VB.NETでの切り捨て方法とは?メソッドを使った方法を紹介します!

エンジニア
マネージャー
VB.NETでの切り捨て方法とは?
今回は、VB.NETでの切り捨て方法について説明します。切り捨てとは、例えば「12.34」の小数点以下を切り捨てて「12」にするなどです。VB.NETではFloorメソッド、Truncateメソッド、Intメソッドで切り捨てができます。
それぞれのメソッドについて、基本的な使い方を紹介します。また、指定桁数で切り捨てる方法についても紹介します。
VB.NETでの切り捨て方法に興味のある方はぜひご覧ください。
Floorメソッドで切り捨て
VB.NETでのFloorメソッドを使った切り捨て方法を紹介します。小数点以下を切り捨てられます。実際のソースコードを見てみましょう。
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Module Program Sub Main(args As String()) ' 小数第1位で切り捨て Dim number1 As Double = 12345.6789 Console.WriteLine(Math.Floor(number1)) ' 12345 ' 小数第1位で切り捨て(マイナス値) Dim number2 As Double = -12345.6789 Console.WriteLine(Math.Floor(number2)) ' -12346 End Sub End Module |
実行結果は以下のようになります。正の値では小数点以下を切り捨てます。負の値ではマイナス方向に切り捨てます。
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12345 -12346 |
このようにVB.NETでは、Floorメソッドで小数点以下の切り捨てができます。
小数点以下の指定桁で切り捨て
VB.NETでのFloorメソッドを使って、小数点以下の指定桁で切り捨てる方法を紹介します。Floorメソッドは小数点以下を切り捨てるので、小数点以下の指定桁数で切り捨てるには、小数点の位置をずらしてFloorして、小数点の位置を元に戻します。実際のソースコードを見てみましょう。
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Module Program Public Function MyFloor(ByVal number As Double, ByVal digit As Integer) As Double ' 戻り値 Dim ret As Double = 0.0 ' 指定桁数で切り捨て。10のべき乗をかけてFloorし、10のべき乗で割る ret = Math.Floor(number * Math.Pow(10, digit - 1)) / Math.Pow(10, digit - 1) Return ret End Function Sub Main(args As String()) Dim number As Double = 12345.6789 ' 小数第1位で切り捨て Console.WriteLine(MyFloor(number, 1)) ' 12345 ' 小数第2位で切り捨て Console.WriteLine(MyFloor(number, 2)) ' 12345.6 ' 小数第3位で切り捨て Console.WriteLine(MyFloor(number, 3)) ' 12345.67 ' 小数第4位で切り捨て Console.WriteLine(MyFloor(number, 4)) ' 12345.678 End Sub End Module |
実行結果は以下のようになります。
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12345 12345.6 12345.67 12345.678 |
このようにVB.NETでは、小数点以下の指定桁で切り捨てられます。
整数部の指定桁で切り捨て
VB.NETでのFloorメソッドを使って、整数部の指定桁で切り捨てる方法を紹介します。基本的な考え方は先ほどの例と同じです。実際のソースコードを見てみましょう。
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Module Program Public Function MyFloor(ByVal number As Double, ByVal digit As Integer) As Double ' 戻り値 Dim ret As Double = 0.0 ' 指定の位で切り捨て。10のべき乗で割ってFloorし、10のべき乗をかける ret = Math.Floor(number / Math.Pow(10, digit)) * Math.Pow(10, digit) Return ret End Function Sub Main(args As String()) Dim number As Double = 12345.6789 ' 1の位を切り捨て Console.WriteLine(MyFloor(number, 1)) ' 12340 ' 10の位を切り捨て Console.WriteLine(MyFloor(number, 2)) ' 12300 ' 100の位を切り捨て Console.WriteLine(MyFloor(number, 3)) ' 12000 ' 1000の位を切り捨て Console.WriteLine(MyFloor(number, 4)) ' 10000 End Sub End Module |
実行結果は以下のようになります。
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12340 12300 12000 10000 |
このようにVB.NETでは、整数部の指定桁で切り捨てられます。
FloorとTruncateの違い
Floorメソッドに似たメソッドにTruncateメソッドがあります。メソッドの違いについて、実際のソースコードを見てみましょう。
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Module Program Sub Main(args As String()) ' 小数第1位で切り捨て Dim number1 As Double = 12345.6789 Console.WriteLine(Math.Floor(number1)) ' 12345 Console.WriteLine(Math.Truncate(number1)) ' 12345 ' 小数第1位で切り捨て(マイナス値) Dim number2 As Double = -12345.6789 Console.WriteLine(Math.Floor(number2)) ' -12346 Console.WriteLine(Math.Truncate(number2)) ' -12345 End Sub End Module |
実行結果は以下のようになります。
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12345 12345 -12346 -12345 |
マイナス値の切り捨ての挙動が異なることが分かります。用途に応じてFloorメソッドとTruncateメソッドを使い分けてください。
FloorとIntの違い
Floorメソッドに似たメソッドにIntメソッドがあります。メソッドの違いについて、実際のソースコードを見てみましょう。
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Module Program Sub Main(args As String()) ' 小数第1位で切り捨て Dim number1 As Double = 12345.6789 Console.WriteLine(Math.Floor(number1)) ' 12345 Console.WriteLine(Int(number1)) ' 12345 ' 小数第1位で切り捨て(マイナス値) Dim number2 As Double = -12345.6789 Console.WriteLine(Math.Floor(number2)) ' -12346 Console.WriteLine(Int(number2)) ' -12346 End Sub End Module |
実行結果は以下のようになります。
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12345 12345 -12346 -12346 |
FloorメソッドとIntメソッドは同じ挙動であることが分かります。
切り捨て方法についてよくわかりました。
エンジニア
マネージャー
まとめ
いかがでしたでしょうか。VB.NETでの切り捨て方法について説明しました。VB.NETではFloorメソッド、Truncateメソッド、Intメソッドで切り捨てができます。
それぞれのメソッドについて、基本的な使い方を紹介しました。また、指定桁数で切り捨てる方法についても紹介しました。
ぜひご自身でソースコードを書いて、理解を深めてください。
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