【C#でADO.NETを動かす】DataSetのデータをXMLファイルに書き込む方法

DataSetを活用することで、データベースのデータだけでなく、XMLのデータも扱うことができます。XMLは多くの現場で利用されていますので、データを書き込む方法などを紹介します。
- システム
エンジニア - DataSetを活用すると言えばデータベースが主流だと思うのですが、XMLも扱うことができるのですね?
- プロジェクト
リーダー - できますよ。それに一行でXMLファイルに対して読み書きができる、とても便利な機能でもありますね。
ADO.NETのDataSetを活用してXMLファイルを操作する
まず、XMLファイルとは、マークアップ言語で記載されたテキストファイルのことです。自由度が高く、便利なファイルであるため、様々な現場で活用されています。
DataSetがXMLデータとして書き込まれると、通常は現在のバージョンで書き込まれます。現在のバージョンと元のバージョンを両方含めたい場合は、DiffGramとして書き込めば新旧で差分を取得できるのも魅力のひとつです。
ADO.NETのDataSetを活用してXMLファイルへ書き込みをする例
C#でコーディングする時にはDataSetを活用する機会や、XMLファイルを利用してデータを管理することが多くなります。ここでは、両者を使用してコーディングする事例を紹介します。
DataSetにXMLファイルのデータを読み込む場合は、ReadXmlメソッドを使用し、書き込む場合には、WriteXmlメソッドを使用します。
以下サンプルソースは、WriteXmlメソッドを利用して、XMLファイルに書き込む手順です。
- 変数を宣言します
- DataSetにDataTableを追加します
- DataTableにDataColumnを追加します
- DataColumnに対して主キーを設定します
- DataTableにレコードを追加します
- ストリームを作成します
- DataSetの内容をXMLファイルに書き込みます
実際にXMLファイルにデータを書き込むのに必要なのは、6と7です。
DataSetを活用してのXMLファイル出力
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using System.Data; using System.IO; using System; private void Button_Click(object sender, RoutedEventArgs e) { //①プログラムで利用する変数を宣言します。 DataSet dtSet = new DataSet("Test_SET"); //DataSetを作成します。 DataTable dtTable; //DataTableを作成します。 DataColumn[] PrimaryColumn = new DataColumn[1]; //DataColumnを作成すると同時に、主キーも確保します。 DataRow dtRow; //DataRowを作成します。 StreamWriter SW; //ストリームを作成します。 //②DataSetにDataTableを追加します。今回は"Test_Table"を追加します。 dtTable = dtSet.Tables.Add("Test_Table"); //③DataTableにDataColumnを追加します。 //"SEQ"項目を主キーとします。 PrimaryColumn[0] = dtTable.Columns.Add("SEQ", Type.GetType("System.Int32")); dtTable.Columns.Add("GIANTS", Type.GetType("System.String")); dtTable.Columns.Add("TIGERS", Type.GetType("System.String")); dtTable.Columns.Add("SWALLOWS", Type.GetType("System.String")); dtTable.Columns.Add("BAYSTARS", Type.GetType("System.String")); dtTable.Columns.Add("Dragons", Type.GetType("System.String")); dtTable.Columns.Add("CARP", Type.GetType("System.String")); //④ここで主キーを設定します。 dtTable.PrimaryKey = PrimaryColumn; //⑤DataTableにDataRowを追加 dtRow = dtTable.NewRow(); dtRow["SEQ"] = "1"; dtRow["GIANTS"] = "原辰徳"; dtRow["TIGERS"] = "矢野燿大"; dtRow["SWALLOWS"] = "小川淳司"; dtRow["BAYSTARS"] = "ラミレス"; dtRow["Dragons"] = "与田剛"; dtRow["CARP"] = "緒方孝市"; dtTable.Rows.Add(dtRow); //⑥シフトJISエンコーディングでストリームを作成します。 SW = new StreamWriter(@"C:\Work\Test.xml", false, System.Text.Encoding.GetEncoding("Shift_Jis")); //➆DataSetのデータをXMLに書き込む処理です。 dtSet.WriteXml(SW); } |
DataSetを活用してのXMLファイル出力結果
- システム
エンジニア - XMLファイルとデータをやり取りするって聞くと、なんだかとても難しそうなイメージだったのですが、読み書きもメソッドひとつで行えるのは、初心者の方にも覚えやすくて、意外と簡単ですね。
- プロジェクト
リーダー - そうだね。サンプルでも表示しているように、ストリーム形式にしてから読み書きするようにしましょうね!
DataSetの理解はお早めに
.NET Frameworkで動作する言語で開発を行う場合、データベースやXMLといったデータを管理できるリソースとやり取りするには、多くの現場でDataSetが利用されていることでしょう。DataSetを理解することで活躍できる可能性が広がりますので、早めに理解することをおすすめします。
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