { String lowercaseStr; int len; public Sample hogeMethod(String str) { Sample sample = new Sample(); sample.lowercaseStr = str.toLowerCase(); sample.len = str.length(); // インスタンスを返す return sample; } } |
実行結果は以下のようになります。複数の戻り値が返されていることが分かります。
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str:abcDEF lowercase:abcdef length:6 |
このようにJavaでは、クラスインスタンスを返すことで複数の戻り値を実現できます。
戻り値の型が不定
Javaでは、戻り値の型が不定の場合、戻り値をObject型にすることで対応できます。実際のソースコードを見てみましょう。
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public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { try { // String型 Sample sample = new Sample("Hello"); String str = (String) sample.obj; System.out.println(str); // Hello // Integer型 // データ型が不一致の場合は例外が発生 Sample sample2 = new Sample("World"); Integer num = (Integer) sample2.obj; System.out.println(num); } catch (Exception e) { System.out.println(e); // java.lang.ClassCastException: class java.lang.String cannot be cast to class java.lang.Integer } } } // クラス宣言 class Sample { Object obj; public Sample(Object obj){ this.obj = obj; } } |
実行結果は以下のようになります。データ型が不一致の場合は例外が発生します。(コンパイルは通ります。)
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Hello java.lang.ClassCastException: class java.lang.String cannot be cast to class java.lang.Integer |
ジェネリクス
先ほどの例では、データ型が不一致の場合は例外が発生しました。ジェネリクスを使うとこれを防げます。つまり、型が不一致の場合はコンパイルエラーになります。実際のソースコードを見てみましょう。
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public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { try { // String型 Sample<String> sample = new Sample<String>("Hello"); String str = sample.t; System.out.println(str); // Hello //Sample<String> sample2 = new Sample<String>(100); // これはコンパイルエラーになる。 // Integer型 Sample<Integer> sample2 = new Sample<Integer>(100); Integer num = sample2.t; System.out.println(num); // 100 } catch (Exception e) { System.out.println(e); } } } // クラス宣言 class Sample<T> { T t; public Sample(T t){ this.t = t; } } |
実行結果は以下のようになります。
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Hello 100 |
このようにJavaでは、ジェネリクスを使うことで様々な型の戻り値に対応できます。
- システム
エンジニア - Javaの戻り値についてよく理解できました。
- プロジェクト
マネージャー - 戻り値についてより理解を深めるために、実際にソースコードで指定してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。Javaの戻り値について説明しました。ここでは、戻り値の基本、複数の戻り値、戻り値の型が不定の場合、ジェネリクスについて紹介しました。
ぜひご自身でJavaのソースコードを書いて、理解を深めてください。
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