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Visual Studio Communityの商用利用とインストール方法について
統合開発環境であるVisual Studioは、基本的に有料版となります。そして無料版として利用できるVisual Studioには、Visual Studio Expressが準備されています。しかし、このVisual Studio Expressは1つのツールで1種類のアプリケーションしか作成できません。これとは別の無料版としてVisual Studio Communityも準備されています。こちらは有料版のVisual Studio Professionalと同等の機能を利用できる反面、利用するにあたっていくつか注意点もあります。ここで注意点やインストール方法を一緒に確認していきましょう。
- PG
- 無料で利用できる統合開発環境ってことは、やっぱり利用制限がたくさんあって、結局オプションを追加しなければいけないことになりますよね?
- PM
- そんなことないですよ!Visual Studio Professionalと同等の機能が利用できますよ。ですが、使用するためにはいくつか注意点があるのは事実です。まずはそのあたりから確認していくことにしましょう。
目次
Visual Studio Community 商用利用の注意点
ここでは、商用利用のアプリケーションを開発するにあたって、Visual Studio Communityを利用するための注意点を確認していきます。
- 個人開発者向け
- 企業向け
- オープンソース
個人でVisual Studio Communityを利用して開発を行う場合、商用利用のアプリケーションを開発することが可能です。
PC台数が250台未満かつ年商1億円未満の企業でしたら、5名までは利用することが可能です。言い換えれば、大企業では利用できないということになります。また、外部企業からの委託開発でも利用することができないので注意が必要です。
企業であってもオープンソースソフトウェアの開発でしたら、何人でも利用することが可能です。
他に注意点として挙げられるのが、上記のライセンス要件を満たしているうえでVisual Studio Communityには30日という評価期限が設けられているところです。しかし、この30日を過ぎるとすべての機能が利用できなくなるといったことではありません。この場合は、マイクロソフトのアカウントを取得し、サインインして利用すれば同じ環境で引き続きコーディングをすることが可能です。
Visual Studio Communityのインストール方法について
早速、Visual Studio Communityをインストールしていきましょう。
まず、以下の公式サイトからVisual Studio Communityのインストーラーをダウンロードします。
(公式サイト)https://visualstudio.microsoft.com/ja/downloads/
ダウンロードされたインストーラーを実行後、下記画面に遷移します。各々が必要なワークロードのチェックボックスにチェックを入れてインストールを実施しましょう。
インストールが開始されました。
インストールが正常に完了したら、端末の再起動を行いましょう。これで利用することができます。
- PG
- 早速、Visual Studio Communityをインストールしてみます!無料で統合開発環境が利用できるなんて本当にありがたいです。
- PM
- そうですね!インストールしたら、C#やVB.NETでコーディングしていきましょう。
Visual Studio Communityを積極的に活用しましょう
2020年から小学生の必須科目にプログラミングが追加されます。社会人でもプログラミングができることは、重要なスキルのひとつになりつつあります。自宅でプログラミングを学習する機会もこれからますます増えていくと思われます。C#やVB.NETだけでなく、ディープラーニングで有名なPythonもVisual Studio Communityでは開発できるので、早速インストールしてプログラミングの練習を今からでも行っていきましょう。