Rubyのeachとbreakの使い方|両方使う時に知っておきたいことも解説

エンジニア
マネージャー
each・breakの基本的な記述方法
Rubyでの繰り返し処理とはどういったものでしょうか?
ここではeachを使ったオブジェクトの処理や、each_with_index・each_line・each_sliceの使い方についても紹介します。
また、each以外の繰り返し処理の方法や、break、nextの使い方についても紹介します。
Rubyで繰り返し処理ができるeachの使い方8つ
今回は、Rubyでのeachを使った繰り返し処理について説明します。
Rubyでは、配列・範囲オブジェクト・ハッシュなどに対してeachで繰り返し処理ができます。
breakで繰り返し処理を抜けることができますし、nextで繰り返し処理をスキップすることができます。
eachの類似として、each_with_index・each_line・each_sliceの使い方についても紹介します。
Rubyでの繰り返し処理に興味のある方はぜひご覧ください。
1:配列
配列に対するeachの繰り返し処理を紹介します。
実際のソースコードを見てみましょう。
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# 配列の宣言 array = [ "item1", "item2", "item3", "item4", "item5" ] # 繰り返し処理 array.each do |item| puts item end |
実行結果は以下のようになります。
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item1 item2 item3 item4 item5 |
このように、Rubyでは配列に対してeachで繰り返し処理ができます。
2:範囲オブジェクト
範囲オブジェクトに対するeachの繰り返し処理を紹介します。
実際のソースコードを見てみましょう。
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# 範囲オブジェクト range = 1..5 # 繰り返し処理 range.each do |item| puts item end |
実行結果は以下のようになります。
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1 2 3 4 5 |
文字の範囲オブジェクトに対しても、同様です。
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# 範囲オブジェクト range = 'a'..'e' # 繰り返し処理 range.each do |item| puts item end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 4 5 |
a b c d e |
このように、Rubyでは範囲オブジェクトに対してeachで繰り返し処理ができます。
3:ハッシュ
ハッシュに対するeachの繰り返し処理を紹介します。
実際のソースコードを見てみましょう。
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# ハッシュ color = {"red":"あか", "blue":"あお", "yellow":"きいろ"} # 繰り返し処理 color.each { |key, value| puts "#{key} : #{value}" } |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 |
red : あか blue : あお yellow : きいろ |
keyとvalueが表示されていることが分かります。
each_keyを使用すれば、keyだけを出力できます。
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# ハッシュ color = {"red":"あか", "blue":"あお", "yellow":"きいろ"} # 繰り返し処理(each_key) color.each_key { |key| puts "key : #{key}" } |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 |
key : red key : blue key : yellow |
また、each_valueを使用すれば、keyだけを出力できます。
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# ハッシュ color = {"red":"あか", "blue":"あお", "yellow":"きいろ"} # 繰り返し処理(each_value) color.each_value { |value| puts "value : #{value}" } |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 |
value : あか value : あお value : きいろ |
このように、Rubyではハッシュに対してeachで繰り返し処理ができます。
each_keyはkeyだけ、each_valueはvalueだけの繰り返し処理ができます。
4:break
Rubyでは、breakで繰り返し処理を抜けることができます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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# 配列の宣言 array = [ "item1", "item2", "item3", "item4", "item5" ] # 繰り返し処理 array.each do |item| if item == "item3" # 繰り返し処理を抜ける break else puts item end end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 |
item1 item2 |
このように、Rubyではbreakで繰り返し処理を抜けることができます。
5:next
Rubyでは、nextで繰り返し処理をスキップすることができます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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# 配列の宣言 array = [ "item1", "item2", "item3", "item4", "item5" ] # 繰り返し処理 array.each do |item| if item == "item3" # スキップする next else puts item end end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 4 |
item1 item2 item4 item5 |
このように、Rubyではnextで繰り返し処理をスキップすることができます。
6:each_with_index
each_with_indexを使えば、繰り返し処理でインデックスを出力できます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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# 配列の宣言 array = [ "item1", "item2", "item3", "item4", "item5" ] # 繰り返し処理 array.each_with_index do |item, i| puts "index[#{i}] : #{item} " end |
実行結果は以下のようになります。
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index[0] : item1 index[1] : item2 index[2] : item3 index[3] : item4 index[4] : item5 |
インデックスが出力されていることが分かります。
インデックスの開始値を変更したい場合は、each.with_indexを使用します。
実際のソースコードを見てみましょう。
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# 配列の宣言 array = [ "item1", "item2", "item3", "item4", "item5" ] # 繰り返し処理 array.each.with_index(10) do |item, i| puts "index[#{i}] : #{item} " end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 4 5 |
index[10] : item1 index[11] : item2 index[12] : item3 index[13] : item4 index[14] : item5 |
この場合は、インデックス10から始まっています。
このように、Rubyではeach_with_indexを使えば、繰り返し処理でインデックスを出力できます。
7:each_line
each_lineを使えば、ファイルを1行ずつ読み込むことができます。
以下のようなファイルを読み込んで出力してみます。
1 2 3 |
aaa bbb ccc |
実際のソースコードを見てみましょう。
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# ファイルオープン File.open('test.txt') do |file| # 1行ずつ読み込み file.each_line do |line| puts line end end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 |
aaa bbb ccc |
ファイルの内容が出力されていることが分かります。foreachでも同じことができます。
1 2 3 4 5 |
# ファイルオープン File.foreach('test.txt') do |line| # 1行ずつ出力 puts line end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 |
aaa bbb ccc |
このように、Rubyではeach_line・foreachを使えば、ファイルを1行ずつ読み込むことができます。
8:each_slice
each_sliceを使えば、配列を指定数で分割できます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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# 範囲オブジェクト range = 1..20 # 繰り返し処理 range.each_slice(5){|arr| puts arr.join(" ") } |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 4 |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 |
このように、Rubyではeach_sliceを使えば、配列を指定数で分割できます。
Rubyのbreakの使い方4つ
Rubyの繰り返し処理におけるbreakの使い方を以下4つ紹介します。
1:while文での使い方
2:while文でif文を利用している場合の使い方
3:for文での使い方
4:for文でif文を利用している場合の使い方
1:while文での使い方
Rubyのwhile文で繰り返し処理をbreakによって処理を終了させることができます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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i = 0 while i < 2 do puts i i += 1 break end |
実行結果は以下のようになります。
1 |
このようにbreakに到達した時点でループを抜けます。一度しか繰り返し処理が実行されないため、0のみが表示されます。
2:while文でif文を利用している場合の使い方
次にwhileメソッドの処理の中でif文を利用した場合のbreakの使い方を見ていきます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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i = 1 while i < 10000 do if i===5 puts "#{i}. loop done" break end p "#{i}" i +=1 end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 4 5 |
"1" "2" "3" "4" "5. loop done" |
このようにwhile文の中にif文の処理でbreakすると、ループ条件に達しなくても終了させることができます。
3:for文での使い方
Rubyのfor文の繰り返し処理でbreakによって処理を終了させることができます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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for i in [1, 2, 3, 4, 5] puts i break end |
実行結果は以下のようになります。
1 |
1 |
for文でもwhileと同様にbreakに到達した時点でループを抜け処理を終了させることができます。
4:for文でif文を利用している場合の使い方
次にforメソッドの処理でif文を利用した場合のbreakの使い方を見ていきます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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for i in [1, 2, 3, 4, 5] break if i == 4 puts i end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 |
1 2 3 |
このようにfor文の中にif文の処理でbreakすると、ループ条件に達しなくても終了させることができます。
Rubyのeachとbreakを両方使う時に知っておきたいこと
Rubyのeachとbreakを両方使う時に知っておきたいことを以下2つ紹介します。
1. eachにbreakを使うと繰り返しが終了する
2. 繰り返しが入れ子になっている場合
それぞれの動きを見ていきましょう。
eachにbreakを使うと繰り返しが終了する
Rubyのeachメソッドでの繰り返し処理でbreakを使用することによって処理を終了させることができます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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list = [ "item1", "item2", "item3", "item4", "item5" ] count = 0 list.each do |item| count += 1 # 条件を判定 if count == 3 break else puts item end end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 |
item1 item2 |
このようにeach文でもwhile、forと同様にbreakに到達した時点でループを抜けます。
繰り返しが入れ子になっている場合
繰り返し処理の中でさらに繰り返し処理が存在しbreakが実行された場合、一番内側の繰り返しが終了し、外側の繰り返し処理は続けることができます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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i = 1 while i <= 3 do for list in [ "for1", "for2", "for3" ] puts list break end puts i i = i + 1 end |
実行結果は以下のようになります。
1 2 3 4 5 6 |
for1 1 for1 2 for1 3 |
このように内側のfor文は”for1″で処理が終了してますが、while文は条件終了まで処理が継続しています。
エンジニア
マネージャー
Rubyのeachとbreakの使い方を覚えよう
いかがでしたでしょうか。Rubyでのeachを使った繰り返し処理について説明しました。
Rubyでは、配列・範囲オブジェクト・ハッシュなどに対してeachで繰り返し処理ができます。
breakで繰り返し処理を抜けることができますし、nextで繰り返し処理をスキップすることができます。
eachの類似として、each_with_index・each_line・each_sliceの使い方についても紹介しました。
ぜひご自身でソースコードを書いて、理解を深めてください。
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