
【XAML入門】アプリの製作に役立つマークアップ言語XAMLとは
Windows フォームでは表現することができない高度でグラフィカルな画面を作成したい場合、Windows フォームに代わるフレームワークとして使用するのが、WPF(Windows Presentation Foundation)です。WPFを活用してアプリケーションを製作する時に必要なプログラミング言語がXAMLです。
- PG
- WPFアプリケーションを製作しようと思うのですが、デザインを作成するのに必要なXAMLってどんな言語ですか?
- PM
- XAMLはHTMLやXMLと同じマークアップ言語に分類されます。HTMLを使ったことがある人にとってはとっつきやすいかもしれませんね。
目次
XAMLとはいったいどんな言語か
WPFを利用する時に必要不可欠な言語がXAMLです。XAML(Extensible Application Markup Language:ザムル)は、XMLベースのマークアップ言語になります。主にWindowsで動作するアプリケーションやInternet Explorerで動作するSilverlightアプリケーションなどの画面を作成するのに利用します。
ASP.NETを駆使してWebアプリケーションを作成する場合、HTMLとCSSが画面サイド、C#やVB.NETが処理サイドといったように画面と処理を切り離してコーディングしますが、このWPFも同じです。画面サイドをXAML、処理サイドをC#などでコーディングします。
Visual StudioでXAMLを使う方法を紹介
実際にVisual StudioでXAMLを使用して画面を作成する方法を紹介します。ここでは、Visual Studio Community 2017を使用して開発を進めていきます。
- インストール済みVisual Studioの左上タブ「ファイル」→「追加」→「新しいプロジェクト」からWPFアプリを作成します。
- 以下の画面が生成されますので、ボタンなどをツールボックスからドラッグ&ドロップで配置します。
- デザイン画面とXAMLコーディング画面に表示を切り替えることができますので、切り替えて確認しましょう。
- ビルドして実行しますと、下記画面が生成されます。
- PG
- さすがWindows フォームの後継フレームワークですね。簡単な画面の生成は初心者でもできそうです。ただ、XAMLはHTMLやXMLの知識の有無で習得する工数も変わってきそうですよね。
- PM
- そうですね。XAMLは初心者の方には少し難しいかもしれません。ですが、WPFにはXAMLが必要ですので、WPFアプリケーションを開発するならばXAMLの学習時間は設けましょうね。
XAMLの知識は必要か
上記サンプルのとおり、XAMLの知識がなくても画面は生成できます。しかし、WebアプリはHTMLやCSSの知識なしに良い画面が作成できないのと同じで、WPFアプリケーションで高度な画面を作成するには、やはりXAMLの知識が必要不可欠です。XMLやHTMLのマークアップ言語の知識があれば、習得しやすい言語ですので、この機会にXAMLを習得してみてはいかがでしょうか。