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AWSのAmazon QuickSightとは?特徴6つと使用方法を解説

2021年02月18日

AWSとは?

AWSとは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。正式名称をAmazon Web Servicesといいます。

クラウドコンピューティングとは、ネットを通じて、ストレージ・サーバー・ソフトウェア・データベースなどといった、コンピューターを使ったサービスを利用することです。これによって、ストレージやデータベースなどを必要なだけ使うことが可能となります。

Amazon QuickSightとは?

Amazon QuickSightとは、AWSの提供するBIサービスを指します。

分析のエキスパートが不在の企業でも、Amazon QuickSightを使えば、データの解析が比較的簡単に行うことが可能です。このサービスは完全マネージド型であり、ダッシュボードの作成や公開も手軽にできてしまいます。

ここでは、そんなAmazon QuickSightの特徴や使用方法などについてお話ししていきます。

AWSのAmazon QuickSightの特徴6つ

ここからは、AWSのAmazon QuickSightを使う上で、知っておきたい6つの特徴についてを説明していきます。

これらをきちんと把握できていれば、情報の可視化が簡単なこと、データソースとの統合が可能なこと、複数人で共有できること、コストを抑えられること、作業時間を短縮できること、iPhoneでも利用できること、などといったメリットを享受することができます。

QuickSightの特徴1:情報の可視化が簡単

QuickSightの特徴の1つ目は、情報の可視化が簡単であるという点です。

具体的には、図やグラフ、チャート、そしてデータソースのテーブルなどの、ビジュアルと呼ばれるものが使われたグラフィカル表現で表されます。

ビジュアルは全て、AutoGraphモードで開始されますので、選んだフィールドに合ったビジュアルが作成されます。

QuickSightの特徴2:データソースとの統合が可能

QuickSightの特徴の2つ目として、データソースとの統合が可能であるという点です。

AWSサービスで作られたデータソースをはじめ、標準的なデータソースであればほとんど対応しておりますので、よほどの特殊なデータソースでなければ、既存のデータソースのままでサービスを開始できます。

QuickSightの特徴3:複数人で共有できる

QuickSightの特徴の3つ目は、複数人で共有できるという点です。

分析結果を共有したいユーザーをダッシュボード上で指定することにより、分析結果を共有することが可能です。これにより、データを使用したい人全員が見られるようになっています。

また、データを通じてストーリーを伝えることができますので、他のメンバーと「気づき」を共有することも可能です。

QuickSightの特徴4:コストを抑えられる

QuickSightの特徴の4つ目は、コストを抑えられるという点です。

Amazon QuickSightの料金体系は、ストレージ容量の使用料と、利用しているユーザー数の合計ですが、利用ユーザーが数1人までなら使用ストレージ容量1Gまでは無料での使用が可能です。

さらに、60日間の無料期間もありますので、様々な設定を試し、動作を確認してみることもできます。

QuickSightの特徴5:作業時間を短縮できる

QuickSightの特徴の5つ目は、作業時間を短縮できるという点です。

オリジナルの計算エンジンである「SPICE」の使用で、超高速なパフォーマンスの実現が可能となります。

なお、「SPICE」というのは、超高速を意味する「Super-fast」、並列を意味する「Parallel」、インメモリ計算エンジンを意味する「In-memory Calculation Engine」の頭文字を組み合わせた言葉です。

QuickSightの特徴6:iPhoneでも利用できる

QuickSightの特徴の6つ目は、iPhoneでも利用できるという点です。

Amazon QuickSightでは、ダッシュボードを手軽に作成して公開できます。ダッシュボードはデバイスを選ばずアクセスが可能で、ポータル、アプリケーション、ウェブサイトへと埋め込みが可能です。

さらに、iPhone用のアプリも存在しますので、iPhoneを持っている方は活用すると良いでしょう。

Amazon QuickSightで使用可能なデータソース

Amazon QuickSight では、データを分析用に提供するために使える、多くのデータソースをサポートしています。

Amazon QuickSight からアクセスできるようにするには、Amazon EC2、ローカルデータベース、データセンターのいずれかに置いてあることが必要です。

Amazon QuickSightの使用方法3つ

それでは、Amazon QuickSightの使用方法についてお話ししていきます。

手順は大きく分けると、データを準備する、分析を作成する、ダッシュボードで分析を公開する、の3つです。

なお、事前準備として「AWS Management Consle」のアカウントを登録した後に、「Amazon QuickSight」のアカウントを登録する必要があります。アカウントの取得ができたら、始めていきましょう。

QuickSightの使用方法1:データを準備する

データの準備について説明します。

最初に、QuickSightホーム画面の左上にある「新しい分析」から、分析したいデータを登録して下さい。次に、「新しいデータ」をセットして、読み込むデータを選びます。そして、読み込みたいデータベースとテーブルを選びます。

最後に、インポート先に「SPICE」を選び、「視覚化」をクリックすると、データの取り込みができます。

SPICEとは?

「SPICE」というのは、超高速を意味する「Super-fast」、並列を意味する「Parallel」、インメモリ計算エンジンを意味する「In-memory Calculation Engine」の頭文字を組み合わせた言葉です。

SPICEエンジンとは、計算を超高速でインタラクティブに行うことを目的にゼロから設計されたAmazon QuickSightオリジナルの計算エンジンです。

QuickSightの使用方法2:分析を作成する

分析とは、データのグラフィカル表現であるビジュアルを作り、対話を行うためのベースになる単位を表します。

分析にはそれぞれ、コスト分析、販売分析、主要業績評価指標などの目的で使用者が集約したビジュアルを1つ以上含んでいるほか、それぞれ異なるイテレーションの保存が可能なストーリーも含まれています。

分析を作る際は、まずデータセットを作成した後、新規で分析(Analysis)を作成します。そして、可視化のためのフィールドもしくはサジェッションを選択し、分析にビジュアルを追加します。

以上の流れで作成していきましょう。

ストーリー

ストーリーとは、異なる分析のイテレーションを再現できる、シーンの集合体のことです。

ここでのシーンは、指定した時間時点で表示される内容を指します。

その当時の時点での分析とビジュアルが表示されていますが、続けて更新されます。したがって、静的スナップショットという訳では無いのです。ストーリーで使うシーンを、キャプチャすることが可能です。

ビジュアル

ビジュアルとは、使用が可能であるビジュアルの型を使用した、データセットのグラフィカルな表現方法を指します。

Amazon QuickSightでは、ヒートマップや棒グラフ、そしてツリーマップなどの表現方法がサポートされています。 ビジュアルを作ることで、集計をフィールドに追加する、フィルタを追加する、といった変更も可能となります。

シート

シートとは、まとめて1ページで表示される一連のビジュアルを指します。

分析を作る際に、シートのワークスペースにビジュアルを配置しますが、これを1枚の紙と見なせます。ただし異なるのは、内容がデータ視覚化である点です。

シートを追加することで、分析の際に個別にもしくはまとめて操作することが可能となります。

QuickSightの使用方法3:ダッシュボードで分析を公開する

ダッシュボードとは、Amazon QuickSight上でレポート用に、他のユーザーと共有する事が可能な、分析読み取りの専用スナップショットを指します。

ダッシュボードを作りPublishをすると、アクセスが可能なユーザーの指定が可能となります。指定されたユーザーは、ダッシュボードのデータを参照し、フィルタリングする事ができます。

AWSのAmazon QuickSightについて理解しよう

ここでは、AWSのAmazon QuickSightとは何か、AWSのAmazon QuickSightを使うと何ができるのかを説明しました。色々な特徴やメリットがあり、他にも多くの使い道があります。

AWSのAmazon QuickSightに興味を持った方は、この記事を参考にしながら、実際に実行されてみてはいかがでしょうか。


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