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ITアーキテクトは設計技法の知識が必要!5つの必要な能力とは?

2020年05月15日

SE
ITアーキテクトの分野や必要スキルについて見ていきましょう。

PM
システムエンジニアとの違いも知りたいです。

ITアーキテクトとは

ITアーキテクトとは、会社の経営戦略を考慮した上でWebシステムの設計を担う職種です。システムの設計を担当する職業の中でも、ITに関する知識だけではなく、経営的視点を備えた設計の専門家をITアーキテクトと呼びます。ITアーキテクトは、システム全体の枠組みを決め、今後も長期的に運営しやすいシステムを設計する必要があります。企業の今後の経営を左右することにもなる、重要な職種です。

システムエンジニアとの違い

システムエンジニアとの違いは、経営戦略を考慮しているかどうかです。多くのシステムエンジニアは企業経営の外にいるのに対し、ITアーキテクトは、経営戦略を意識してシステム設計を行います。IT企業においては、システム主導で今後の経営方針を決定する場合もあります。そうした意味で、ITアーキテクトには、システムに関する知識に加えて、経営やマネジメントの知識が必要になります。

ITアーキテクトの必要性2つ

ITアーキテクトは、近年需要が拡大しています。その背景には、IT産業の拡大に伴い、多くの企業がWebシステムの導入や拡張に取り組んでいることが挙げられます。ITアーキテクトが必要となるのは、主に大規模システムへの投資やITを活用しようとする企業への対応といった場面です。いずれも、ITアーキテクトは経営陣とともに、戦略と開発のフェーズに関わることになります。

必要性1:大規模システムへの投資の対応

ITアーキテクトは、大規模システムへの投資を行う際に戦略的情報化企画や開発を行います。いずれも、経営とITの専門的な知識が必要となります。戦略的情報化企画の段階では、問題を明確に整理して、課題に対するソリューションの枠組みを設計します。また、開発の段階では、実際にシステムの部品(コンポーネント)を設計する際に助言を行います。

必要性2:ITを活用する企業への対応

ITアーキテクトは、ITを活用する企業のシステムに対して、適切な提案を行います。現在は、通信業に限らず、多くの企業で独自のシステム設計を行っており、専門家の助言を必要としています。システムの設計や運用において、企業の経営戦略と照らし合わせて、適切な提案や助言を行うのも、ITアーキテクトの役割の1つです。技術的なトレンドやセキュリティなどの観点から、既存のシステムを改善することもあります。

ITアーキテクトの分野3つ

ITアーキテクトが扱うITの分野は、大きく分けて3つあります。それぞれ、インフラストラクチャ・アーキテクチャ、アプリケーション・アーキテクチャ、インテグレーション・アーキテクチャと呼ばれ、対象とするシステムが異なります。この項目では、それぞれの分野について、ITアーキテクトがどのような対応を行うのかについて、説明します。

ITアーキテクトの分野1:インフラストラクチャ・アーキテクチャ

インフラストラクチャ・アーキテクチャについては、システムの基盤となる構造(インフラストラクチャ・アーキテクチャ)の設計を行います。要件定義、インフラストラクチャ・アーキテクチャの設計と実現、評価などの業務が中心となります。対象となる範囲は、ハードウェアの選択、システムのセキュリティや、プラットフォームの設計などで、企業のシステムの根幹を支える重要な部分になります。

ITアーキテクトの分野2:アプリケーション・アーキテクチャ

アプリケーション・アーキテクチャについては、システムの機能要件(アプリケーション・アーキテクチャ)に関わる設計を行います。業務についてはインフラストラクチャ・アーキテクチャと同様に、機能に関する要件定義、アプリケーション・アーキテクチャの設計と実現可能性の評価などが中心となります。具体的には、必要な機能を列挙し、実装方法の選択やユーザーインターフェースのデザイン、データやユーザーの操作性の検討などを行います。システム内部の設計を担当する分野になります。

ITアーキテクトの分野3:インテグレーション・アーキテクチャ

インテグレーション・アーキテクチャについては、企業内や企業間のシステムの連携と統合に関わる構造(インテグレーション・アーキテクチャ)に関わる設計を行います。ここでも、統合要件の定義や、インテグレーション・アーキテクチャの設計、実現可能性の評価などの業務が中心となります。特に、データのやりとりに使用するフレームワークや、システム間の相互接続性などを担保するための設計を行います。

ITアーキテクトに必要な能力5つ

ITアーキテクトには、トレンドを含めた専門知識とチームで動くためのスキルが求められます。具体的には、設計技法の知識、強いリーダーシップ、コミュニケーション能力、マネジメント能力、最先端のテクノロジーの知識などが求められます。この項目では、ITアーキテクトに必要な5つの能力について、なぜ必要なのか、どのような場面で必要になるのかなどを説明します。

ITアーキテクトに必要な能力1:設計技法の知識

ITアーキテクトにとって、設計技法の知識は必要不可欠です。システムの設計責任者となる場合もあるため、サーバサイド、フロントエンド、セキュリティ、データベースなど幅広い知識が必要となります。また、実際に開発を行うのはプログラマやエンジニアですが、開発の際にバグや不都合が起こらないよう、事前に検証を行わなければなりません。そのため、プログラミングの経験やシステム開発の知識も必要です。

ITアーキテクトに必要な能力2:強いリーダーシップ

ITアーキテクトには、強いリーダーシップが必要です。システム全体の設計者であり、時には責任者となるITアーキテクトには、開発チーム全体をまとめる役割もあるのです。システム開発においては、納期までに必要な要件を全て実装しなければなりません。そのためには、メンバーそれぞれの状況を把握しながら開発チームを牽引することが重要です。

ITアーキテクトに必要な能力3:コミュニケーション能力

ITアーキテクトにとって、コミュニケーション能力は欠かせないスキルです。開発チーム内でのコミュニケーションに加えて、社内の他部署や顧客とのコミュニケーションも必要になります。密なコミュニケーションだけではなく、要件の確認など、正確に相手の意図を読み取り、伝える能力も重要になります。情報収集という意味でも、システムに関わる全ての人とコミュニケーションをとれることが大切です。

ITアーキテクトに必要な能力4:マネジメント能力

ITアーキテクトにとって、マネジメント能力も重要なスキルです。システム開発においては、ITアーキテクトは、工数管理、人員の編成、コスト管理などのマネジメントも行うことになります。こうしたマネジメント能力には、単なる知識だけではなく、実際にプロジェクトに参加し、マネジメントを行ってきた経験が必要です。経験をもとに、さまざまなリスクを想定して臨機応変に対応する必要があります。

ITアーキテクトに必要な能力5:最先端のテクノロジーの知識

ITアーキテクトは、最先端のテクノロジーについても知識を持っていなければなりません。プロジェクトによっては、最先端のテクノロジーを使用することで課題が解決できる可能性があるためです。ITアーキテクトとして適切な提案をするためには、最新の技術的なトレンドや研究、業界の動向などにも目を向けておく必要があるでしょう。

ITアーキテクトを目指すために大事なこと2つ

ITアーキテクトを目指す上では、多様な価値観を養うことと、専門性と客観性のバランスをとることが大切です。これらは、経験から身に付けられます。プロジェクトを成功に導く優秀なITアーキテクトは、社内や社外の多くの人と関わりながら、さまざまな状況を想定して行動しなければなりません。そのため、1つの考えに固執することなく、多様な視点でプロジェクトを設計していく必要があります。

大事なこと1:多様な価値観を養うこと

多様な価値観を養うとは、様々な意見を知って、考慮するということです。個人や組織の価値観に固執して一面的なものの見方をすると、大きなミスにつながることがあります。例えば、新入社員や専門外の人の意見であっても、取り上げることで、より良い判断ができる可能性もあります。多様な価値観があることを理解し、様々な視点から問題を分析するようにしましょう。

大事なこと2:専門性と客観性のバランスをとる

ITアーキテクトは、問題に向き合う際に、専門性と客観性のバランスをとることが重要です。専門性を重視しすぎたため、顧客の理解が得られなかったり、客観性を重視しすぎて最適な解決法を提示できなかったりということになってはいけません。ITやシステム開発に関する専門的な知識を有しながらも、自分のこだわりを捨て、客観的な判断をする必要があります。客観性は、顧客や社内の他部署とのコミュニケーションにおいても重要です。

SE
分野や重要なことなど、詳しく学べましたね。

PM
ITアーキテクトを目指すために必要なことがわかりました。

ITアーキテクトを目指そう

ITアーキテクトは、システム開発において、需要が高く非常に重要なポジションです。多くの企業でシステム化が進む中で、今後も必要とされる職種となるでしょう。一方で、ITアーキテクトになるために必要なスキルや知識は多く、身に付けるのには時間がかかります。多くプロジェクトに関わることで経験を積み、ITアーキテクトを目指しましょう。


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